医者のないしょ話


1.医師には変人が多いって本当?
2.意外にいい加減、いまどき研修医の専門科目選択
3.医師ってやっぱりモテモテなの?
4.いわゆる袖の下の実態
5.開業医と勤務医どちらがお得?
6.大学病院、教授の道は遠いのだ〜
7.こんな医者はやめちまえ!
8.ドクターVSオイラ、闘争の記録その1
9.精神科病棟ってどんな感じ?
10.患者の皆様へ
11.こんな医者がおった(読者投稿)
12.こんな医者がおった2
13.掃除婦は見た!(読者投稿)
14.相次ぐ医療ミスを叱る
15.精神科、患者が失踪した場合どうなるの?
16.ガン患者への告知
17.自分のカルテがみたいってか?
18.慣れとは怖いもんだね
19.精神病、精神科に関する諸問題
20.こんな医者がおった3
21.アプローチ精神分裂病
22.こんな医者がおった4
23.アプローチ精神分裂病2 
24.医者だっておかしくなるのさ
25.未収金の取りたてじゃ〜
26.ボヤキ、グチなど 
27.ご近所さんの整形外科医と受付嬢の密接な関係(読者投稿)



1.医師には変人が多いって本当?
様々な医師を見てきたけど明らかに一般ピープルとは構造が違うんだな。
オツムの出来が格段に良いってことだけではなく性格的に欠陥と言える障害を持った先生が多い。
天才となんとかは紙一重ってやつ?専門分野に関しては優秀で頭は良いのは認めるけど
社会性とか常識の有無に関してズレた人物が多いのは気なる。
目の前で挨拶しても全く無視するやつもいるもんな。つまらん事で腹を立てるヤツも最低。
所在がつかめないから院内放送で呼び出したら『ポケベルで呼んでくれ。恥かしいじゃないか』とかね。
だいたいアンタ、ポケベル持ち歩いてないじゃん。
病棟で急変の患者出たから探してんのに、間に合わなかったらどーすんだ。

医学部入るまでは勉強しかしたことないのかって思うね。
ある時オイラの前にカップラーメン持ってきて『これ作ってください。』と言ってきた先生がいたよ。いゃあ、驚いた。
しばらくたってから、インスタントのみそ汁持ってきて同じこと言うんだな。俺はあんたのママじゃないよ。
しかもこの先生に限ったことじゃない。職員食堂の食器はセルフサービスで、
食後は必ず片付けなくちゃならないのにテーブルの上に置きっぱなしになっているのは全部医師のしわざだ。
自分の面倒も見られないで患者の方はだいじょうぶなのかい?

病院も医師を優先にしすぎる傾向がある。看護婦や事務の当直室は畳も湿っぽい汚い部屋が多いし、
寝具のシーツ交換も自分でやらなければいけない。なぜか医師の部屋は清掃のおばちゃんが入って全部やっといてくれる。
こんな甘やかし待遇が差別意識や特権意識を生むと思うな。
病院によっては職員食堂で使われる食器にさえ差をつけているというのだから驚きだ。

へんなこだわり見せてつまらないことで怒るのも異常なプライドの高さから来るのだろうけど『内科の○○先生』って言ったら
『私は内科ではありません。循環器内科です』ってそんなんオイラどうでもいいよ。
このプライドの高さは若い時から染みついた嫌な習慣だね。
医学生時代からお互い先生、先生って呼び合って偉くなっちゃったつもりだろう。
一般社会経験に乏しく、狭い世界の中でちやほやともてはやされているから仕方ないのかねぇ。

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2.意外にいい加減、いまどき研修医の専門科目選択
2年間のインターンを終えて晴れて正式な医師となる卵たちもオイラの年から見れば26や27の現代っ子。
白衣を着ていなければその辺をブラブラしてる若者と変わりないね。
この時期、彼らは将来なに科の医師でメシ食ってくかをさらに明確にしてくんだけど
いろいろ聞いてみると笑っちゃうときがある。親が眼科医院開業してるから眼科医っーのはまあ普通かな。
面白いのは、外科医にあこがれていたけど手先が不器用だから精神科医にした。
ところが実習で隔離病棟行ったらあまりの凄まじさに怖くなって内科を希望。
とか、異常者が好きでサイコ物の本とかビデオばかり見てる。だから精神科希望って目を細めて話す先生。
好きこそものの上手なれ、まあがんばって下さい。

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3.医師ってやっぱりモテモテなの?
モテちゃうんだな、これが。ブ男で変質的な性格でもモテちゃう。正確に言うと医師という肩書きはモテる。
結婚観に関しては将来良い遺伝子を残すためか意外にしっかりしてるんだな。誰でもいいっーつうわけじゃない。
その代わりとにかく遊びは激しいね。手近なとこはやっぱり看護婦さん。手当たりしだいに食いまくる輩もいる。
遺伝子の関係からか結婚に至ることは少ないけどね。遊ばれるほうも心得ているからなぁ。
多少ブ男でも医師と交際してるっーと友達にも聞こえがいいし。交際中はたっぷりとブランド品のプレゼントもらって、
別れる時はちょいとダダをこねればタンマリと手切れ金もらえるからね。

オイラの同僚だった事務の女のコ、たまたま一人の医師と交際してから病みつきになっちゃったんだよね。
それからは自分から誘いモードに入ったりして、若い研修医からも評判良かった。評判ゆうても、
あいつはすぐやらせてくれるってのね。別れるたびに貯金が増えていたみたいだな。
ドクターと恋愛するコツは自分のレベルを見ながら高望みや期待を持たず、
捨てられる時は目いっぱい騒いでしまおうってことね。ろくな死に方しないぞホンマ。

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4.いわゆる袖の下の実態
1度オイラ信じられない光景を目にしたことがある。当直室のロッカーの陰である医師が1万円札数えてんの。
ヤツは言ったね。『税金のかからない収入ってのが一番うれしいねえ』
話しには聞いていたが実際に目撃してしまうとちょっとショッキングな光景だった。
病院には慣例のような形で退院する患者さんが『お世話になりました』と医師や看護婦長に
金品を置いていくケースが多い。これは公立病院だったら汚職にもなりかねない重大なことだ。
民間病院にしたってたいがい受付の所に『医師への謝礼は固くお断り致します』と書いてあるよな。
でも出された物を引っ込めるのは失礼とばかりに受け取っている。

醜いのは入院中の患者が主治医に大金を渡して待遇を良くしてもらうことだ。
現金をもらえば接しかたは違ってくる。
大学病院の教授クラスや院長は後進の指導が中心で実際の患者を診るようなことはめったにないというのに、
朝いちで出勤しておべんちゃらを言いに病棟へ駆け付けたりする。実に醜い。
このような光景を目のあたりにしてまだ袖の下をもらうほどの実力のない若い研修医なんかがボヤくわけだ。
あんたらにしたって長く医者やってりゃそうゆう時代がくるだろが。普通のサラリーマンが聞いたら怒るゼ。
それにたまたま主治医について病室へ行ったら袖の下現場に出くわして、
おこぼれにあずかったって喜んでるじゃねえーか。

たびたび報道で見聞きする医療機器や新薬導入に伴う贈収賄事件なんかの重大意識も低い連中が多い。
こんなことは誰でもやっているとか、捕まるヤツが悪いという話題がポンポン出てくる。
まあ、そのうちオイラが証拠を手に口開いちゃうぞ。消されたりして。

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5.開業医と勤務医どちらがお得?
医師になった以上はいつかは開業して一国一城の主にってのはもう昔の話みたい。
世の中の景気も悪いからこの世界でも安定志向が高まっている。
開業すればやり方によっては収入のアップが期待できるけど時間的なゆとりは全くなくなってしまう。
大病院で扱っていた医療機器を使うチャンスもないので最新の医学から取り残される。
自分の専門科以外の患者も診なくてはならない。常に経営者としての視点で行動しなくてはならないので、
勤務医の時のように臨床だけに集中していれば良いという考えやドンブリ勘定経営では
借金を残して医院は閉鎖なんてことにもなる。優れた医師が経営者としても優れているとは言えないからね。

