●●2018年クリエイターEXPOに参加しました。●●

と き:2018年4月4日(水)〜4月6日(金)
ところ:東京ビッグサイト東2ホール



1)クリエイターEXPOとは
2)出展の経緯
3)事前準備
3−1 配布物
3−2 招待券
3−3 ブース装飾、持ち物
3−4 家庭その他
4)搬入
 4−1 荷物送付(4/1)
 4−2 搬入日(4/3)
5)1日目(4/4)
6)2日目(4/5)
7)3日目・搬出(4/6)
8)振り返り
8−1 支出まとめ
8−2 総括


●その3 当日編●


5)1日目(4/4)

奇跡的に、子どもが泣かずに保育園に行ってくれました!
それだけでも気持ちは晴れやか。

いよいよ開幕。
初日午前中、いきなり出版系のお客様が多く通る。胸元に名刺入りの業種カードを下げているので、「出版・印刷」「販売・マーケティング」などの部門を中心にお声をかけ、パンフレットをお持ちいただいたり、どんな絵が使いやすそうかを聞いたりした。めっちゃ勉強になる。



しばらくしてあらためて考えなければならなかったのは、「立って配るべきか、座って待つべきか?」ということ。
過去のレポートを読んだとき、これはそれなりに戦略的に考えなければならない問題だなというのを感じていた。
商談席前に立って来場者に積極的に声をかけながら配ることで、数の上での配布数は増えるかもしれないけど、かえって押しつけがましい雰囲気になってしまうかもしれないし、いくら配布しても仕事に結びつかなければ意味がない。パンフレットが足りなくなってしまうおそれもある。
座ったまま、パンフレットを取ってもらったり、声をかけてもらうのを待っているほうが、かえって純粋に興味を持ってくれた人に絞って営業できるので効果的という考え方もあります。

私は当初、パンフレットのばら撒きはしたくないなと思い、パンフレットが大量に余るのもいやなので、少なめのつもりで500部にした。座って来場者の様子を見ながら、興味のありそうな方にだけ狙いを絞って効果的に配布することにしようと。

ところが、開始から2〜3時間たったところで、「座って待っているのもしんどい」ことに気が付いた。なんか落ち着かない。自分、仕事してないような感じがする。立って配ってたほうが、気が楽(私の場合です)。
考えてみれば、私は、今回のクリエポは、ある程度広く浅く営業した方がいいのかもしれない。後述の通り、次回は出展しないことを決めているから。
そこで、方針を変更し、基本立ち姿勢で、目が合った方、および、胸の業種カードが「出版・印刷」「広告・マーケティング」の方にパンフレットを差し出すことにした。



そしてちょっとでも立ち止まってくれたらすかさず、

どんなイラストをお探しですか?
「(出版関係の方に)今どんなご本を作っていらっしゃいますか?

などと声をかけてみて、反応してくれそうなら、ポートフォリオから関連のありそうなテイストのイラストを見てもらうことにした。

こうして瞬く間に初日の15時半が来た。最後の話が長引いてしまい、この日は保育園のお迎えに2分遅刻。先生にちょっと注意を受けてしまった。

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子どもを寝かしつけたらくたくたで、次の日の夕食準備ができず。冷凍ストックで何とかしよう…と思いながら就寝。

1日目:名刺交換13枚、パンフレット約100部配布



6)2日目(4/5)

「ほいてゅえん、いたない(行かない)!」とギャン泣きの息子(これが通常営業)をなんとか保育園に送り出して2日目。先生いつもすみません、よろしくお願いいたします。

初日の最後らへんに気が付いたんだけど、名刺を交換させていただいた後、「それでは詳しい資料をこのご住所までお送りしてもよいでしょうか」とお聞きしてみると、たいていはOKしていただける。ダメなときは引き下がればいいし。
アフターフォローのメールで資料送付の許可を取るより、こっちのほうが早道だと気づいたので、2日目からは、基本上記の通りのトークで締めくくることにした。

私は「教材」「保育」「ファミリー」の分野でお仕事を探そうとしていた。その分野からもそれなりにいい反応をいただいたんだけど、意外なことに、「医療」「介護」の分野の方にも、同じようなテイストの絵が受けてることが分かった。
今までわからなかった、自分の絵の需要のありかがわかって、大収穫。これだけでも、クリエポ参加の意味があったと思う。

この日は、ちょっと時間が空いたかなと思ったときに、気になるブースを回った。(なんとお名前のよく似た方を人違いするという大失態も。その節はすみませんでした)あと先輩イラストレーターのところにご挨拶に行ったり。川端むつみさんやがみさんにいろいろ教えていただきました。
「最終日がいちばん人数が出るよ」とのこと。まじですか。今でもだいぶいっぱいいっぱいなのに。
あと、Twitter上だけでの知り合いが訪ねてきてくださった。そんなことあると思ってなかったのでびっくり。ありがとうございました。

当初、机上には、昨年自費出版した絵本を目立つように置いていたのだけど、そうすると、足を止めてくれる人はその絵本しかご覧になる時間がない。いや見てくれるのはうれしいんだけど、この絵本は私が一番売り込みたい「イラスト・カット」の仕事じゃないな。 そう気が付いて、机上にはポートフォリオのうち今のところいちばん評判の良かったカットのページを開いて立てておいた。するとそのカットをいいねと言ってくれる方がさらに増えた。

