◆メルティーランサー THE 3rd PLANET◆

 

 ● 製品データ
タイトル  メルティランサー THE 3rd PLANET
発売日  1999年6月17日 メーカー  テンキー/コナミ
定価  6,800円 ジャンル  育成SLG
廉価版  なし
関連商品  「メルティマニア・全メルティランサーシリーズ完全ファンブック」という
 ビジュアルファンブックが出ており、その中に攻略記事があります。
   
 ● 評価
外見衝撃度  白一色の背景に、敵味方含めた25名もの立ち絵をずらっと並べる
 豪華仕様。エロゲで大作感を出したいときによくこれやりますよね。
 ★
超越世界観  前作そのままの世界観ですが、今回は単独で責めてきていた宇宙
 犯罪者連中が共同で責めてきたりして味わい深い。
 ★★
声優度  よくしゃべります。が、この手のゲームでフルボイスじゃないのは
 かなり痛い。逆にボイスナシのセリフが気になって仕方ありません。
 ★★★
演出度  イベント毎にムービー入ります。Disk1とDisk2でOPアニメが異なる
 点は、かなりポイント高いっす。
 ★★★★
時間報奨  成長のさせ方を間違えると、最後にハマります。
 ★
牽引力  途中の選択でいくつかのルートに分かれるんですが、メインとなる
 展開では、黒幕が予想すらできなかったキャラだったので★4つ。
 ★★★★
ゲーム性  基本的にはミッションを選んで人材配置の繰り返し。前作では
 面白かったバトルが、諸事情により苦痛となっているのはマイナス。
 ★★
快楽性  データのセーブロードの遅さが気になります。L1が○ボタンに、L2が
 ×ボタンに振り当てられてるので、片手プレイ可能なところは良い。
 ★★
芸術点  ランサーの戦闘レベルを上げていくほど、クリアがきつくなるという
 不可解な仕様。むごいゲームデザインです。
 −
所有価値  CDプレイヤーのシャッフル機能を用いたおみくじディスクが付いて
 きましたが、製作者が身内でニヤニヤするくらいしか使い途なさそう。
 ★
総合評価  メルティシリーズ3部作・完結編とうたっており、物語のドラマ性や
 ボリュームは文句なし。しかしシステムデザインは最低のひとこと。

40点

   
 ● コメント
イントロ
あのメルティランサーシリーズが、販売元をイマジニアからコナミに移して、そしてセガサターン市場を見限って3作目の登場となりました。本作は他の星から地球へ亡命してきた王女の物語を軸に、これまでのシリーズに登場した犯罪者オールスターズでお送りする豪華版となっております。
また、本作の主人公は、これまでGPO(ヒロインたちが属する銀河警察機構)とよきライバル関係を築いてきた地球政府自治組織「維新組」の幹部であり、GPOには表向き補佐官という立場で潜り込む、いわゆるスパイという立場になっています。ゲーム開始当初は、こんな乳臭い娘達に地球の自治を任せておけるか!と「維新組」の使命感に燃えていた主人公が、いつの間にかドキッ!女だらけのイースタンメトロポリス分署で過ごすうちにヒロインたちの味方につく、壮大な御伽噺です。
レビュー
ゲーム全体の流れは、市民の苦情処理や街の自治が毎週ミッションとして上がってくるので、プレイヤーはメンバーをそれらミッションに割り振ってあげます。いわゆる人事の仕事ですね。メンバーが疲労で倒れないように適度に働かせつつ、隙見て狙っている女の子に声をかけつつ、どうにかミッションをこなしていくと戦闘・捜査面のレベルが上がっていき、メインストーリーに関わる重要なミッションが出現します。基本はこれの繰り返しです。途中、海水浴や遊園地といったイベントも出現してギャルゲーらしさも忘れていません。それまでの選択肢によってストーリーは大きく王党派ルートと革命軍ルートに別れますが、どちらのルートにしろラスボスを前作と同様の戦闘モードで倒せばクリア。最も愛情値の高いヒロインとイチャイチャできる(かもしれない)ゲームです。

とまぁ、簡単にプレゼン(営業トーク)を済ませたところで良かったところと悪かったところの指摘をば。まずはストーリー、たぶん普通にプレイすれば行くであろう王党派ルートを進めたんですけど、ラスボスの展開が良かったです。ここではネタバレ控えますが、そう来たか!って感じでシビレさせてもらいました。

そして悪かったところ。ストーリーに大きく関わるミッションで何度か戦闘が発生するんですけど、なぜか後半に行くにしたがって勝てなくなってくるんですよ。勝っても負けてもストーリーは先に進むからいいんですけど、ノーマルミッションで一所懸命戦闘レベル上げてるのに勝率がドンドン悪くなっていく。そしてラストバトル。戦闘レベル15で挑んだのですがあっさり負けてゲームオーバー。マメにレベル上げたつもりなのにまだ足りなかったか?とネットや攻略本で情報漁ったところ、驚愕の事実が。なんと戦闘レベルは上げれば上げるほど強い敵が出現するようになってました。いやそれってノーマルミッションのことで、ボスなどのイベント戦では固定値だろ? じゃないと戦闘レベル上げる意味ないもんね。と思ったんですがそんなことありません、しっかりボスも強くなります。攻略にも最強の敵と戦って勝つにはレベル上げすぎるな、という記述がありますしね。
つまりいい気になって戦闘レベル上げすぎた私のセーブデータでは絶対にエンディングを迎えることができないわけで、わかりやすく言えばやり直せと。姉さん、ひどいや。

総評:
戦闘レベルを上げると強い敵が(ノーマルミッションに)登場することに関しては、マニュアルでいろいろと理由つけて言い訳・・・じゃなかった説明しています。曰く、メンバーの実際の能力値は固定であり、それを過大評価することでより難易度の高いミッションが割り当てられるからだと。確かにそれはその通りです。でもそれに比例してイベントボスが強くなることはありえません。イベントボスもまた実数値を持っているはずなのですから。仮にこういうシステムで押し切りたいとしても、途中の中ボス戦でも負けるとゲームオーバーという関所を設けて、途中からでも修正が効くようにデザインすべきだと思うのですがどうでしょう?
攻略ガイド
上のレビューにもあるように、戦闘レベルはなるべく上げないように。あとシナリオとかストーリーの攻略に関しては、テンキーのホームページにある攻略情報を参照してください。
出演声優
野上ゆかな、丹下桜、岩男潤子、手塚ちはる、池澤春菜、菊池志穂、緒方恵美、久川綾、有島もゆ、千葉千恵巳、中友子、津賀有子、前田このみ、鈴木麻里子、桑島法子、かないみか、今井由香、山崎和佳奈
関連ソフト
メルティランサー Re-inforce(SS、PS/イマジニア)

 

   

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