医師って生涯現役だからよぼよぼんなっても腕さえ立てばどこかそこかで使ってもらえるものだ。
募集枠も年齢不問ってとこ結構あるから食いっぱぐれがなくていいや。自ら病院を選べるのが最大のメリットだね。
しかも勤務医はある程度わがままがきく。当直不可とか定期的な学会参加や研究日の希望も聞いてもらえる。
一般企業の面接でオイラ、残業やらねえし、カルチャースクール行く時は休むだよ。なんて答えたらどこが採用するか?
う〜んなんともうらやましい世界だ。勤務先によって給料に差があるのがデメリットみたいだけど低給なら
(もっとも彼らの価値観の中での安月給)週末に他院でバイトする手もあるから問題なし。

勤務医にはそこそこ臨床にこだわり、学会出張や長期休暇でリフレッシュを計りたいというタイプが多い。
病院という組織の中で勤務するのだから他科の医師のみならず看護婦や事務職員などの幅広い職種の人達と
積極的な意志疎通を図って欲しいというのがオイラの希望だけど、
権威主義で協調性もなくチーム医療に向かない人物が紛れこんでいるのは残念だ。

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6.大学病院、教授の道は遠いのだ〜
人の欲望は尽きないもんだね。医師というだけでも立派な肩書きじゃーないか。
『教授』って響きは医師の世界では独特の響きを持つんだろうなあ。教授目指して四苦八苦かあ。
センセも大変だね。今はポストが少ない上に医師の数が増えてるし昔のような年功序列的な選考も減ったから狭き門。
そこで名誉職的になんでもかんでも教授の肩書きをくっっけて我慢してもらってるのが現状だね。
じゃないと『オレって優秀なのに教授になれへんの?』なんて辞めていく先生が出てくるから。
『主任教授』が無理なら『臨床教授』とか『客員教授』、まあー、とりあえず聞こえはいいからね。
よっ!かっこいいよセンセ!

主任教授ってどんなイメージかな。白いアゴひげたくわえたおじいちゃんかな?
いろいろ調べて見ると今は年齢の若さも選考のポイントのようだ。長く教授職務めてもらわないとね。
すぐに弱って死んじゃうようなよぼよぼじーさんだったら指導半ばで取り残された学生がかわいそうだからねえ。
選考の基準として他には論文(サイエンスやネイチャーなどの有力誌掲載が点数高し。)、
医師としての経験と臨床能力、人間性と学閥てとこ。

教授が変わると医局の半分が去ってしまうっーのも独特な現象だ。
つまるところ親分が変わって運営方針の変更で仕事がやりずらくなったり、
自分の出世にはメリットのない招かざる親分だとしたらついていったって損だから。
オイラも嫌な上司を避けて都合のいいとこへ出たり入ったりできたらうれしいんだけどな。
新任教授にしたって心得たものでちゃんと自分の懇意にしている医局員を連れてくる。そんな仕組みになってるんだなこれが。

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7.こんな医者はやめちまえ!
1泊ウン万円の当直手当もらってるクセにはなから当直とは寝るのが仕事と決めこんでいる医師。
患者さんからの文句は全部こっちへぶつけられてんだ。自分は石の飛んでこないとこで高イビキだからいいよな。
深夜に子供抱いてかけこんできた患者さんに、当直医がよそへ行って下さいとおっしゃってますのでとか、
小児科は診れません・・・、なんて言ったってなかなか納得いかんわな。
医者がいるのになぜ診ないって食ってかからてますがないっつも。
患者さんが怒っているから先生から直接説明して下さいって頼んでんのに、そっちで解決しろって態度だもんな。
そいで朝に顔合わすと、変な内線で起こさないでくれる?って変なのはお前なんだよ。

患者さんにキレて暴言吐く医師って多いけど、お前なんか2度と診てやるかーってカルテをごみ箱へ投げ込んだヤツいたな。
そこまでいくとカタカナの『ビョーキ』だな。
女性の患者さんに暴言吐いて泣かしちゃって、そのダンナさんが怒鳴り込んで問題になったこともあったっけ。
謝罪したのは事務の方だからね。院長が注意するたって、いろいろあるから頼みますって程度でしょ。
おんなじ医師同志だから。

意見を持つのは自由だけど聞こえないとこで頼みたいよ。精神科医が、あのキチガイどもが!って言うのは問題だろ。
外部へ聞こえなければいいと思っているのかな?人間的に本当に最低なヤツだと軽蔑したねオイラ。
そいつを頼って通院してる患者さんがかわいそうだよ。
ろくろく患者さんの訴えも聞かないで薬だけ出してるならオイラにだってできるゼ。

当直中に飲酒してるヤツ、ご都合で患者選ぶヤツ、医療ミスしたって病院の保険で済むからいいって考えのヤツ、
まだまだ民間精神病棟に根強く残る看護職員による暴行や過剰な抑制を見て見ぬふりしてるヤツ.......。
こんなヤツらには即刻医療の世界から去ってもらいたい。

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8.ドクターVSオイラ、闘争の記録その1
オイラは黙ってられないタチなので、これまでも横着者ドクターとはずいぶん衝突してきた。
ある当直の晩に訪れた患者さんはどうしてもその晩の当直医であるAに診察して欲しいと訴えてきた。
もともとAが主治医ということだから当然だ。
ところがAのヤツは眠そうな声で、昼間の外来に来るよう伝えといてくれと言ったきり電話を切ってしまった。
オイラがAの立場だったら、そーか、そーか、わざわざオイラを頼りに来てくれたかって出てくるよ。
しかも自分が当直なんだから。納得出来ないのは患者さんも同じだ。当直医が診察しないのはおかしい。
じゃ、今度は直接私らが頼んでみるから連絡してくれということになった。

患者さんに電話代わりますのでって受話器をそちらへ渡している間にAのヤツは黙って電話を切ってしまったんだな。
こんな時はヤバいんだよ全く....。ほら、ぶちキレちゃった。お宅の病院は態度が悪い。どうゆう姿勢で仕事してるんだ!
そんなことで人の命が預かれると思っとるのか?ガーーッて言われる。別にオイラの一存でそうなったわけじゃないが、
こんな時は決して逆らわず、言い訳もせず(ましてや逆ギレは厳禁よ。)ひたすら相手の気持ちが収まるまで
文句を聞きつづけ平身低頭謝罪せねばならない。
他人の横着を詫びる理不尽に耐えるまでにはオイラも何年もかかったよ。
ここではおもしろおかしく聞こえてるかも知れないが、
その直後は壁に穴でもぶちあけないと気がすまんぐらいのストレスなのだ。

Aの野郎、どう料理してやろうかと考えているとヤツから内線で先制攻撃を仕掛けてきやがった。
患者は帰ったか?つまらんことで起こすんじゃないとのたまうので、アンタはここへ遊びに来てるんですか?と言うたら、
あれだけ当直室から出るのを渋った男が事務室までやって来た。そいで口論さ。
そしたら差別的な言葉で侮辱をうけたもんだから、同じ職員として我慢ならんので後日上司を通じて抗議すると宣言した。
差別、差別って実際にお宅らの給料と俺の給料は額が違うだろがとまで言われた。
上の方のコラムでも書いたが病院という所はピラミツド構造で頂点は医師っー考え。はじめに医師ありき。
ドクターばかり優先して甘やかすのでAのようなヤツが肩で風切って威張ってんだろう。

