● 第6話 ポシェットの中のポシェット ●
<あらすじ>
マリエルとすっかり仲良しになったメモルは、マリエルにステキな贈り物をすることにしました。
それは、村の機織り名人ミーサ姉さんにこしらえてもらった、メモルとおそろいのポシェットです。
でも、人間サイズの大きなポシェットを、マリエルの別荘まで運ぶのは並大抵のことではありません。
リュックマンに教えてもらった方法で小さくたたんで、マリエルの別荘の近くまで運ぶことはできたのですが、
うっかり落としてしまったポシェットを、森番のジョルジュに拾われてしまいます。
これを取り戻してマリエルに渡したいメモルですが、
しつけの厳しいペネローペさんが、出所のわからない持ち物をマリエルに持たせてくれるはずがありません。
途方にくれるメモルとマリエル。
しかしポピットたちは、ジョルジュの小屋においてあったポシェットを見つけ出し、
ちょうど送られてきたマリエルの父親からの小包の中にしのばせました。
こうして、メモルからの贈り物は無事マリエルの手元に届きました。
「やっとおそろいになれたわね、マリエル!」
マリエルの大きなポシェットの中には、小さなポシェットを下げたメモル。
二人は、また新しい秘密を手にいれたのです。
<甘辛コメント ●「辛」●〜つっこみドコロ> さて久しぶりに今回は<辛>からスタートしましょう。 1.まずは心を無心にして冒頭のシーンを見てください。 ミーサ姉さんに頼んでおいたマリエルのポシェット。 「いいでしょう、あたしの(ポシェット)と、色違いのおそろいなのよ」 …色違い? …私にはどっちも同じ色に見えるなあ。 2.次に中盤、リュックマンが小さくたたんだ荷物を披露する場面。 リュックマン:「(小さく折りたたんだものを見せて)これ、何だと思う?」 メモル:「ハンカチでしょう?」 リュックマン:「(さらに小さく折ったものを示して)ハンカチはこっちさ。こっちは…」 リュックマンがたたんであるものをヒラリと開くと、 メモル:「わあ、バスタオル!」 (←参考資料) …本当に? ちょっと私バスタオルに見えないんですけど… (かといってこれは何なのかよくわかりませんが、はじめ勝手に「合羽」だとおもってました) 3.ちょっととんでラスト近くのシーン、結局ポピットたちはマリエル父からの小包にポシェットを紛れ込ませます。 それに気づいたマリエル。 マリエル:「ポシェットよ、ポシェットだわ。この服に合わせてパパが選んでくれたのよ」 ペネローペ:「ちょっと、色が合わないんじゃあ」 …そうかな? …ばっちり同系色じゃん? まとめ. なーんかおかしいんですよね〜(^^;) どうもね、察するに、 台本と作画との連携がうまくいかなかったように見受けられます。 あとは、たまーに、かなりアップの絵でセリフがあるのに口が動いていなかったり、ペネローペさんの眉毛が書いてなかったり(お暇な方は探してみてね、ちょっと笑えます^^;) とかってことも一部あったりして。 大部分は絵がとてもきれいなだけに、一部そういうところがあるのが残念。 * それから、ね、メモル。 ポシェットをプレゼントしたいのは君でしょ。 ポシェット注文したのも君でしょ。 村はずれのミーサ姉さんの家から、自分の家まで、ポピットたちにポシェット運ばせているって、どういうお姫様ぶりよ。 それをまた文句も言わず運んでいるポピットとルパングが涙を誘います(笑) 手伝うくらいしろよメモル… ああ、回る、回るマリエル。バレエのピルエットくらい回ってる。 マリエルって人はよく回るんですけど今回の回転ショットは一部で絵が ラストシーンももちろん回ります。 それくらい回れるならもうすっかり元気なんじゃんとかいうツッコミは、さすがにかわいそうなんだけれども。(いや、心象風景なんですよね、わかってます;) |
