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 中国からの便り 〜雲南ハニ族の村から〜

       
やかん様

 お元気ですか?
 何とか7月27日に無事、中国に着きました!で、着いていきなり、
「明日からハニ族の村でお祭があるから行くぞ!」って29日から連れて行かれて
参りました(笑)。そこの村は思ったよりも発展していて、お金持ちの家には電気や電話、
テレビがありました。しかし、六日間お風呂に入れませんでした。さすがに三日目
くらいからかゆくなってきた(笑)!
 村では鶏とか豚とかが放し飼い、村のトイレなんて、ドアもなければ仕切りもない!
朝のトイレラッシュ時なんて、用を足している目の前で順番を待たれたりするから、
もう恥ずかしさなんてなくなります(笑)。そんなこんなでこの六日間は生きることに
必死過ぎて記憶があまりないのです。まあ、白酒を飲み過ぎて記憶が吹っ飛んだ
せいもあるんですが…(笑)。
 お祭では、牛を神に捧げ、それを屠殺するのですが、涙を流しながらもバッチリ
見てきました。一人で泣いていたら、「何で泣いてるんだ??」ってやたらと言われて
しまった(笑)。そばにいた女の子が、「心が痛むのよ〜」みたいなこと言ってくれました。

 村から帰ってきてしばらくは雲南省の玉渓市という所でホームステイをし、ハニ語の
勉強をしていました。玉渓市は少し小さな街ですが、結構静かで“中国の他の場所よりは”
割ときれいです。ハニ語はなんだか呪文みたいで面白いけれど、発音が難しい!
3種類の声調みたいなものがあるのですが、音痴な私は発音がおかしいらしく、
いつも先生にため息をつかれるほど注意されています(笑)。

 そして8月21日から26日まで、またハニ族の村にお祭を見に行ってきました。
今回のお祭は、小学生と「モーピー」という村の祭司が一緒に村の家を回っていって、
呪文を唱えて家に鬼が来ないよう追い払う行事でした。それが終わった後は皆でご飯を
食べるのですが、ニワトリさんを3羽、アヒルさんを2羽、子豚さんを2匹、その場で
殺していただきました。見ている時はかわいそうなのですが、食べたらおいしいんです…(笑)。
しかも、豚、アヒル、鶏の生の血も食べました!血って、そのまま放って置いたら、寒天状に
固まるんですね!少ししょっぱいゼリーみたいで食べながら少し吐きそうでしたが、
白酒と一緒に飲むと最高でした(笑)!ハニ族にとってはこれがご馳走!ああ、おそろしや…(笑)
 しかし、もう雲南省のゲテモノ料理(!?)にはだいぶ慣れました♪今まで食べたゲテモノは
芋虫(しょっちゅう出てくる)、トンボの赤ちゃん(ヤゴ!?)、干したカエル、豚の睾丸などなど。
 ハニ語もだいぶ覚えてきました。村のお年寄りは普通話が喋れないので大変です。
普通話で話し掛けても、「マニャハニャ(聞いてわからん)」ってよく言われました。
でも、先日「お茶飲みたい!お茶っぱちょうだい!」
=「ンガ(私) ラペ(お茶) ド(飲む) モ(したい) ヤ(よ)!ラペ(お茶) アパ(葉っぱ) モ(欲しい)!」
と言ったら通じたので、とてもうれしかったです!

 十日後くらいにまた別のハニ族の村(もっと未開らしい)に行きます!ここは途中から
車が通れる道がないらしく、3時間ほど歩くそうです。ゼミの先生が以前この村に行った時、
朝、目が覚めたら隣に豚がいて「ブーブー」鳴いていたそうですから、なんだか
ワクワクします(笑)。
 まあ、こんな感じでなんとかやっています。
 日本はやたらと変な台風が来ているそうですが、台風に負けず、頑張ってください!
 それではまた!
                                             2004年8月28日
                                                めぐ


執筆者紹介
  めぐ

;愛媛県出身
;只今、県外の大学院で奮闘中!

【連載】
No.1 おいしそう…
No.2 長寿の秘訣
No.3 写真集1
No.4 写真集2



ご馳走1
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ご馳走2
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