宣言した通り院長に厳重注意してもらったさ。完璧に職務怠慢だもん。そしたらAのやつ反省するどころか居直っちゃった。
ここは俺のやり方に合わない。母校へ戻る話もあるから辞めてやる。だとさ。で、さっさと母校の大学病院へ行っちゃった。
甘い!甘すぎるっ。こんなクズは医師免許を剥奪すべし!今年の春ぐらいだったかなあ。
新聞読んでたの。ほら、名医に聞くとかなんとか、医師を紹介する記事に写真付きでAが載ってたんよ。
『常に患者さんの立場に立って応対することを信条としています』だってよ。嘘、デタラメを絵に書いたようなヤツさ。ホンマ。

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9.精神科病棟ってどんな感じ?
鉄格子をつかんだ患者が『俺は病気じゃないんだ出してくれ〜』
駆けつけた医師と看護士が彼を取り押さえ電気ショックで無抵抗にする........。
大抵の一般人が精神病院に抱くイメージはこんなとこかな。それに近い病院は確かに存在するが、
ここでは一般的精神病棟を中心に(もちろん悪徳精神病院もからめて)紹介してみる。

入院は本人の意思に基づく任意入院と、
自殺意図や反社会性を考慮に入れた都道府県知事命令による医療保護入院(強制的な入院)がある。
任意は出入り自由って感じだから変わった事情の人が収容されているのも面白い。
例えばサラ金苦。厳しい取り立てに耐えかねて精神病院を書け込み寺にするわけ。これ意外や多し。
業者も精神病院にまで取り立てには来られないからな。
そんな事情の方々は取り立てのストレスでうつ病とかになりかかってる場合があるのであながち仮病とは言えない。
こうゆう入院もあり。

さあ、入院したが何やら制約が多いぞ。刃物やマッチ、ライターにアルコール、先のとがったものや
化粧品のビンみたく固い物の持ちこみはすべてダメ。その他危険物とみなされる物はすべて持ち込みは禁止だ。
針1本もダメ、お裁縫できないね〜。なぬ、面会人まで出入りのたびにボディチェックされるの?キビシー。
ごく一部の病院を除いては面会は家族以外できませぬ。
そこが一般病棟と違うとこ。親しい友人だろうが恋人だろうがあかんよ。
第3者によって患者の容態とかプライバシーが外部に漏れる問題と、患者に与える影響があるから。
恋人が面会に来たことで帰りたいって大暴れすることあるからな。だから電話、手紙など通信の制限もあり。
郵便物はすべてチェックされるから小恥ずかしいこと書くとチェックマンに笑われるゾ。
しかもどこへ行くにも鍵、カギ、かぎ。施錠、施錠の嵐。病状の軽い患者さんはそれだけで具合悪くなっちゃうよ。
ああ凄いとこ来ちゃったよってね。
一部の療養所なんかで第3者の短時間の面会やボディチエックのないゆるい施設もあるにはあるよ。
それでも四六時中監視されているのは事実だから不自由だ。

生活の毎日は作業療法とクラブ活動、レクリェーションの繰り返し。
合間に医師による診療、薬物療法、精神療法が行われる。病室はどこでも大抵不潔。真夏はゴキブリの巣だ。
悪徳精神病院になってくると入院食もブタの餌みたいなもん出すゾ。そいで病室はスシづめ。
患者を殴ったり蹴ったりするとこはもう少ないが(たまにある。求む!告発)そーゆー病院の職員は
患者なんかトロイと思っているからともかく暴言がひどいね。婦長なんか看守長に見えるとこもあるゼ。
『おら〜、もたもたしてんじゃねえ!』なんて怒鳴りつけられるゾ。

任意入院と言っても外出や外泊には許可が必要。しかも病状によっては許可がおりない。
退院に関しても悪い病院はああだこうだ理屈をつけてなかなか出してくれないよ。(入院費かせぎ)
家族の面会すらシャットアウトして、本人が会いたくないと言っていると平気で嘘つくこわ〜い病院あり。
オイラは以前、ある家族の依頼でその監獄病院からひとりの青年を奪還したことがあるのさ。
ざっと駆け足で紹介した精神病院ってこんな感じです。

2003年11月7日、愛媛県松山市在住の「通りすがりの精神科医」と名乗る方から掲示板上に
以下のような指摘がありました。
>入院は本人の意思に基づく任意入院と、自殺意図や反社会性を考慮に入れた
>都道府県知事命令による医療保護入院(強制的な入院)がある。

誤りです。あくまで医療保護入院は家族の同意で入院させる制度です。
都道府県知事の命令で入院させるのは措置入院です。



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10.患者の皆様へ
薬をたくさんくれていろんな検査してくれるドクターだけがいい先生だとは思わないでね。
むしろ急にいろんな検査が増えたら悲しいことだと思わなきゃ。
患者さんの文句で多いことのひとつに待ち時間が長くて診察が数分ってあるね。じっくり診て欲しい気持ちは分かる。
でも向こうさんは一応プロだから、顔をチラッと見ただけでその日の調子がいいか悪いか見抜くのさ。
少し顔見て、二言三言話しただけでも立派に問診しているのだ。状態が悪ければ長くいたくなくても診てくれるって。
あんなんで高い医療費取るのか?って怒るあなた、あちこち病院のハシゴでもしてみなさいよ。
それでじっくりのんびり診てくれるとこ行ったほうがいいよ。

確かに医者と長く話すことによって具合が良くなっちゃう患者さんもいますな。精神的に安心するのは事実だから。
待合室で自分の番がいよいよ次だという時にやたら前の診察に時間がかかってイライラしたことないかい?
聞き耳を立てていると、まさに診察が終わるかと思った瞬間「先生、血圧も取ってちょうだい。」とか
「尿検査はしなくてもいいですか?」なんて言ってる。老人患者さんにその傾向が強いね。
ドクターが「じゃ、おばあちゃん、今回はこれでいいですよ」っーとるのに何度も何度も「先生ありがとうございました」と
律儀なお礼を繰り返したあげくに、ところで・・・・などと、いまさら質問したりして話が長くなってしまう。
待ってる方もカリカリしてくるけど、ドクターもこんな患者は苦手。ドクターも人の子だからね。
そのせいで昼メシが遅くなったりするとやっぱりその後の仕事が雑になるね。老人さん達はまあしようがないけど。
若いあなたは真似しちゃだめ。嫌われて変なとこ切られちゃうよ(ウソ)

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11.こんな医者がおった(読者投稿)
私はアトピーを治そうと思い、色んなお医者さんに行きました。その中で最悪だったのが高知の病院。
Nって院長で、アトピーの本を何冊も出している有名な先生です。ママリンがその先生のウワサを聞いて
「入院出来るみたいだから一気に治しなさい」って言われて、
私は「ぷち旅行」気分で1ヶ月くらい入院する気で行きました。
とーこーろーがぁ〜っ!!!そこは保険の利かない病院。それは最初から解っていて、
お金ならいくらかかってもいいからって親に言われていたのですが、
最初に出された問診表にどれか1つを選んでください。とあって、

「お金には困ってないのでいくらかかっても構わない」
「お金には困っていないが出来るだけお金はかけたくない」
「生活は苦しいが治るならお金がかかっても構わない」
「生活が苦しいのでお金はかけられない」

という項目がありました。そこで最初に「ムカッ!」と来て、大人気無い私は「お金には困ってないので…」に
○を付けました。表を出して「時間がかかりますので診察は昼過ぎになるでしょう」と看護婦さんに言われ、
まだ10時前だったのでボーゼンとなりました。マスコミの影響で患者さんが病院からわんさとあふれていて、
座る場所も無いのです。しかも、皮膚科にはあってはいけない不潔さ。仕方ないので階段に座って待っていましたが、
階段にもホコリがいっぱい。。。やっと呼ばれたかと思ったら、
看護婦さんに「あそこでシャワーを浴びてください」と言われました。「…私、ばっちぃ??」随分失礼な扱いです。

