4月7日(木)
最近、インドやアジア系サブカルに元気がない、という声をよく聞く。
そんな中、吉祥寺の「はるばる屋」さん、音楽家の若林忠宏氏という私の尊敬するインド〜アジア業界の重鎮たちが「アジアン特急2005」というネーミングの連続イベントを実施する。
思えば、1988年には「インド祭88」という日印両国家主導による国際的連続文化イベントがあった。このときカタックのビルジュ・マハラージュ、バラタナティヤムのマラビカ・サルッカイなどが一堂に会した歴史的な舞踊と音楽の公演などもあり(ちょうど桜の時期だったような)、インド料理店で修業中だった私も、連日、来日関係者へのケータリングや来店に忙しかった覚えがある。とにかく、バブル経済期真っ盛りということもあり、今では想像しがたいスケールの大きな企画が目白押しだった。
それから、約10年後、「ムトゥ 踊るマハラジャ」以降のマサラ・ムービー・ブームがあり(私はその前に封切られた「ラジュー出世する」というシャー・ルク・カーン主演の映画に、むしろ強い思い入れがあるが)、インドファンがいったんはドッと増加した。
それが最近はどうかといえば「ちょっと地味だねえ」というのがインド関連各業界人の本音でもあった。
しかし、今年は違うような気がする。ヨガ、アーユルヴェーダ、菜食といった語をいたるところで目にする。マガジンハウス刊「カーサブルータス」のインド特集も充実していた。ハーゲンダッツも「チャイ」を出した。そして今回の「アジアン特急2005」である。
ちょっと地味なインド、アジア的流れが少しでも大きくなればうれしいもの。もちろん、私も協力させていただく。乞ご期待である。
※「アジアン特急2005」、「はるばる屋」、若林忠弘さん主宰の「民族音楽センター」の各サイトについてはこちらからごらんください。