33,どんどんつながって・

ポリエチレンはニッケルなどを触媒にして多数のエチレンを結合させてつくります。
H2C=CH2 + H2C=CH2  + H2C=CH2 + H2C=CH2 + ・・・・・ →
  −CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2−CH2 ・・・・・(1)
互いに二重結合C=Cどうしで結合して大きな分子になることを付加重合という。
 
チューインガムはポリエチレンと同様に酢酸ビニルH2C=CH(CH3COO)を付加重合させ
てつくったポリ酢酸ビニルである。
酢酸ビニルはエチレンの水素1個を酢酸基CH3COOに換えた構造である。
H2C=CH(CH3COO)+H2C=CH(CH3COO)+H2C=CH(CH3COO)+・・・・→
−H2C−CH(CH3COO)−H2C−CH(CH3COO)−H2C−CH(CH3COO)−・・・(2)
 
エチレンや酢酸ビニルなどをモノマーと呼び、ポリエチレンやポリ酢酸ビニルはポリマー
とよぶ。接頭語のモノはギリシャ語でひとつ、ポリはたくさんを意味する。
 
プロピレンCH2 =CH−CH3 を付加重合させるとポリプロピレンになる。
 CH2 =CH−CH3 +CH2 =CH−CH3+CH2 =CH−CH3+・・・・→
−CH2−CH−CH2−CH−CH2−CH−CH2−CH−・・・・(3)
  |      |      |      |
  CH3     CH3     CH3    CH3
(−CH=CH2 )をビニル基といい、この基を持つものは熱可塑性樹脂をつくるモノマーと
である。熱可塑性樹脂は熱くなると軟らかくなるプラスチックである。


そこで問題だ。
ポリ塩化ビニルは塩化ビニルH2C=CHClを付加重合させてつくる。
この反応を(1)~(3)のような反応式で表せ。

*質問があったらここをクリック*
 
答え、H2C=CHCl+H2C=CHCl+H2C=CHCl+H2C=CHCl+・・・・・→
   −H2C−CHCl−H2C−CHCl−H2C−CHCl−H2C−CHCl−・・・・
 
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