シャワーが終わると、診察室に通されましたが、そこには何人もの患者さんがいて、1人づつ大体の症状をカルテに書き、
また待合室に放り出されました。そこで入った診察室は、実はイカサマドクターの「余診」だったのです。
しかも、男も女もごちゃ混ぜの中で、洋服を脱ぐのです。「乳首も見せて」と言われ、
仕方なくブラをペロッとめくりましたが、気のせいか、そのドクターは「ニヤッ」としていました。私はもうオバハンだからいい!
でも、私の何人か前に中学生くらいの女の子がいて、服を脱ぐのがとても辛そうで、可哀想でした。

いよいよN先生に診察してもらえる。と思ったら、イキナリ放送。
「これから院長(N)による演説会が始まりますので患者さんは待合室に集合して下さい」だとな。
「オメー、何百人も遠くから来て待ってるんだから演説している場合じゃないだろーっ!!」
さすがにキレたので、持参した本を読んでいました。そしたら看護婦さんに「ちゃんと聞いて下さい」って怒られました。
「聞いてます」・・・、本を持ちながら私は言いました。

演説の内容は、自分の薬の開発までの色々とか、アトピーには関係無い自慢話ばっかでした。
演説約1時間半。その後しばらくしてやっと院長の診察。「入院すれば一週間で良くなりますよ」と言われました。
確かに藁にもすがる気持ちで行きましたが「明日帰りますから」って言って通販でお薬を送ってもらう様にしました。
次の日の朝、飛行機に飛び乗って、夜遅くに実家に帰ってきてしまいました。
(メール投稿から抜粋させていただきました。)

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12.こんな医者がおった2
その晩の当直医は外科のY先生だったんだよね。彼は精神科の患者を診るのが苦手なんだな。
そいでもうちみたいに精神科がメインだとそっちの患者さんばかり集中してしまう。
まあY先生はだいたい断ってしまうんだが、電話もなしに直接来院された場合は断りずらいから渋々診るわけだ。
オイラはワーカーの資格持ってるからね。精神科の患者さんならだいたい顔も分かるし病状のことも詳しいんだな。
それで急患の時にY先生から手伝ってと言われて診察室へ行ったわけだ。

患者さんはこのクソ寒いというのに額から玉のような汗を流して、時々体を激しく何度もけいれんさせていた。
先生はニヤけた顔で彼をボールペンで指差して「これなに?」と聞いた。
オイラはメモ用紙に「精神分裂病(緊張型)」と書いて手渡した。
すると、それを大きな声で読み上げてから「これ治るの?」と再び聞き、
おまけに「困るんだよな。僕は外科だからこういうのに接する教育受けてないもんなあ〜。」

患者さんを目の前にこの言葉はないだろう。どうせ病人で何も分からないと考えているのだろうが、
分裂病の場合は外見とは別に意識はしっかり覚醒してんの。心の中では深く傷ついてるはず。
患者さんも思わぬ発言にいよいよけいれんがひどくなっちゃった。
「主治医からの指示が書いてあると思いますが・・・。」「あっほんとだ。」ここでやっとカルテを開く始末だ。
時間外、せん妄時、以下の注射をお願いします。とカルテにあって、ようやく診察は終わった。
そのあともY先生はブツブツ言っていた。
「精神科の人は治してやりたいって気が全くしないね。」早いとこ専門の外科で開業したら?

2003年11月7日、愛媛県松山市在住の「通りすがりの精神科医」と名乗る方から掲示板上に
以下のような指摘がありました。
>患者さんはこのクソ寒いというのに額から玉のような汗を流して、時々体を激しく
>何度もけいれんさせていた。
>先生はニヤけた顔で彼をボールペンで指差して「これなに?」と聞いた。
>オイラはメモ用紙に「精神分裂病(緊張型)」と書いて手渡した。

当時の現状が正確にはわかりませんが、NMS(いわゆる悪性症候群)の可能性が高い症状です。
もし上記の状態で向精神薬の注射を行うと、死亡する可能性は非常に高いと思われます。


                                                                    このページのトップへ戻る

13.掃除婦は見た!(読者投稿)
いつも楽しく拝見しています。私は4年前から清掃パートで精神病院に派遣されているので、
精神病院の汚さはうなずきながら拝見しました。汚いお話で気を悪くされたらごめんなさい。
トイレはいつも汚物がてんこもりで水も流れません。
モップを使ってビニール袋に入れる手作業ですからたまに失敗すると履き物を汚してしまいます。
私は初めてのパート日にオエーッとなってしまいようやく息の仕方とか学んで慣れました。

あの子たちは私が掃除しているから少し待ってねと言っても構わずに用を足しにくるので、
見たくもないものを見せられたりとっても大変です。しっかり見ていただくよう看護婦さんにお願いしても無視されましたし
汚物づまりも病院の施設職員さんの担当と思うのですが何もして下さいません。
それとお医者さんですが、私たちのことは身分の低い人間と見ているようであいさつしてもふんという態度の人が多いです。
かといって挨拶しないとそれを理由にもう来るなと会社に言いつけられてしまうのです。
精神科の先生はやさしいイメージだったけど違っていましたね。
(メール投稿から抜粋させていただきました。)

※いつもお仕事ご苦労様です。そうですね。どこの精神病棟もこんな調子でしょうが、
患者さんに責任があるわけではないですね。病気で羞恥心が欠けてしまった患者さんもみえますし、
精神病院はそんな方々を収容する施設ですので日々適正な指導をし、早く社会へ戻れるようアドバイスする務めがあります。
職員も患者の好き嫌いがあって、言ってもなかなか聞いてくれない人は放っておく傾向があります。反省すべき点ですね。
施設についてのクレームもなかなか言いづらい状況にあることお察しします。
担当職員が何もしないのは怠慢ですので匿名電話という手段もあります。
(例)お宅の病院のトイレはいつも水が流れない。なんとかしろ!等。医師の傲慢さについてはあきらめましょう。
そんなヤツはまともな感覚を持ち合わせていないのでテキトーに応対しましょう。期待してはなりません。
壁に向かって言うつもりで挨拶して下さい。今後のご活躍をお祈りしています!
(やまちゃんより)

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14.相次ぐ医療ミスを叱る
「医師が毒薬を処方」こんな大見出しが全国紙に踊った。
相次ぐ医療ミスに世間の目が厳しいこの時期にまたしても不幸な事故が起きてしまうとはどういうことなのか?
まずは今回の事案を新聞記事から抜粋して拾ってみよう。

「富山県の高岡市民病院で医師のパソコン操作ミスで筋弛緩剤を注射された男性が8日後に死亡した。
病院は医師がパソコン画面で坑炎症剤の投薬を指示しようとして薬品名の似ている弛緩剤を選んだことを認めている。
医師は、治療薬を指示するオーダリングシステムで注射を支持する際、冒頭の2文字がサクの薬品を検索。
5種類の中から、坑炎症作用のあるサクシゾンを選択すべきところ、誤って隣の筋弛緩剤サクシン(毒薬指定)を選んだ。
薬剤師も看護婦も間違いに気付かなかった。」(00/12/04付毎日新聞朝刊より)

「サクシン」と「サクシゾン」は名前が酷似しているので注意するよう医学生時代に口すっぱく指導される薬品のひとつだ。
投薬ミスを防ぐためのチェック役としての薬剤師や看護婦の働きが全く機能していないのもおかしい。
今回の薬品は一般病棟では使うことのない物であり、普通は薬剤師が疑問に思って医師に
「疑義照会」せねばならないのだ。つまるところこの病院では日常的に医師と他、医療スタッフのコミュニケーションが
うまくいっていなかったのではなかろうか?なにか変だなと感じても○○先生に逆らっては大変だとか、
そんな空気が流れていたのではと想像してしまう。
同院では先日も糖尿病治療中の女性に胃薬「アルサルミン」と間違えて「アルケラン」を処方した前科がある。
人命にかかわる問題だけにケアレスミスはいただけない。

それにしても院長のコメント「死因は原因不明の肺炎。投薬ミスとは関係ないと考えている」
この言葉が相次ぐ医療ミス増加の一因を表しているのではなかろうか?
問題のごまかしやすり変え、責任のなすりつけ、俺には関係ない主義。自分の家族が同じ目に遭った時のことを考えてみろ!

