20,燃料電池の実用化は

陽(+)イオンになりやすさはK>Ca>Na>Mg>Al> Zn >Fe>Ni>Sn>Pb> (H )>Cu>Hg>Ag>Au>
Ptだが、陰(−)イオンになりやすさはNO硝酸イオン > SO422−硫酸イオン > OH
酸化物イオン > Cl塩化物イオン >Br臭化物イオン > Iヨウ化物イオンだよ。
 
食塩水の中にはNa、H、OH、Cl の4種類が含まれるから、電気分解では陽イオ
ンになりやすいNaと 陰(−)イオンになりやすい OHが残って、陽(+)極では(2H
+2e → H )で水素が、陰(−)極では(2Cl →Cl +2e)で塩素が出る。
 
希硫酸の中には SO422− 、OH 、H が含まれるから、電気分解では陰(−)イオンにな
りやす SO422− が残って、OHとHから酸素O2と水素H2がでるから、水の電気分解
である。水酸化ナトリウム水溶液でも同様である。いずれも白金電極を使うものとする。
 
水の電気分解では 陽(+)極では(4H+4e  2H )で水素が、陰(−)極では(4
OH O +2H2O+4e)で酸素がでるよね。逆に、正(+)極で(4H+4e 
 2H )負(−)極で(4OH−  O +2H2O+4e)は起こせないか。
 
表面にごく小さな白金の粒子をつけている白金黒(ハッキンブラック)とよばれる電極を
用いることによってこれが可能になります。すなわち、白金電極を用いて正(+)極に水素を
注入し、負(−)極に酸素を注入し続ければ連続した電気を取り出せる。
 
結果的に酸素と水素が反応して電気が得られるので、燃料電池と呼ばれている。人工衛星
に積み込まれたり、孤島や僻地でも使われはじめたんだ。効率がよくて無駄がないことや
排ガスを出さないクリーンなエネルギーであることから注目されている。


そこで問題だ。
硫酸ナトリウム水溶液を電気分解すると何が出てくるか。

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答え、Na、H、OH、SO422− の4種類が含まれるから、電気分解では陽イオンにな
りやすいNa、 陰(−)イオンになりやすい SO422−が残って、陽(+)極では(4H+4e
 → 2H )で水素が、陰(−)極では(4OH O +2H2O+4e)で酸素が出る。
水の電気分解だよ。

電気分解では陽極、陰極、電池では正極、負極、て言葉使うんだけど、超ややこしいよね。
まったく〜。もお〜。

でも、また、会おうよ。

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