プースケを迎えて

1999年・夏
ある日、急に犬がほしくなった。大きな犬に抱きついて、もふもふしながら癒されたいと激しく思った。でもまぁ、住宅事情が許さない訳で。仕方ないから小型犬がどっかに落ちてないかなぁと思っていたら、落ちていた。たまに見ている地域の小冊子の中に、里親募集の広告が・・・だめもとで応募してみたら、やってきたのはマルチーズ。一目ぼれでした。

君は天使か妖精か
元の飼い主のKさんによると、一軒目に連れて行ったお宅では吠えて大変だったらしい。
うちではどうなるか少し心配だったけど
抱っこしてみると、いやがりもせず素直に抱かれてくれた。第一関門突破。
家の中に入れてみると、奥までどんどん入っていく。第二関門クリア。と、いうことで私の家で飼うことに。これから先の、しつけなどのことなんてあまり考えて
いなかったが、以前に大きな犬を飼ったことがある私は何も不安はなかった。「これから一生、家族として大事にします」引渡していただく時、私が言った言葉でKさんは
大粒の涙をポロリ。逃げるように帰って行った、Kさんの後姿が忘れられない。

プースケという名前
この子の名前は?と尋ねたら、クマのプーさんが好きだから「プースケ」と
名づけたとのこと。いろいろ考えていた名前だけど、やっぱり変えるのはかわいそうな気がしてそのままにすることにした。
やっぱり名づけた人の思い入れなんかがあって、変えがたいから。
それに大きく環境が変わって、名前まで変わったらかわいそう。

置いていかれたプースケ
Kさんの姿がないのに気づいたプースケは、激しく吠えた。悲しそうに吠えた。
窓を見上げてはクンクン鳴いた。私はかわいそうで、思わず抱きしめる。
その日は一晩中クンクンと悲しげに鳴き続け、私にくっついてばかりだった
プースケは、私と一緒に寝た。なぜだか、私の横にぴったりとくっついていると
少しの間鳴き止む。プースケを抱いて眠ったが、思い出したように鳴くので
数日間、私の寝不足は続いた。