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15.精神科、患者が失踪した場合どうなるの?
定期的に精神科入院患者が失踪することがある。
病棟では管理体制が厳しく行われているため失踪(脱走)は不可能に近い。
彼らがいなくなるのは決まって自宅への外泊許可が出た時だ。いなくなったらどうなるの?
主治医、看護責任者はもとより、我々事務の人間総出で捜索に当たることになる。それが休日でも返上だ。
とかくこの手の患者は事故に巻き込まれたり、最悪自殺する可能性があるので、
すみやかに警察に捜索願いを出して、待機班と捜索班に別れて立ち回りそうな場所を巡回して探し回るわけだ。

ここでひとつ誤解を解いておく。映画などで精神病患者の脱走が描かれることは頻繁にある。
だが、多くの場合それは偏見に満ちていて、外部で大量殺人を犯すようなストーリーになってしまっている。
実際世間では精神病患者と言えば偏見の目で見られ、何か不気味な犯罪を犯す人達のように思われてしまっているが、
統計的に見ても実は精神病患者の犯す犯罪は刑法犯全体のわずか0.8%程度のものなのだ。
恐ろしいのは病気がありながら野放しになっている精神病者であり、
きちんと病院で入院治療中の者が他害行為に走ることは極めてまれなのだ。

さて、過去の例から言って、捜索班が失踪患者を発見したことはない。
たいていの患者は所持金も持っていないのでお腹がすいた時点で自ら病院へ戻って解決となる。
次の発見ケースは警察からの連絡による。この手の患者はとかく目立つので
(お店などで何も買わずにボーッと何時間も立ちつくす等。)住民から警察へ通報があって無事に保護となるわけだ。
このような患者の失踪は当院の場合3〜6カ月周期で1件の割合で発生しているが捜索する側としては
責任重大で本当に気を使ってしまう。過去、不幸にも電車に飛びこんでしまったケースも発生した。
患者の行動を把握するのは困難だが見つけるイコール救うことと肝に銘じて我々の努力はこれからも続くことであろう。

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16.ガン患者への告知
「○○さん、実はあなたの病名はガンです。」(グワア〜ン!)
実はこんな告知はTVドラマの世界の中だけのことなんだな。ガン告知にはまだまだ是非のあるところ、
告知する病院は少ないし、ガン患者さんひとりひとりに1つのガン告知メニューがあると言われるように
一律のガン告知のマニュアルみたいなもんは存在しない。あなたの場合は告げられたい?
オイラは臆病だからあんまり教えて欲しくないな。

さて、実際の告知なんだけど、病名だけを知らせるなんてことは決してしない。
だから先の例はドラマだと言ったわけだ。配慮しながら十分に時間をかけて説明するので一度で終わることはない。
何度も面談するわけだ。患者はその雰囲気から自分の病名を確信するんだな。
つまり告知とは言っても病名当て連想ゲームみたいなものか?感づかせるといった方が正しいのかも知れない。
まあ、それもひとつの様式としてガン告知に含まれることは確かだ。
病名を知ってしまった患者には心のケアーが必要なので精神科医との連携も大切なフオローだ。
告知を受けたことで一気に憔悴しきってしまって寿命を縮めてしまう患者さんもいれば、
逆にそのことでガンと戦う意識が芽生えて症状に目覚しい改善が見られる患者さんもいる。
ガン告知、まだまだ重いテーマである。
「ではここでクイズです。あなたの病名はなあ〜んだ?」そんな医者がいつか現れるかもよ。

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17.自分のカルテがみたいってか?
カルテの開示を行う病院も少しづつ増えてきた。そもそもカルテって何が書いてあんの?
そりゃその日出した薬とか症状のことだよって答えるあなたは半分正解!んだけどカルテってそれだけじゃないよ。
いいとこから例にあげると、「今日はニコニコと調子良さそう。OK!」
「○○温泉へ行ったら痛みが治まったとうれしそうに話す。」など、日記調になっている。
じゃ、悪いとこ。これは徹底して悪いことが書いてあるからショックを受けないようにね。
例「バカ!」「薬を変えろと要求する。2度とくるな!」「完璧な薬物中毒」等など。
だから開示と言っても全部見せるわけじゃないし必要な部分をコピーという手段を取るわけだ。
あんまり見られたくないものだもん。開示が常識化してくるとこれからはドクターもカルテにストレスぶつけられないな。

内科や外科でもボロクソ書いてあるんだから精神科はもっとひどい。だいたい精神科カルテ自体かなり特殊だ。
それは調書みたいだね。その日に患者が話した内容を克明に記録するのだからプライバシーの塊。
初診の際の第1印象から身なりのこと、しぐさや顔の表情のことまできっちり書いてある。
それを読めばその患者の生い立ちから現在の状況が手に取るようにわかっちまう。
ドクターが「はい、これあげる」って渡したらそれがその患者さんの立派な日記になっちゃうな。

そこに加えて個々のドクターの患者への想いがぶつけられているのだから見たくもあり見たくもなしといったとこでしょうか?
前にうちの精神科でさ、カルテ強奪事件があったんよ。
患者の家族がさ、ドクターの手からカルテを奪ってダーッて外へ逃げてった。
後で聞いたけどその親父さんは息子の状況をカルテによって知りたかったらしい。
で、自宅へ持ち帰って読んで「こんなふざけたカルテがあるかーっ!」とビリビリ破ってドブに捨てたんだと。
病院側としては公文書破棄で訴えるとこまで考えたけどなんとなくうやむやになってたなあ。
ドクターはカルテがないからもう診ないとスネちやって結局その患者は他院へ押しつけちゃった。

オイラも持病で内科へ6年通っているから自分のカルテも結構ぶ厚くなってきた。
診察の折にはかなりのうんちくをたれるタイプだから悪口もたくさん書いてあると想像している。
自分のカルテ・・・、う〜んやはりじっくりと読んでみたいですなあ。

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18.慣れとは怖いもんだね
「医者のないしょ話」のタイトルからどんどん脱線しつつあるけどまあ聞いておくれよ。
オイラは病院職員になる前は医者も病院も大の苦手だった。神経質な母親の影響だったかも知れん。
病院には病原菌がい〜っぱい。だから院内で飲食するなどもってのほか。
帰宅時は手洗いとうがいをかかさずしなよ。じゃないと病気に感染するよっーのが昔からのかーちゃんのくちぐせ。
んでもこれは務めてからすぐに慣れた。
かえって病院で働いていると病原菌に対する耐性がつくみたいで風邪やインフルエンザとはほとんど無縁になった。

人の死に関しても最初は情がうつって大変だった。
小さな女の子が「おじいちゃーん」なんて遺体に取りすがっているのを見ると目頭が熱くなって困ったものだ。
救急車で自分の母親ぐらいの年代の婦人がうんうん唸りながら搬送されたのを見た時も
気がかりで仕事が手につかないことがあった。それが今じゃなあ〜んも気にならん。
冷たいようだがいちいち気にしておったら仕事にならんもんね。これは医療スタッフにも言えることだ。

