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隆司さんのプロフィール隆平さんのプロフィール狂言豆知識Chracters宝塚こども狂言教室レポート

隆平さんに質問

Q1.…今までに多くの舞台に立ってこられましたが、今でも緊張しますか?
 もちろん今でも緊張しますし、何より緊張感を持って舞台に臨んでいます。
しかし、最初から最後まで心臓バクバク・喉カッラカラと言うわけではありません。これは人によって異なるとは思いますが私の場合、揚げ幕が開いて歩き出すまでがひとつのピークですね。でも次の瞬間歩き出すとスッと我に返って【役】に入り込みます。その後は廻りも見えていますし、いろんな事も考えますので落ち着いていると自分では思っています。しかし心拍数はやはり速いですね。

Q2.…幕が開いてセリフを言うまでの間、何を考えていますか?
 これは難しい質問ですね。できれば内緒にしたいのですが…。基本的に橋掛かりを歩いているときは何も考えていませんね。歩く【位】(スピード)は既に出る前には考えていますし…。特段、何も考えないようにしようと思っている訳ではありませんが、なにも考えて無いですね。ただ、出囃子に乗って出る時は別です。お囃子を聴いてうまくトメが合うように考えて歩いています。

Q3.…曲によっては長い間正座して、ピクリとも動けませんがなにかコツはあるのですか?
 コツですか(笑)。あると言えば有りますが、これは内緒です。強いて言えば、「気合い」でしょうか。皆さんも毎日座ってご自身で見つけて下さい。
 能の御ワキ方には及びませんが、我々狂言方も長〜い間座る曲、結構あるんです。長い時間座っていることを感じさせずにスッと立たなくては、お客様も又、まわりの演者も冷めてしまいますね。座椅子を使うとかドーピングをしているなんて、決してありません。生身で、苦しんで座っております。

Q4…好きな演目、役柄はなんですか?
 やはり「翁・三番三」ですね。これは大好きです。お客様の目に触れることのない部分ですが、出る前の儀式や装束を身に着ける時からの緊張感は別格です。舞台での「揉之段」は舞台を縦横無尽に走り廻り、大地を踏みしめる【拍子】を踏む。また、「鈴之段」では序破急の極致とも言うべき舞となっています。何度かさせていただいておりますが、緊張の中にも楽しんでさせて戴いております。
狂言では「千鳥」「蝸牛」「神鳴」とかでしょうか。舞が入っている曲は好きですね。 役柄は、少々偉そうにできる役は好きと思います。

Q5.…逆に嫌いな演目・役柄はなんですか?
 これも難しい質問ですね。なんと答えるべきでしょうか。直接的に【嫌い】と言うのでは無く、「あまり演じたくないなぁ」と思う曲は勿論ありますが…(沢山は無いですよ)
 ここでは明言を控えさせてください。

Q6.…オフの過ごし方を教えて下さい。
 の〜んびりしてます。気晴らしは運転ですね。好きな音楽を聴きながら、混まない幹線道路や高速道路を走って気分転換してます。
あとお酒も大好きです。美味しい物を食べて、美味しいお酒を飲む。至福の時です。

Q7.…今はまっているものはなんですか?
 特にはまっているものは無いですね。話は少しズレるかもしれませんが、今年(平成18年)は自民党総裁選ですね。今後の政治の流れには注目しています。

Q8…兄弟狂言会について一言
 今年で第四回を迎えます。毎回多くの方々にお越し戴き本当に有りがたく思っております。何よりお客様の年齢層の幅が広い事が私たちにとっては励みになります。 初めて【狂言】に触れるお子様や若い方々。何度も何度も【能・狂言】をご覧になって厳しい目を持ったご年輩の方々が一緒になって観ていただく。
本当に有りがたく思います。 この会に於ける我々の願いは、【狂言】と言う単語は聞いたことはあるけれど実際には観たことのない方々。そして善竹隆司・隆平の狂言を観ようと思っていただける方々にお越しいただきたいと思っております。今年は大伯父にあたる善竹幸四郎追善として故人を偲んでいただき、我々も手向けさせていただきます。

…ありがとうございました。
【2006年2月】

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ZENCHIKU KYOGEN FAN