<甘辛コメント ●「甘」●〜萌えドコロ> ●ポシェットと秘密 「ポシェットの中のポシェット」。 小さいメモルと大きいマリエルの存在が頭にインプットされた視聴者にとっては、このタイトルコールだけで想像力が膨らむのではないでしょうか。 (残念ながら私は途中からメモルを見はじめて、ポシェットの存在をすでに知っていたので、想像力というよりは事前に予想ができてしまったです) この「ポシェット」は、二人にとってとても大きな意味を持っています。 はっきりいえば、これは「秘密」の象徴であると思います。 小さい頃、自分のカバンとか引き出しとか持たせてもらうと、すごく大人になった気分がしませんでした? 秘密の箱とか「秘密基地」とか作って、そのなかに宝物入れておいたりしませんでした? でも、ただ秘密にしておくとほんとに誰にも自慢できないから(笑)、 「○○ちゃんにだけ見せてあげるね」とかいってちゃっかり公開したりしませんでした? マリエルのポシェットの中には、とびきりの秘密が入っています。 なんといっても、おそろいのもうひとつのポシェットが、メモル付きで入っているんですよ。 マリエルにとっては、これは誰にも知られちゃいけない秘密。 私たち視聴者も、同時に秘密のポシェットを手に入れますが、 この秘密を誰かにそっと打ち明けたくなるような、いつまでも秘密にしておきたいような気持ちになるのは私だけでしょうか。 実際のところ、メモルにとっては、マリエルのポシェットは危ないときに身を隠す場所です。つまり、メモルがマリエルの世界で暮らしていくための隠れ蓑なのです。 実際、サンロアーヌでのメモルの生活は、このポシェットがなかったら成り立ちません。 一方、マリエルにとっては、メモルが身を寄せるところは自分のところしかないのだということを、常に確認するためのアイテムになります。 常に受身で、守られる立場でしかなかったマリエルは、今後、メモルという「秘密」を守る立場になったことで、どんどん生き生きしていきます。 「ありがとうメモル!このポシェットをつけて、二人でお散歩にいけるといいわね!」 ほらね。 メモルといっしょなら、マリエルの目は別荘の外へ向かいはじめるのです。 ●マリエル 「今日もメモルは来なかった。きっと私のところより、楽しいことがいっぱいあるのね」 なかなか、拗ねたセリフです(笑)。 マリエルはまだ生命力がなくて、何かにつけて後ろ向きです。メモルがいなければ夜も日も暮れないといった感じです。 そして後半では、いつも父親と会えず、ただ品物だけが送られてくるという、 寂しいマリエルの日常が描かれます。 「まるであたしのパパは、郵便小包ね」 悲しげな表情ではなく、ただ無表情につぶやくマリエルが、なおさら切ないです。 ●ミーサ姉さん なんかカッコイイですよねこの方。この落ち着きよう。 リルル星式の織り機もそれっぽくて、雰囲気が出てます。(小鳥さんが織り機の端っこにチョンと止まっているのが萌え) デザインもすごくかわいいですが(帽子どうなってるの?/笑)、声もエレガントでいいよねえ(潘恵子氏)! 今後何度か登場しますが、そのたびになかなかいい役割をもらっている注目株です(株ってお前)。 ●わがままメモル 結局ポピットたちの活躍で、ジョルジュの山小屋からマリエルの手元まで届いたポシェット。 なのにその現場に居合わせることができなかったメモルは、ストレス爆発です。 「んも〜〜!アレはどうしてもあたしが渡すの!持ってきて!!」 …無茶いいなさんな。 このわがままっぷり、さすが姫様です。 それにしても怒った顔もキュート過ぎます(萌)。 |
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●勝手に総合評価(★5つが最高評価) ストーリー:★★★☆☆ 萌え度:★★★☆☆ 作 画 :★★★☆☆ んーどの項目でも、素晴らしいところとちょっとガックリのところがあるという感じなので、3つずつ。 でも、このエピソードもかなり好きです。 |
2003.04.20 記
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