人の死に際して嫌なことを見聞きするのもこの職業の悲しいとこ。
危篤の知らせに駆けつけた家族なんかがたまに電話してるの聞こえちゃうんだけどさ。
どんな家族関係かは知らんけど、まだくたばらねーよ、しぶてえーよとか、なんで遺言書くように言っておかねえんだ!
全部○○に持っていかれちまうぞ!そんなやり取りはザラにある。
そうゆう人間の裏に潜んだ汚さ、こればっかりは何回聞いても慣れることはないけどね。

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19.精神病、精神科に関する諸問題
精神障害者への偏見は根強い。よく欧米と比較されたりするけど、
いくら日本と比べて諸外国で偏見意識が薄いと言っても皆無ではない。
それは社会にはびこるイジメの構造がなくならないのと全く同じことで、
自分と異質な者に対して恐れを抱いたり排除しようとするのは人間の困った本質だからだ。
障害の当事者間でさえ他者と比較しては、あいつの病気ほど悪くないなどと
目クソが鼻クソを笑うようなあんばいだからこの問題は決して消えることはないであろう。

古くから日本の場合、精神障害者に関する問題は触れたくない事案でつい最近までテキトーに扱われてきた。
精神病院法が制定される前の患者は「私宅監置」と言って不潔な座敷牢のような所へ
治療も施さずに放り込まれていただけだったし、精神衛生法が制定されたのも昭和25年になってからのことだった。
向精神薬の登場もわずか30年前、精神科医になると言えば親に猛反対され、
その頃東大はキャンパスに精神科教室を設置することを拒否していた。

社会がこの問題を放置していたことが根強い偏見として浸透してしまったわけだが、
マスコミの扱いにも大きな責任がある。少し前の新聞報道でよく見られた「容疑者はノイローゼ気味だった」・・・。
ちょっと調べればノイローゼがどんなものかインテリのくせに分からなかったのだろうか?
それは病名と言うより神経的症状のひとつでもちろん精神病ではない。
それを分裂病もうつ病も人格障害も全部ひっくるめてノイローゼと表現していたわけだ。
最近になってようやくこの表現は消えたが、代わって登場したのが「通院歴」だ。
これも取りようによっては精神科の門を一度でも叩いた者は危険人物と言いたげに取れる。

まもなく「精神分裂病」の呼称が廃止される方向で話しが進んでいる。この措置はあまりに遅過ぎた。
今の病名から想像するイメージは一様に理解しがたい恐ろしいイメージであろう。
このように我が国の精神医療に関する問題は治療面も含めてなにもかも遅過ぎた。
偏見や差別が皆無になることはあり得ないが、
ひとりでも多くの人が精神障害者を隣人として受け入れる社会となることを願ってやまない。

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20.こんな医者がおった3
外科のYは患者からも同僚からも評判が悪いのになぜかクビにならん。これはうちの病院の七不思議。
腕が悪いのは医師になったのが割と年令がいっていたからというより向学心が全くないからだ。
新しい知識を吸収していかなきゃこの世界はどんどん落ちこぼれてしまうのに、
学会へもろくろく出席せず古い知識だけを振り回している。
普通Yの年齢なら医長クラスの役職がついていて当然だが彼はヒラ。同僚からも影ではヤブなどと呼ばれている。

医者同志で腕が悪いとかなんだってやってるうちはまだいいが、被害が患者さんに及ぶと話は別だ。
この男、勤務態度もめっちゃ悪い。日中から飲酒して診察するもんだから患者の方が敬遠している。
だから受け持ち患者が少ない。よって仕事にあぶれヒマをつぶしていることが多い。
年のわりに最近パソコンにハマっていて、いいじいさんのクセしてエロサイトのモザイク外しとか
有料サイトのパスワードを外す研究ばかりしている。

昼間から飲酒となれば夜勤は確実に飲んでいる。
しかもこんな男は干されているのでやたらと皆のやりたがらない当直勤務を多めに割り当てられている。
必然オイラ達事務屋とチームを組む機会が多いのはつらいもんだ。
酒の匂いプンプンさせてやってきて必ず聞くのが今晩の救急担当病院名だ。
つまり急患は全部断ってそっちの方へ回してよってこと。
患者さんから「なんだあの酒臭い医者は?」と言われるよりマシだから楽なんだけどさ。

Yについては各部署から飲酒についてのクレームが院長あてにいってるんだけど
なぜかうちの院長、Yに対しては腰が重い。なにか弱みでも握られているのかしらん?余計な詮索をしてしまう。
本当にうちの病院の七不思議のひとつだよ。

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21.アプローチ精神分裂病
精神分裂病(シゾフレニー、以下シゾとする。)は発症原因も効果的治療法もよく分からない実にやっかいな病気だ。
教科書をひもとけば妄想型とか緊張型とか3つの型があって、そのうちどれがいくぶん治りやすいとか重いとか、
脳内のドーパミンがどうのこうのともっともらしいことがちまちまと書いてあるのだが
実は診断も分類も医師によってバラつきがあるし教科書通りにはなかなかいかない。
オイラはシゾ患者をもう数百例見てきたが(医師ではないのであくまで見てである。診てではない)
その印象からこの病気に駆け足でアプローチしてみた。だからこ難しい話はなし。

発症原因が先天的な脳の異常、育った環境、遺伝、もともとの病的性格+ストレス等言われては
どれも確証がないままになっている。でも遺伝はあると思う。
これは患者の家族関係を洗ってくとかなりヒットするので偶然とは思えない。
診断は根底に幻聴と妄想があることが絶対条件。
なのにまれにこれらの症状が皆無なのにこの病名を告げる医師がいるのは???
治るか治らないかと聞かれれば治らないと答えるしかない。何を持って治ったというかよく分からない。
服薬を続けていて症状が止まっていること?服薬を終了しても症状がでないこと?(高確率で再発するけどね)
精神医学上ではシゾを治ったとは言わない。寛解(かんかい)したと言う。
寛解はあくまで症状が一時的に治まったことをさすのであって結して治ったわけじゃない。

治らないまで言われてなぜ病院が必要か?それはまず本人が苦しいからだ。
容態によっては日がな1日寝ずっぱりで何も考えていないように見えたり、
痴呆様の表情などからどうせ何も分からないと考えられがちだがこれは間違い。
この病気は意識の中ではかなりはっきり覚醒しているし、知能の低下もみかけと違ってほとんどみられない。
寛解した患者が一様に「あの頃は本当に苦しくつらかった」と証言する。何も訴えないから放っておくのはいかん。
訴えることすらできないほどの苦しみなのだ。第2に放置しておいてもこの病気は自然に治ることがない。
日に日にひどくなる患者の妄想や幻聴に付き合わされるはめになり家庭は崩壊してしまう。
病歴が長期に及ぶほど、再発を繰り返すほど治療が長引くことをお忘れなく。
放置の裏には世間体の問題があることも知っているが、現状この病は地域や世間との戦いでもある。
アカの他人が何をしてくれる?しょーもないプライドは捨てて病院に任せることが賢明である。

純粋なシゾ患者の寛解後は正常人と全く変らない生活をすることが可能。
人間的にもおおらかで本当に良い部分を取り戻す。そんじょそこらのわからず屋より素晴らしく出来た人間。
シゾが元々繊細で感受性の強いやさしい性格の人に多いというのを端的に証明しているようだ。
もちろん職場復帰もOK。ただし環境の変化につまづいて再発する例多し。(人間関係のこじれがダントツに多い。)
寛解が長く続く患者さんを見るのは本当にうれしい。

上で純粋なと書いたのは人格障害がからんでいない場合。
人格障害とシゾはもともと分けて考えなきゃならんのに(治療方法や施設への収容についても)一緒にされている。
人格障害者は実に巧妙に純粋なシゾ患者を扇動したり洗脳するのがうまい。
病棟で問題を起こしたり退院後に刑法犯罪を犯すのも圧倒的にこの種の人達。
人格障害がらみでない純粋なシゾ患者を恐れる必要はない。

ともかくシゾに限らず精神科の治療にハイ治りましたはない。それが本音だしきれい事を書くつもりはさらさらなかった。
治らないからと言って絶望して自殺をされても困るのでしないように。服薬で現状維持できるならそれでいいと思うし、
どこまでのコンディションを取り戻して治ったと認識するか。そんなもんは個人の考えにおまかせしたい。
自分は無責任な興味や単に病院に勤める職員として知り得たトピックスとして
この駄文を綴ったわけでないことも付記しておく。家族にシゾ患者を抱えた経験のある者として、
現に当事者の治療、相談に関わっている者としてこの病気の撲滅が一日も早く実現することを切に祈っている。

2003年11月7日、愛媛県松山市在住の「通りすがりの精神科医」と名乗る方から掲示板上に
以下のような指摘がありました。
>診断は根底に幻聴と妄想があることが絶対条件。
>なのにまれにこれらの症状が皆無なのにこの病名を告げる医師がいるのは???

