ロータリエンコーダはマウスをばらして作った。前年は、マウスの中に入っている
基盤をそのままロボットの内部に入れたが、今年は、その回路部分を他の基盤に移し
変えるという作業を中井が行った。詳しい内部機構についてはトランジスタ技術(9
5年10月)の、p.237からp.239までを参考にしている。
仕組みは、二つのホトインタラプタを用いて、その示す値が00、01、11、10、
というふうに変化していくのか、それともその反対に00、10、11、01、とい
うふうに変化していくのかという違いで、前進なのか後退なのかを判定してい
る。カウントは、00、01、11、10、という1周期の変化で4カウントとしてい
る。ホトインタラプタのLED部と受光部をさえぎる仕切りの円盤は自作し、車輪1
回転で、24カウント(およそ1cmの分解能)するようにしてある。
ロータリエンコーダに関しては、回路部分よりも取り付けが難しく、どこに取りつ
けるのか、また、どうしたら取り外してのメンテナンスなどが簡単になるかといっ
たことをあまり考えなかったために、仕切りの円盤がタイヤにぶつかってちゃんと
カウントされていないなどという事も時折起きた。