活動状況
研究会レポート
2025年 特別研究会(第1回)
2025.01.26.開催 講師:野﨑祥平先生
先生による参考花■画像をクリックすると拡大されます
【写景盛花自然本位】 砥部水盤
花材:はんの木、しゃが、枯れ薄、菜の花、ぜんまい
先生の講評と代表作品
【ひらくかたち】 ガラスコンポート
花材:フリージア、ドラセナ・ゴッドセフィアナ、ガーベラ、スイトピー
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初等科
初等科~4級は同じ花材で生け込みました。
花材:カラー 2、スイートピー 3、ドラセナ・ゴッドセフィアナ 3
【たてるかたち】
・カラーは2本が対応するようにいける。先端の方向が向かい合うようにする。寸法は緊張感のある長さにすること。
・スイートピーは3本目をどこに入れるのかが大事。2本に対して3本目を動かすとよい。
・ゴッドセフィアーナは面の色を意識しながら、カラーに対してバランスよく挿す。
・足元が広がらないように締めて挿すこと。小林 夏さんの作品
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准教
初等科~4級は同じ花材で生け込みました。
花材:カラー 2、スイートピー 3、ドラセナ・ゴッドセフィアナ 3
【かたむけるかたち】
主材はカラーでもゴッドセフィアーナにしてもよい。
カラーを主枝にする場合は2本が対応するようにいける。上杉 栞さんの作品
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1脇
3級~1脇は同じ花材で生け込みました。
花材:さんしゅゆ、アイリス 2、スイートピー
【瓶花】
・さんしゅゆはゴミっぽく見えないよう、小枝を整理する。
・足元はスイートピーで締める方がよかった。1本は動きを見せる。
・アイリスは葉をいかしながら添えること。
・さんしゅゆの枝ぶりだけではなく、全体をどう美しくまとめるかが重要。藤岡 桂子さんの作品
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1脇
3級~1脇は同じ花材で生け込みました。
花材:さんしゅゆ、アイリス 2、スイートピー中嶋 豊恵さんの作品
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1級A
1級B~1級Aは同じ花材を生け込みました。
花材:桜、透かし百合 2、しゃが 3
【瓶 花】
・桜は透かし百合としゃがの長さに負けない構成が必要。
・桜の小枝の整理をし、開花した花が口元にあると全体が締まる。
・透かし百合は固い蕾・葉を整理し、色づいた蕾をいかす。
・しゃがは1枚葉くを高く、線の動きや面を意識しながらいける。中原 豊恵さんの作品
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1級A
1級B~1級Aは同じ花材を生け込みました。
花材:桜、透かし百合 2、しゃが 3沖田 耕喜さんの作品
2024年第6回研究会
2024.10.20.開催
講師:大東香保吏先生
花材:モンステラ、アンスリューム、ドラセナゴッドセフィアナ、 カーネーション、ばら
花材:野いばら、木苺、小菊、薄
先生の講評と代表作品
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初等科
ユーカリは傾けて綺麗な枝を選ぶことが重要。客のカーネーションは1/3の長さで挿すこと。ユーカリの葉を有効に使用してカーネーションの足元に添えるとよい。
花材:ユーカリ 3、カーネーション 3
いけ方:かたむけるかたち
花器:エンジェル -
本科
主枝のさんご水木は脇枝を整理しながら、前後に枝があるよう立体的に挿す。ばらは表情をよく見て挿し、葉も上手に活かす。
花材:さんご水木 3、ばら 3
いけ方:たてるかたち
花器:エンジェル貞宗 裕子さんの作品
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師範1
さんご水木は小枝を整理し、主枝、副枝を基本寸法と角度を守りながらしっかりと骨格をとる。客枝の菊も基本寸法・角度で挿した後、客の足下にも菊を添える。
花材:さんご水木 5 中菊 3
いけ方:盛花直立型または傾斜型
花器:小判 -
師範2
ユーカリは小枝の整理をし、主枝、副枝を決める。中間高のユーカリは軽やかな枝を選んで湾曲を活かせながら挿す。
花材:ユーカリ 5、カーネーション 3
いけ方:盛花傾斜型
花器:小判中下 諭有子さんの作品
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准教