…絶句です。100年前のブロイラーやSchneiderらの診断基準ですらそんな事は一言も 書いておりません。


                                                                    このページのトップへ戻る

22.こんな医者がおった4
たびたび登場している外科のYがまた問題を起こした。当直中に来院した内科のかかりつけの患者さんに
「アンタの話はまとまりがないから精神の方じゃないの?」ってやっちゃったらしい。
あげくに看護婦に「メンドーだから話聞いてまとめといて」て、奥に引っこんだんだと。看護婦は大変だったらしいよ。
まず、あんな失礼な医者は見たことがないつう文句を延々聞かされてそれからやっと症状の説明になった。
やっと訴えをまとめてYに診察を頼みに行ったら
「なんだ、わざわざ夜中に来ることないじゃないか。なまけ病だ。はい、明日の内科外来回し」と言ってさっさと寝てしまった。

話はそれで済まなかったよ。内科の主治医、O先生はキレちゃったね。
O先生は仕事熱心なドクターだし、病院から徒歩5分のとこに居を構えているから夜中だろうが明け方だろうが
飛んできてくれるんだよね。ましてやこの患者さんにはいつでも具合が悪くなったら点滴に来るよう伝えていて
カルテにもその旨指示が書いてあった。
「なんで僕に知らせなかった!」Yに詰め寄って言い合いだ。Yは自分勝手な屁理屈で逃げに入っとったみたいだけど、
専門外で診察に不安があったなんてよく言えたもんだ。
一言主治医に電話するだけじゃん。フツーのドクターはみんなそうしてるけどな。

しっかしYってのはほんまに医師不適格だ。Yが歩けばトラブルにあたる。口をひらけば角が立つ。
こんなのを高い給料で使っているうちも終わってるわ。書いてて呆れてきた。いったんCMはいりま〜す。(タモリ風)

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23.アプローチ精神分裂病2
精神分裂病(シゾ)は治るとは言えないと書いたことである方からご意見をいただいた。
「知り合いで分裂病が治って社会復帰している人がいる。薬は飲み続けているが
どこから見ても元病気だった人には見えないし、話し方もまとまりがあって普通。これを治ったと言わないの?」
という反論だ。オイラはその方の寛解が続いていくことを心よりお祈りしたい。

どこまでの状態を持って病気が治ったと言うのか精神科の場合は非常に難しい。
風邪のように熱が下がって楽になったという明解さを持って治ったとすれば
精神病を克服した人はひとりもいないことになる。
服薬の終了を持って治癒したと言うことなら一生薬を飲み続けねばならないシゾは??
うつ病程度なら服薬の終了もあるが、その後再発を繰り返すクセがあるうつ病は治癒できたと言えるか?
上の方の例を持ってしても投薬は続いているのだし、社会復帰とは言ってもシゾの場合は人間関係を中心とした
ストレスでいつでも再発する恐れがあるので責任あるポストへつかせるには無理がある。
周囲が腫れ物に触れるような対応をせざるを得ないのに治ったと言える?

医者は患者さんには「治らない」とは決して言わない。
でも寛解して退院した時でさえ精神科の場合「良くなったね」と声はかけても「治って良かったね。」とはめった言わないはず。
昔から深さと長さとはよく言ったもので、心の病は受けた傷やストレスの深さ、放置されていた期間が長いほど
治療は困難になる。治ったかどうか?本人の気の持ち方しだいなのかもしれない。

                                                                    このページのトップへ戻る

24.医者だっておかしくなるのさ
どういうわけか精神科医は不思議と患者さんに顔つきが似てくる。
四六時中鬱々とした雰囲気に影響を受けるせいで不眠や鬱を訴える者も多い。
その程度は流すとして、医者も人の子だから不幸にしてまれに心を病む者もいる。
もう30年近く前のことだそうだが、うちの近所の精神病院では院長がおかしくなって奥さんを絞殺、
医院に火をつけて逮捕された。
その後経営者が代わってここはまだ存在しているが未だにいい噂が流れてこない。

うちの場合は前診療部長がおかしくなった。
ある時から急に処方箋やカルテの余白いっぱいに意味不明なイラストや詩、
「I love you」などの落書きをするようになった。
次に職員を捕まえては「あなたハンサムだから俳優になりなさい」と言っては電話帳で調べた劇団に
電話をかけまくるようになった。しばらくよその病院へ入院したのち退職した。
分裂病のような感じだが年齢から考えると心の病と言うよりは痴呆症が始ったのかもしれない。
若い頃からユニークな考えの持ち主だったらしく少々突飛だったり寄行は目立ったがやさしい先生だったので勿体ない。

分裂病になってしまった研修医もいた。すべては後になって詳しく聞いたのだけど、
ある時「お前の努力なんて誰も評価しないよ」という幻聴に悩まされるようになり、
オフは自室の寮で頭からフトンをかぶって震えていたそうだ。
この研修医は自分から分裂病を疑って指導医の診察を受けた。
半年入院してすっかり良くなったと見えたが他院へ移って医師として再スタートし始めたとたんに再発して
退職を余儀なくされたようだ。指導医も「シゾではどうしょうもない。かわいそうに。」と嘆いていた。

ストレスに囲まれた現代社会。特に鬱が原因で退職していく仲間が軒並み目立つようになってきた。(特に看護婦)
凡人のオイラならなおのこと要注意である。

                                                                    このページのトップへ戻る

25.未収金の取りたてじゃ〜
再びタイトル(医者のないしょ話)と話題が食い違うけど、ま、病院の裏話ということで。

今回は未収金の回収の話だ。
病院で世話になっておきながら診療料金や入院費用を支払わない不届き者は結構いるもんだ。
民間病院なら風体から判断してお金がなさそうな者は診療そのものを断ってしまう場合が多いが、
公立だとなかなかそうはいかない。こいつは怪しいという人物でもとりあえず受け入れる。
これが多額の未収金を増やす原因だ。電話や督促状になしのつぶ手な連中には取りたてに伺うしかない。
回収の仕事は日曜返上。だいたい敵も家にいるだろうって日を狙うわけだからそうなっちゃう。
この仕事、相手がどんな素性か分からないだけに恐いし気を使う。
金をもらいに行く立場でなして気兼ねせにゃならん?割の合わん仕事であ〜る。

生活に困窮していて本当にお金がない人、これはまだかわいい。
家なんか次に風が吹いたら飛んでいきそうなとこに住んでる。ひたすら持ち合わせのないことをペコペコ詫びる。
こちらもサラ金でもないし遠洋漁業に出るか体を売れなどとは言わんよ。
まあ、10円、20円でもいただいて残りは次回にという話になるわけだ。ここがお役所の弱いとこでもある。
トホホ・・。

