◆◆◆メルティランサー Re-inforce◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | メルティランサー Re-inforce | ||
発売日 | 1997年12月4日 | メーカー | テンキー/イマジニア |
定価 | 6,800円 | ジャンル | 育成SLG |
廉価版 | なし | ||
関連商品 | 攻略本あり。その他、トレーディングカード、OVA等関連商品多数。 | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | パッケージ裏の「世界初・育てられゲー」が気になりますが、 画面写真も面白そうで問題なし。 |
★ | |
超越世界観 | 地球侵略とそれを防衛する宇宙人が、地球人そっちのけで すったもんだする話。しかも防衛側はみんな若い女の子。 |
★★ | |
声優度 | 豪華声優陣がフルボイス。このゲームの売りでもあります。 |
★★★★ | |
演出度 | イベントの一枚絵は多く、クオリティもなかなか。 さらに、重要なシーンではアニメーションが展開されます。 |
★★★ | |
時間報奨 | この手の育成ゲームとしては、割とさくさく進むほうではないかと。 |
★★★★ | |
牽引力 | 育成がメインなので、ストーリーは正直こんなもん、なんですが・・・。 それでもイベントの連続性とか良く頑張ってると思います。 |
★★★ | |
ゲーム性 | 主人公が自分のパラメータを上げるために、誰に師事するか 選ぶだけ。普通の育成ものとそう変わらないです。 |
★★ | |
快楽性 | キー操作は可もなく不可もなく。情報画面が細かくて見にくいかな。 データセーブの速度もこんなもんでしょう。 |
★★★ | |
芸術点 | 敵の行動を読みつつ展開していくバトルシステムが、斬新で 面白かったです。 |
★★ | |
所有価値 | メルティーランサーシリーズ最高傑作ということで、興味あれば プレイしてみてもいでしょう。 |
★★★ | |
総合評価 | 前作やってないのでわかりませんが、不満点を解消しつつ、良い ところを伸ばしたらしいです。トータルの完成度は確かに高いかも。 |
58点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
西暦2088年。地球が銀河連邦に加盟して2年、異星からの移民による混乱は落ち着いてきたが、異星人犯罪や地球人との衝突はまだ続いていた。これらの混乱を統治するため、地球には銀河警察機構(GPO:通称メルティランサー)が派遣されていた。その中のひとつ、地球圏アジア地区イースタンメトロポリスのGPO起動警察署に、養成学校を卒業した捜査官候補生が配属された。彼こそがランドルフ・シャインボルグ(通称ランディ)、このゲームの主人公である。 ということでプレイヤーはイースタンメトロポリス分署に配属された新人として、先輩ランサーのお世話になりながら事件を解決していきます。女6人の分室に若い男性が来たもんだから先輩ランサーは興味津々。2年間の研修終了後、果たしてランディは立派な上級捜査官になっているのでしょうか。 攻略対象となる女性キャラは以下の通り。 ・シルビィ:ランディの従姉。常識人でチームのリーダー。射撃が得意で惚れっぽい。 ・アンジェラ:獣が半分入ったバイオソルジャー。ロリで無邪気。女孫悟空系。 ・サクヤ:おっとり神官。聖アーカネストの高級司祭。 ・神城 潤:犯罪者に改造された地球人。がさつなバイク乗りだが可愛いもの好き。 ・ナナ:魔法世界プロミスランドからやってきたマセガキ。故郷では近衛師団小隊長。 ・メルビナ:分署の署長。剣術が得意でハイソなお姉さま。宝塚系。 ・パティ:ストーリー中で保護する謎の少女。その正体は成長するバイオロイドで、 初めて会ったときは8歳くらいだが、ラスト近くでは20代後半に成長する。 |
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レビュー | |||
訓練でパラメータを上げ、上げたパラメータで任務を成功させて評価を稼ぐという2段構えの育成SLGです(ということに気づかなかった私は見事バッドエンドを迎えたわけですが)。任務をこなすことでパラメータも上がるので、訓練は序盤だけでOK。というか、任務は先輩ランサーとペアで行なうので、彼女達の能力と任務傾向が合っていればずっと任務だけでいいかも(ということも今気づいた)。そこらへんが「育てられゲー」たる所以なのかもしれません。 シナリオのほうは、前作にも登場した悪の犯罪者集団が暗躍跋扈するだけでなく、地球の治安は私ら地球人で守る!というスローガンを掲げた維新組(地球人だけで構成された異星人犯罪対策舞台)も出現して、目的は同じなのに衝突するところは頭の痛い問題でもあります。最後は共同戦線というありがちなパターンですけど、実際ありそうな展開だけにここらへんはよく描けてます。 それと、戦闘シーンについて簡単に。 フィールド上でチビキャラを動かして戦うタクティカルSLGですが、これほどポジショニング(位置取り)が重視される戦闘もめずらしいです。それぞれのキャラクターは自分のターンにアクションを2回実行できますが、その内容は自由。移動・移動でも攻撃・必殺技でも自由に指定できます。変わっているのは攻撃方法で、キャラを中心として扇型に攻撃範囲が出現するので、それを回転させて攻撃範囲を指定します。この扇形の角度・半径の長さは攻撃種類によって異なります(例えば近距離攻撃なら角度は広いが射程は短い)。そして自分の攻撃時、その範囲内に敵がいれば攻撃を仕掛けます。ですから敵の移動ルートを読んで攻撃を仕掛けつつ、敵の攻撃範囲内に入らないよう自分を移動させるという、読合いが楽しい戦闘が展開されます。ちなみにほとんどの戦闘は敵味方あわせて5〜6体のキャラが入り乱れ、しかもインスペクター編以外では味方キャラもそれぞれの思考で動くので、チームの一員として戦いに参加している実感が沸いてきます。これは楽しい。 総評: 全体的に悪くないゲームですが、それ故欠点も見つからないため、キャラ萌えでもしないとやる意義が見出せないゲームでもあります。良くも悪くも。いまさら人に勧めるのも正直ちょっとキツイ。 |
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攻略ガイド | |||
まずは、バッドエンドにならないための条件。1年目終了時と2年目終了時にバッドエンド判定があり、その判定基準は以下の通り。 ・1年目終了時に、評価1500未満またはランサーの評価20未満のキャラが4人以上 ・2年目終了時に、評価4500未満 また、このゲームは1年目終了時のランディのパラメータによって、サーチャー編・コマンダー編・インスペクター編の3つに分岐します。それぞれの分岐条件は、 ・サーチャー編:捜査のステータスが戦闘および指揮のステータスより2以上ある ・コマンダー編:戦闘のステータスが捜査および指揮のステータスより2以上ある ・インスペクター編:上記のどちらにもあてはまらない キャラごとのエンディングは、3つのストーリーそれぞれで異なります。ただしパティのみ、サーチャー編とインスペクター編は共通です。 最後に、キー操作関係の裏技。戦闘シーン以外のキー入力が可能な場面で、2PコントローラのL1、L2、R1、R2、セレクトボタンを押しながらスタートボタンを押すと、コンピュータが勝手に操作してくれるオートモードになります。解除するにはこのボタン操作を再びすればOK。また、ラストのスタッフロールも△ボタンでスキップできます。 |
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出演声優 | |||
野上ゆかな、丹下桜、岩男潤子、手塚ちはる、池澤春菜、緒方恵美、菊池志穂、今井由香、山本真奈美、久川綾、山本百合子、佐藤麻子、前田このみ、鈴木麻里子、桑島法子、かないみか、山崎和佳奈 | |||
関連ソフト | |||
メルティーランサー 銀河少女警察2086(PC、SS、PS/テンキー) |
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