アンスリウムは仏炎苞の先を見て方向性を決めるとよい。レザーファンは先端を使いながら全体を繋ぐ。スプレーカーネーションは内側、外側とリズムを取りながら挿すとよい。かすみ草は沢山使い過ぎず少なめに。
花材:アンスリウム 3、スプレーカーネーション 2、レザーファン 2、かすみ草少々
いけ方:まわるかたち
花器:まどか高木 有里さんの作品
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4級
ユーカリは下向きの小枝を整理しながら、左右にひらく。客枝のカーネーションを挿し、中間枝は主枝の1/2の高さを越えない。ソリダゴはカーネーション周辺と、主枝側、副枝側に広がるように左右への動きをつくる。
花材:ユーカリ 3、カーネーション 3、ソリダゴ 1
いけ方:ひらくかたち
花器:プリンセス佐々木 芳翠さんの作品
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3級
いける前に2種の花材を手に持ち、どう合わせるのが美しいか見極めておくとよい。ぎりぎりの接点を見つけながら緊張感のあるところで決める。
花材:アレカヤシ 2、鉄砲百合 2
いけ方:花 舞
花器:新様式花器山本 伸枝さんの作品
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2級脇
さんご水木は下向きの枝を整理し、主枝、副枝と左右へひらく。客枝のガーベラを挿したら客より少し高く中間枝を表情よく挿す。レザーファンは面が強くなり過ぎないように長さ・角度を変え立体的に挿すこと。ソリダゴはレザーファンのグリーンの上に挿すと際立ってくる。
花材:アレカヤシ 2、鉄砲百合 2
いけ方:かたむけるかたち
花器:エンジェル野中 佳子さんの作品
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2級
野いばらは繰り返しの枝を整理し、湾曲している枝の流れを活かす。鉄砲百合は表情を良く見て挿し、モンステラは面を強く見せるより、少し斜めに扱うことで軽やかになる。
花材:野いばら 3、鉄砲百合 2、モンステラ 2
いけ方:瓶 花
花器:基本花器植田 香千さんの作品
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1級脇
花留めを正しく位置づけること。主枝は器の1.5倍が最大であるため、長くし過ぎないこと。後ろに引く枝はあまり短くしない。主枝、副枝、客枝が一体に見えるように挿す。
花材:さんご水木 2、アンスリウム 2、スプレーカーネーション 1、レザーファン 2
いけ方:かたむけるかたち
花器:エンジェル藤岡 桂子さんの作品
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1級B
花留めの位置づけが重要。主枝の横の中間は小ぶりの花がよい。赤菊は縦長の不等辺三角形になるように挿す。客枝の白菊・中間の白菊は客の1/2、客の2/3の長さを目安にする。すべての菊が高低差があるように挿すことが重要。主枝・副枝・客枝が不等辺三角形になるように仕上げる。
花材:菊三種いけ(黄 5、赤 3、白 3)
いけ方:色彩盛花様式本位
花器:丸水盤藤井 妙華さんの作品
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1級B
※同左
花材:菊三種いけ(黄 5、赤 3、白 3)
いけ方:色彩盛花様式本位
花器:丸水盤松本 豊洋さんの作品
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1級A
景色をイメージをしていけることが必要。野いばらは主材として小枝を整理しながら骨格をとる。木苺は少ない数で効かせる。器の縁には必ず葉が欲しい。水際は抑揚をつけ、小菊は蕾を整理をして風に吹かれたように決める。
花材:野いばら、木苺、小菊 2、日蔭蔓少々
いけ方:かたむけるかたち
花器:エンジェル竹田 明華さんの作品
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1級A
※同左
花材:野いばら、木苺、小菊 2、日蔭蔓少々
いけ方:かたむけるかたち
花器:エンジェル中原 豊恵さんの作品
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1級A
※同左
花材:野いばら、木苺、小菊 2、日蔭蔓少々
いけ方:かたむけるかたち
花器:エンジェル木村 良苑さんの作品
2024年第5回研究会
2024年9月8日開催
講師:倉八 環 先生
先生による参考花
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花材:鶏頭、女郎花、竜胆、
万作、尾花
花材:ニューサイラン、吾亦紅、
ひまわり、ユーカリ
先生の講評と代表作品
