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超音波センサ切り替え回路(インターフェース)について

基本的に超音波センサの切り替え回路に関しては、前年と比べて変更はない。

超音波センサは秋月の超音波デジタル距離計キットを使用している。ただし、 今年は、既製品をそのまま組み立てるのではなく、違う基盤に移し変えて、 小型化を図った。

パソコン側で、超音波センサからの入力に使えるポート数が4つであるため に、予定では総数24ビット(超音波センサ3個)となるはずの信号を4ビ ットずつ取り出せるようにしなければならない。そのためにインターフェー スボードを作った。

センサ1つにつきカウンタから8ビットの情報を出力する。4ビットずつ取 り出さなければならないので、1つのセンサの情報は、上位4ビットと下位 4ビットに分けられ、パソコンの中で再構成される。

センサから取り出す信号としては秋月の超音波センサキットの回路図中のテス トポイントT9、T10、T11を用いている。左右と前の3つのセンサを使う予定で あったため9本の信号線を取り出すことになる。
まず、超音波センサから得られるパルスの数をカウンタIC(74590)によっ てカウントする。この出力は8ビットになる。次に、カウントした値をバッ ファIC(74244)にいれる。このバッファICは切り替えIC(74138)からの 信号によって取り出す信号を4ビットずつ指定できるというものであり、指 定されているところ以外の出力はすべて0になるというICである。以上の 機構により4ビットずつ信号を取り出している。

切り替えICの出す信号はパソコンからの切り替え信号によって変更される。

[*]中の74244のところに書いてある1,2,3,‥‥という数字は ピン番号ではなく, 出力を2進数として見た時の下位1ビット目、2ビット目、‥‥と言う意味で ある。


  
図: インターフェースボードの概念図
\begin{figure}
\begin{center}

\includegraphics [scale=.72]{sensor/iflogic.eps}\end{center}\end{figure}


 
図: 74138と74244の接続部の回路図
\begin{figure}
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\includegraphics [scale=.7]{sensor/kirikae2.eps}
\end{center}\end{figure}

(ここだけの話。この回路は97年に使用したものと全く同じものを使っていますが、 とりあえず動いていたので、YosaQの中に組み込んでしまってからは、回路のデバッ グ、修正などは全く行っていませんでした。年が変わり、久しぶりにYosaQの回路を ばらして、ボーッと眺めていたら、重大なことに気付きました。なんと、ICのGNDが 一つつながっていないではありませんか!!「そうか、あの妙なノイズはこいつが原 因だったのか…」と一人つぶやきました。しばらくみんなには隠しておきましたが、 やはり報告すべきだろうということで報告しました。やはり、変な動作をしている 回路には何かしかおかしなところがあると思ってかかって方が良いようです。)



Takao NAKAI
1999年1月18日