気まずい家庭事情を目撃することもある。応対に出たのは40代の主婦。
「病院へかかったのはうちのおばあさんですから請求はそっちへお願い」
出てきたばあちゃんは嫁にイビられまくっているのが一目で分かるような貧相さだ。
「ご面倒かけてすいませんなあ。ワシ、こずかい足りないもんやから悪いと思ってたんやけど払えないんですわ」
「未収は530円ですけどご無理でしょうか?」
「恥ずかしい話やけどないんですわ。」
仕方がないので嫁さんを呼び出してお願いすると、あたしが診察を受けたわけじゃないから払いませんの一点張りなのだ。
「同じ家族やないですか。助け合っていかなあかんと違いますか?」
「なによ!あたしが支払わなきゃならない法的な根拠でもあるの?」恐ろしい鬼嫁である。

さて、怖いのはヤクザくずれや、まんまホンマもんの人種だ。
ガレージには高級外車、高い塀に囲まれた邸宅、なぜにそこの住人がたかが数千円を惜しむのか?
「んなもんオレは知らんゾ〜」
「高い税金払ってるやないか。医療費ぐらい負けとけや」
「テメェ死ぬぞ、交通事故に見せかけて殺される事件増えてるの知ってるやろ?」
様々な罵声が飛んでくる。屁理屈も凄い。
「○○さん、いいお宅にお住まいじゃないですか。そのご身分で数千円程度が払えないでは
地域の皆さんにもしめしがつかないですよ。払っていただけませんか?」
「なにを〜、ゴルア!はした金言うんやったらオマエが払ったらどないや。そうや、オマエが払え!それでええじゃねえか」

逆にこんなヤツから金を借りたあかつきにゃマグロ漁へ行くか泡姫になるしかないのに勝手なもんだ。
この手の人種からの取り立ては1度も成功した試しがない。
督促状では悪質な者については強制執行(差し押さえ)出来ることになってんねんけどな。役所も人を選ぶわけよ。
強い態度に出ていい人種とご機嫌伺わなきゃならん人種をね。

このエピソード執筆中の現在は年度末が近いため未収金回収の仕事が頻繁に回ってくる。
オイラも含めて誰も休日を返上してまで胃が痛くなるような業務はしたくない。そこでオイラ考えたね。
通常の当直勤務もこなしてさらに人の当直の日までぶんどって病院に泊まりこんだ。
するとどうだ、超過勤務が規定以上にオーバーしてこれ以上の休日出勤が出来なくなった。
ワハハ!おかげで昨年秋以降一度も未収金回収業務が回ってこない。
病院にはこんな姑息なヤツも紛れこんでるちゅーことよ。

                                                                    このページのトップへ戻る

26.ボヤキ、グチなど
職員の親睦を深めるための食事会はあっても、ドクターを交えた親睦会というのが滅多にない。
医者は医者同士、または病棟単位で、事務系は事務系の職員で、などと会合ひとつとってもまとまることがないのだ。
それでも年に数回は全体のコミュニケーションを図るために
ふだんのポジションにかかわらないお食事会つーのが催される。それでも医師の出席率はかなり悪い。

予定がつまっている、忙しいなどもっともらしい断りをしていたドクターを多少強引に誘ったら、
あ〜ら、そのガラスの神経を逆なでしちゃったのかねえ。
「そんな下々の会に出てなんかメリットあるんですかね。」って憤然とされたんだと。
「しもじも」ねえ・・。取るに足らない下層階級?育ちが悪いってこと?
言われた方は気分が悪いなんてオイラに話したけど、なんでその場でそう言ってやらねえんだって怒ってやった。
オイラだったら聞くけどな。「しもじもってオレらのことっスか?」返答によっちゃガンガン口撃しちゃるわ。

どこの病院でもそうだろうが医者を甘やかすからな。
医者ってやつは転職先の病院なんていくらでもあるから自分の思い通りにならなきゃ居心地が悪くなったの、
待遇が悪いだの文句つけて出てくから気楽な稼業だぜ。
このところの続発する医療ミス問題で医師免許を更新制に見直す動きがあるらしいが
とりあえず解決にならんとはしてもぜひ実現させて少しでも苦しませてやりたいね。
医者だって言っても常に新しい情報を仕入れて最先端の医療を勉強してる人ばかりじゃないからね。
中にはいるんだよのほほ〜んとしててさ、オレは知らん、触りたくねえ、メンドーだってヤツがね。

国家試験も人物重視って言うけどさ誰だって最初は向学心に燃えてんの。んな面接で判断できるかちゅーに。
それよか医者んなってから定期的に人物査定してな、人を人とも思わんクズの免許は取り上げるこった。
いゃあ、オイラの言うことも今日はむちゃくちゃだわさ。
ちょっと国家試験に受かったぐらいの変りモンにさ、奴隷扱いのしもじもなんて言われたもんだから腹が立ってるわけ。

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27.ご近所さんの整形外科医と受付嬢の密接な関係(読者投稿)
徒歩数分の所にあるS整形外科の院長さんは、業界じゃあ有名な(?)芸能ドクター。
日テレの「特命リサーチ200X」を始めとして各局の番組で何回かあのお顔を拝見しただけでなく、
地元のケーブルテレビに出演が決まったときは、
小さい院内の至る所に “〇月〇日〇時から院長が〇〇ケーブルテレビの健康コーナーに出ます!”という
貼り紙・・・いや広告があったりするんですなぁ〜、これが。
画像だけでなく医学雑誌にまで書いているのを見かけた時には、
テレビ局や雑誌社の見る目を疑ってしまったのは言うまでもない。

いわゆる従業員の中に正規の職員として雇われているのは、受け付けのおばちゃんだけ。
あとは准看護婦も物療の兄さんも姉さんもレントゲンのおばちゃんも全てアルバイトかパートだというのを、
潜り込んで調査してきたのがいるっていうからたまげた!
某雑誌に「アルバイト募集」の広告が載っていたもんだから応募したら直ぐに採用。
時給1700円の激安価格でやったらしいけど、5日で止めてきたみたい。
今時、国家資格を持った看護婦で時給1700円で働く人はいない!

知り合いが「S整形にバイトに行く」というのを聞いたとき、思わず「探ってきて」って言っちまったもんね。
一見、分からないんだけど全て本人達から聞いたっていうから、かなり信憑性は高いと思う。
まずは有資格者がほとんどいないこと。少なくとも物療の所にいた2人は無資格者だし、
レントゲンのおばちゃんにいたっては「あの人、パチンコ屋にもいたよ」という始末。
看護職員に至っては知り合いが初めての「国家資格を持った看護婦」だったらしい。
ナースキャップをかぶってないから外見では判断しにくいのだ。
さすがに静脈注射や点滴をやる人は“准”だけど看護婦だったけど、
ただの診察介助の所にいたのは驚くことに無資格者だった。無資格者本人から聞いたと言うからこれは間違いない。
診察室に入ったら先生の言う薬やなんかを出す人がいるでしょ?あれです。無資格者なんだってよ!こわ〜〜い!

しかも、ここは整形外科なのにトイレが和式なの!一体どういうこと??
建物の構造上仕方がないのかもしれないけど、診察室も受け付けもビルの2階なのにエレベーターがないから
患者はみんな階段を上がるのよね。
受け付けのしわだらけのおばちゃんにマンションを買ってやる甲斐性があるんだから、
エレベーターの1つ位、付けろ!!って感じかな。

(匿名希望さんからの投稿を原文のまま掲載しました。
ここのセンセ、特命リサーチでコメンテーターするよかリサーチされる方でないの?
ここは調べてみると閉院に追い込まれそうなニオイがしますな。内情を知らずに通院している患者の皆様、ご苦労さまです。)

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