5,三体変化でぇ〜す

蛍光灯はスイッチを入れるとパッとつくよね。スイッチを切ると消える。
でも、またスイッチを入れるとパッとつく。
こうした影響を取り去れば元にもどるような変化を物理変化っていうんだ。
それに対してたき火は燃やせばパッと明るくなる。消せば暗くなる。
でも、また焚けば同じようにパッと明るくなるが・・、
たき木は灰になってしまって、簡単には元のたき木にもどれない。
物質が変わってしまう、こういう変化を化学変化っていうんだったね。
 
水は冷やせば氷になるし、加熱すれば水蒸気になる。
水は液体で、氷は固体、水蒸気は気体です。
氷を加熱すると融けて(融解という)水になり、
水を加熱すると水蒸気(気化または蒸発という)になる。
逆に水蒸気を冷やすと水になり、水をもっと冷やすと氷になる。
 
こうした固体、液体、気体の変化を三体変化(三態変化)って言うんだ。
加熱すると分解したり、化学変化してしまうものもあるが、
多くの物質は冷やしたり、加熱すると三体変化をするんだ。
 
化学では三体変化をよく利用するんだ。石油を精製したり、
結晶を精製したりするのに応用されているよ。
液体を加熱して沸騰する温度を沸点と言う。
ガソリンや軽油、重油などは石油から沸点の違いによって分けてとるのだ。
不純物を含んだ物質を溶かし、冷やして結晶にすると元の溶液より純粋な物資が得られる。
その結晶を再び溶かして冷やし、結晶にすると更に純粋な物質になる。
これを繰り返すことを再結晶と言うんだよ。
 
そこで頭の体操だぁ。

* 100gの水に何g溶けるかというのを溶解度といいます。
溶解度いっぱいまで溶けているものを飽和溶液と言います。
さて、ある物質は50℃で100gの水に50gとける(溶解度50)。
10℃にすると100gの水に20gしかとけなくなる(溶解度20)。
この50℃の飽和溶液300gを10℃にすると何gの結晶が出るでしょう。

今日はここまで。じゃ、また、会おうよ(^0^`)

2005.12.28         

体操の答。60g

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