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初等科
主枝のドラセナは葉の整理をして表情よく挿す。ガーベラは客枝として主枝の1/3の寸法を守って入れる。
花材:
ドラセナゴッドセフィアーナ3
ガーベラ3
いけ方:かたむけるかたち
花器:半円花器三上 紗瑛子さんの作品
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本科
配材のダリアは花が小さく葉も少なめなので、主材のグラジオラスの寸法を抑えて葉もうまく添えて使う。
花材:
グラジオラス2 ダリア2
いけ方:たてるかたち
花器:半円花器鎌倉 亨絵さんの作品
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師範1
主枝・副枝・客枝が横一直線に並ばないよう、挿し位置に気をつける。ひまわりの茎はレザーファンなどを利用して上手に隠すとよい。
花材:
クルクマ3 中ひまわり3 レザーファン2
いけ方:ならぶかたち
花器:新様式花器中下 諭有子さんの作品
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師範2
主枝・副枝は柳巻つるを使う。ピンをつけたままでも外して動きを活かしてもよい。ガーベラは色が濃いため、長さを抑え気味にして使うとよい。
花材:
晒し柳巻つる3
ガーベラ3
レザーファン2
いけ方:ひらくかたち
花器:プリンセス冨川 章子さんの作品
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准教
グラジオラスは長くしすぎないこと。花が下方だけに咲いていて先端と離れすぎている場合は、先端を抑えるとよい。役枝が等間隔にならないように注意する。
花材:
グラジオラス3
ダリア3
レザーファン2
いけ方:ならぶかたち
花器:新様式花器 -
4級
花奏は立体感を見せる。横から見たとき、主・副・客が横並びにならないようにし、先端が不等辺三角形になるように挿す。
花材:
クルクマ2 ニューサイラン2
スプレーばら1 レザーファン2
いけ方:花 奏
花器:まどか佐々木 由紀子さんの作品
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3級
ななかまどは枝を矯めながら表情を作り、座りよく挿す。透かし百合の花数が多い場合は整理が必要。表情よく決める。
花材:
ななかまど
透かし百合2
いけ方:瓶 花
花器:基本花器 -
2級脇
グロリオサの一葉一花どれを活かすのか、しっかりと見極める。ニューサイランは矯めて表情をつける。グロリオサの花がニューサイランの先端より少し下がったあたりで出会うと美しい。
花材:
ニューサイラン2 グロリオサ1
いけ方:花 舞
花器:新様式花器垰田 真理子さんの作品
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2級
どの花材を主材にしてもよいが、見せ場は一つになるように。花留は見せないように工夫する。水も意識して入れること。霧を吹いてもよい。
花材:
晒し柳巻つる3
ひまわり2
クッカバラ3
いけ方:自由表現
花器:まどか植田 香千さんの作品
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2級
※同左
安部 豊春さんの作品
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1級脇
夏菊は花の表情をよく見る。中間枝に夏菊、客枝に擬宝珠を使う方がよい。主枝(副枝)・客枝が横一直線にならないよう剣山の挿し位置に注意する。
花材:
夏はぜ
夏菊3
擬宝珠3
いけ方:盛花
花器:丸水盤曽我部 豊純さんの作品
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1級B
虚実等分、いけ手の主観を入れて表現する。夏はぜで高低差をつける。主枝の桔梗を引き立たせるよう夏はぜ、鳴子百合を扱う。
花材:
夏はぜ
桔梗2
鳴子百合3
いけ方:写景盛花自然本位
花器:丸水盤岡 宏泉さんの作品
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1級B
※同左
松本 豊洋さんの作品
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1級A
大きな葉を主枝・副枝とするが、同じ大きさであれば番号順の長さにする。主枝は水盤の外側を向かないように挿し、副枝は30度外に振り出す。株を引き締めること。
花材:
河骨(花2 葉8 巻葉2) 太藺3
いけ方:写景盛花様式本位
花器:丸水盤中原 豊恵さんの作品
