今回は体験なのでA5サイズくらいの紙に作りました。紙は和紙と金属箔(錫箔)を張り合わせたものです。
まず、版木棒に和紙の錫箔の面を下にしてを置き、テープで固定して黒豚の毛のブラシで20分ほど叩きます。模様を写すためですが、思った以上に力作業です。まず大きめのブラシで叩き、細かく深い模様は小さめのブラシで叩くのですが一度に叩けばよいというものではなく、大きいブラシと小さいブラシを使い分けながら、何度も何度も叩いて紙を型になじませていくという感じです。
しかし、叩いても叩いても元に戻るというか…彫りの深いところが型につかない〜!! しかも、叩き方が悪かったのか紙が長方形ではなくて台形のようにゆがんでしまうし、テープがずれて模様がずれてしまうし…、先生に手伝っていただきながらどうにか型打ちを終えました。
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この金唐紙、手作業でつくるからこそ模様の細かい凹凸が出せるし、和紙の繊維が絡みあって丈夫になるのだとか。
そして、叩いてつけた模様のおかげで湿気を吸ってもたるんだりしないのだそうです。
内装用に壁紙として作られるものなので版は棒状になっていて連続模様になるように彫られています。畳一畳分の型打ちに2人がかりで5時間もかかるそうです。
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