マサラ日記     previous«  »next

4月9日(土)

 友人たちとの会食で、一部カレー愛好家で評判だという板橋区にあるインド料理店まで予約の上はるばる行ったが、あまりのおいしくなさにがっかり。食にうるさい友人たち(全員が板橋や練馬在住)も「もう二度と行かない」とのこと。私だけの意見ではなく、一般の人たちにもおいしくないということだろう。

 断言できないが、この店、おそらくサモサ類(春巻き皮を使った東南アジア系タイプ。インド的サモサではない)やチャパティ(これまた、何で全粒粉でないのだ?)は「輸入冷凍食品」を使っているはず(たとえそうでなくとも、既製品的な味でおいしくないということだ)。こういう点でまずはダメ。
 さらに肝心なカレー。これが、いずれもいつつくったのだと聞き返したくなるくらいに香りがないし、水っぽくて味が薄い。とくにほうれんそうのカレーなど、まったく食べる気がしないほど、ひどくシャバシャバで風味がない。「エビのマライカレー」も名前に偽りありという感じ(このカレーの場合、マライとは生クリームやココナッツミルクのことで、ふつうはもっと両者のどちらかをきかせて仕上げるが、この店のはじつに中途半端)。

 店の看板に「創作インド料理」とあったが、実にひどい「創作」であるし、だいたいそんなことをいう前に、ふつうにおいしいカレーを出していただきたい。東池袋某店以来の低レベルな料理であった。