ポートフォリオや絵本サンプルを立てているのが、ただのブックエンドなので、崩れて倒れてしまうことしばしば。もっとしっかりした、箱状の書類入れみたいにしたほうが良かったかも。
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あと、ペンや付箋をすぐに見失ってしまうので、小さいペン立てがあるとよかったかも。もしくは、胸ポケットなどに差せるようにしておけばよかったな。

この日も、なぜか帰宅(15時半)間際に声をかけられ、しばらくお話していたら電車の時間ギリギリに。
パンフレットがあと少々しかスタンドに立ってなかったので、慌てて100部の包みをとなりののだかおりさんに渡し、
「ごめんっこれ50部だけこのスタンドに立てといて!!」
と託してダッシュで駅へ。ギリギリお迎えに間に合った!
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初日も2日目も、私がいない夕方の時間帯にも20部くらいパンフレットがハケていたので、のださんにお願いしていなかったらスタンドが空になってたかも。ほんとうにありがとうのださん。

2日目:名刺交換12枚、パンフレット約100部配布



7)3日目・搬出(4/6)

朝一番、高畑勲氏の訃報に夫婦でショックを受けつつ、やはりギャン泣きの息子を送り出す。今日も頑張ってくれ…今日は君の大好きな父ちゃんがお迎えだからね。

なんと、朝登校()してみると、貴名受けに1枚お名刺が入っていたので狂喜乱舞。この手作り感満載の貴名受けでも役に立った!ありがとうございます。
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もらったはいいものの、どう対応するかフローを決めてなかったので(おいおい)ドギマギ。名刺のみでそれ以外のメッセージはなし。
これって今ここで電話すべきなのか?いやいやそこまで急ぎではないと思う…。結局、手の空いた時にスマホで用件伺いのメールしてみた。その日の夜に返信があったのでやはりそれくらいのスピード感でよかったのかな。

この日はがみさんがおっしゃってたように、一番の人出があった。金曜日だから、社からここにきて情報収集して直帰というパターンが多いのかも、と。
取引先の担当の方、その同じ会社の別の部署の方にも、何人かお会いできた。御社のお仕事実績がたいへん評判がいいです、今後ともよろしくと何度もお礼を述べる。
出展レポートをたいへん参考にさせていただいたシロシオさんも来訪してくれ、お礼を言えてよかった。
食べ物系の業種、医療、WEB、e-ラーニング、のような業界の方がこの日は多かった。

昼、斜め向かいのブースの山田慶子さんがランチに誘ってくれた。といっても、お互いお弁当を持ってきているので、ちょっとブースを離れて会場外のベンチで食べた。
山田さんと、今回の手ごたえとか、ちょっとプライベートな話をしたのがとても楽しかった。1時間があっという間。

どんどん人が流れ、昼過ぎのピーク時には人がほとんど押し流されるようだった。パンフを差し出すのがやっとで、とても立ち話なり座って商談なりができる雰囲気じゃない。
私たちのブースの通路(C2)は比較的細かったので、ちょっとごみごみした感じはあったけど、かえって広い通路よりも活気があってよかったかもしれない。広い通路だと、向こう岸のブースに来ているお客さんにこちら側からは声がかけられないのだ。

このころになるともう疲労がたまってきていて、どんどん記憶が怪しくなってくる。お話したことは必死でメモを取り、とにかく名刺の管理だけはしっかりしようとがんばった。 子どものお迎えのために半休をとった夫がチラリと寄ってくれた。

そんな中外国の方も足を止めてくださり、まれに英語で対応しなきゃいけない場面があった。アジア系の方ばかりだったな。とっさに言いたいこと、あらかじめ問答集みたいに考えておけばよかった。
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そうこうしている間にふっと人が減ったな、と思ったらもう夕方になっていた。私はなぜか終了時間が、3日目だけは17時だと思い込んでいた。3日間すべて会期は18時までだった。なんで勘違いしてたんだろう。嘘情報を教えてしまった、お隣の増渕芽久美さんすみませんでした。パレットクラブスクールの話できてうれしかったです。

そして18時。「蛍の光」が流れ、ぱらぱらと沸き起こる拍手。
ああ、お疲れさまでした、みなさん。
感傷に浸る間もなく、怒涛の撤収作業。タペストリーを取り外すとき芦刈将さんが手伝ってくれた。よろけたら支えてくれました。もし私がちょっとドジだけど頑張り屋の美少女だったら完璧に少女漫画のシチュエーションでした。惜しい。

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荷詰めを終えて、周りにお礼と挨拶をしつつ、重たい120サイズ段ボールを抱えて宅配窓口へ。ひえ〜並んでる。でも、その列がどんどん動いています。ものすごいスピードで荷物が配送手配されています。
ぼけっとしてたら、送り状を書いている間に後ろの人に先を越されてしまった。早めに送り状を手に入れて書いておけばよかった。というか三島ゆかりさんはそうしてたな、と今頃気が付く。

会場を19時ちょい前に出て、20時過ぎに帰宅。
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パジャマ姿の息子に出迎えられて、私のクリエポ参加はひと段落しました。





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