第16回環境影響評価アドバイザー会議 傍聴者より
 今回は、催事・照明に関する追跡アセス(案)と2003年度のモニタリング調査報告書(案)が検討されていました。
 別室に用意されたモニターで、資料を拝見しながらの傍聴。マイクから遠い音声はほとんど聞こえないので、聞き取ることのできないお話もありました。また、オオタカの詳細な検討の際には、モニターと音声が切れてしまいました。位置の特定に関する情報の非公開はともかく、どのようなご検討をされたのかの簡単な解説があるとよかったのですが…。
 委員の先生方からは、「予測に責任を持つ必要がある」「実際に影響が出たらどうするか。事業を休止して、原因を調査し、また再開するというような対応が必要」「イベントに関する光の影響だけを評価するのではなく、全体の照明すべてを含めて評価を出さないのはナンセンスである。照明は、閉場後も1〜2時間は続く。夜間の照明は3月や9月などまだ陽が短いときには生物には影響が大きいので、その評価はしておいた方がよい」などのご意見がありました。
 モニタリング調査の方では、植物の数が前年度と比較して急増していたりすることに関して、「どうしてこういう数値になったのか明らかにし、わかりやすく記載するように」とのご意見や、「ハッチョウトンボがいなくなった箇所もあるが、なぜいなくなったのかの記載もなく、監視目標達成では困る」などのご指摘がありました。
 市民から出された要望書に関しては、博覧会協会と委員長で対応するとのことで、委員には今回の議事についても含め意見を来週月曜までにいただきたいとの協会の説明に、委員の方からは「意見を出すのはいいけど、聞く気はあるんでしょうか。あれほどやっちゃいけないと言ったのに、ダルマガエルの移住をした。ただ聞き置くというのでは、何のための会議かわからない」とのご発言もありました。事業実施が先行しながらの『追跡』アセスメントに無理があることをあらためて感じました。
 また、今回も含め会議の日程は、間近になって博覧会協会のWEBサイトに掲載されるため、市民が傍聴したくても、なかなか対応できません(
プレス発表ご参照)。議事録も、要旨がWEBサイトに掲載されていますが、まだ前回の第15回会議(2004年2月6日)のものが掲載されていません。ご参考:博覧会協会 環境への取り組み
 市民が参加しやすく、かつ毅然としたアセスメントを求めます。 


 
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