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初等科
主枝の女郎花は脇枝をある程度整理してすっきりと立ち上げる。客枝は寸法・角度を守り、主枝の前に挿す。
花材:女郎花 3、鶏頭 3
いけ方:たてるかたち
花器:半円花器宮崎 智美さんの作品
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本科
主枝のユーカリは枝の動きをよく見ること。ばらは客枝としてしっかりと位置付ける。
花材:ユーカリ、ばら 2
いけ方:かたむけるかたち
花器:半円花器貞宗 裕子さんの作品
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師範1
主枝のグラジオラスは花の位置が重要。低い位置にある場合は先端を止めてもよい。必ず葉を添えること。
花材:グラジオラス 2、中菊 3
いけ方:花意匠(瓶にいける)
花器:ひびき鎌倉 亨絵さんの作品
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師範2
主枝が器の中心に来ないよう左右どちらかに寄せて、副枝・客枝とバランスを取る。レザーファンは長く使うと全体的に下の方が重くなるので、短めに使う。
花材:レウカデンドロン 3、中ひまわり 3、レザーファン 2
いけ方:ならぶかたち
花器:新様式花器冨川 章子さんの作品
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准教
万作は葉をところどころ整理して、木肌を見せる。下がった葉は外して、軽やかに跳ね上がる葉を見せるとよい。
花材:万作、鶏頭 3
いけ方:瓶花
花器:瓶花基本花器 -
4級
女郎花は枝の整理をして主枝・副枝の骨格を作る。足元の葉を上手に添えること。鶏頭は女郎花に対してボリュームがあるので、寸法を控える。吾亦紅も整理が必要。
花材:女郎花 3、鶏頭 3、吾亦紅 2
いけ方:盛花
花器:丸水盤佐々木 芳翠さんの作品
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3級
万作は葉を整理して活かす葉を利かせる。中間高の万作と横の菊のバランスが大切。吾亦紅も花を整理して軽やかに入れる。
花材:万作、中菊 3、吾亦紅 2
いけ方:盛花
花器:丸水盤阪本 成美さんの作品
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2脇
ユーカリは枝の曲線を活かしながら役枝を位置付ける。ばらの赤色が強いときは、寸法を少し控えるなどバランスを取ること。
花材:ユーカリ、ばら 3、かすみ草少々
いけ方:盛花
花器:丸水盤山岡 耕清さんの作品
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2級
2つの花材が出会う緊張感が見どころ。つかず離れずで合わせる。両端の挿し位置は前後をつけ、一方は器の内側に寄せる。
花材:グラジオラス 1、アレカヤシ1
いけ方:花舞
花器:新様式花器北舛 美弥さんの作品
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1脇
器の口元に万作の葉が必要。薄が風に揺れているような風情を穂と葉で表現する。竜胆は花の整理をする。
花材:万作、竜胆 3、薄 2
いけ方:瓶花
花器:瓶花基本花器 -
1級B
植物を変貌させていけるのか、そのままの姿をいかすのか決める。器も含めて作品とするので、器のカタチのとらえ方も重要。見せ場は一つに絞り、重複する動きは避ける。曲線の動きや先端の処理をきれいにすると力となって伝わる。
花材:ニューサイラン 3、グロリオサ 1
いけ方:自由表現
花器:新様式花器田井 豊裕さんの作品
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1級B
※同左
谷口 愛秋さんの作品
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1級A
植物を変貌させていけるのか、そのままの姿をいかすのか決める。器も含めて作品とするので、器のカタチのとらえ方も重要。見せ場は一つに絞り、重複する動きは避ける。曲線の動きや先端の処理をきれいにすると力となって伝わる。
花材:旭葉蘭 3、中ひまわり 2、ブルーファンタジー少々
いけ方:自由表現
花器:まどか八島 豊知さんの作品
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1級A
※同左
鍜治岡 由香さんの作品
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1級A
※同左
廣瀨 芳泉さんの作品