◆じぱんぐ島◆

 

 ● 製品データ
タイトル  じぱんぐ島 〜運命はサイコロが決める!?〜
発売日  1999年10月27日 メーカー  トミー
定価  4,800円 ジャンル  領地開拓ボードゲーム
廉価版  MajorWave シリーズ/2000年9月28日/ハムスター/1,500円
関連商品  なし
   
 ● 評価
外見衝撃度  クレイアニメのような趣のあるパッケージは、低予算ながらも
 センス溢れてます。
 ★★
超越世界観  日本の戦国時代がゲームの舞台。プレイヤーは武将となって領地の
 拡大を目指します。
 ★
声優度  戦闘時にイクゾー!とか、ゲーム決着時にヤッター!とか、
 可愛らしいかけ声がポツポツと。
 ★
演出度  イベント発生時に一枚絵が出たりして、なにかしら演出っぽいことは
 してます。記憶に残らないけど。あとOPアニメの音楽がgood!
 ★★
時間報奨  攻略要素がそれなりにあるゲームなので、プレイを続けていくと
 コツというか自分が上手くなっていく様が実感できます。
 ★★★
牽引力  シナリオモードは8面+αのマップが用意されており、やり応えアリ。
 一定条件でCPUキャラクターの追加もあります。
 ★★★
ゲーム性  ボードゲーム「カタン」のシステムをベースにしており、オリジナリティ
 という点で評価できないが、アレンジとしてこの点数。
 ★★★★
快楽性  ゲームのテンポは良好。チビキャラもほんわかして楽しいです。
 ★★★★
芸術点  すず姫がエロカワイイ!
 ボリュームある黒髪をポニテ状に束ねて薙刀標準装備ですよ!
 ★★★
所有価値  カタンのアレンジながらもゲームバランスは取れているので
 鉄道系に飽きたときの多人数プレイの一つとして、是非お手元に。
 ★★★★★
総合評価  人間誰でも寿命がある故、ゲームを遊ぶ時間は有限です。
 その貴重な時間を少しだけ、このゲームに割いてもいいと思います。

56点

   
 ● コメント
イントロ
時は戦国、力ある武将達が挙って領地拡大に乗り出していた時代。プレイヤーは武将の一人となって、領地を拡大し、建物を増改築して石高(勝利ポイント)を稼いでいきます。誰かがゲーム開始時に設定した石高に達した時点でゲーム終了。2位以下はそのときの石高量に応じて決まります。

ゲームのルールはずばり、「カタン」です。ドイツで大ヒットし、日本にも輸入されたこのボードゲームに若干のアレンジを加え、ストイックでストラテジックなゲームからファミリーボードゲームへのシフトデザインしています。それら追加要素を簡単に箇条書きすると・・・。
・資源を消費して兵を作ることができる。兵は道に沿って移動し、兵同士の戦いや他のプレイヤーが所有する建物の占領を試みることができる。兵は、資産をつぎ込むことで3段階のパワーアップができる。
・基本資源は米・人・木・石・鉄、そしてレア資源として[金」がある。構築物のコストは若干変わっており、大きなところではカード入手は金によってしか行なえない。資源は基本的に10単位で入手・消費する(カタンで小数1桁まで計算する感じ)。
・いっき(カタンで言うところの盗賊)は、7の目ではなくゾロ目で発生する。いっきを発生させても資源の半分を捨てることはない。ピンゾロの場合はいっきとは別にかなり大きなイベントが発生する。
・プレイヤー同士で資源の交換はできないが、自分の番ならいつでも他の資源と交換ができる。このときのレートは3〜5倍。都市や港を占領しているとレートが2〜3倍になる。
・カードの効果が追加されている。サイコロの出目や資源の目を変更したり、兵・戦いに関するカードが追加されている。
・フリーモードの初期配置では、最もおいしいポイントにお寺が置かれている。お寺は中立で、兵によって占領すると自分の建物にできる。また、初期配置では道を置かない。
レビュー
ベースとなるゲームがさすがに良くできているため、元のゲームを知らなくても(知らないほうが?)楽しめるのですが、ここでは新たに加えられたアレンジによってゲーム性についてどのような違いが出てきたか、それについて語ることにします。

まず、資源の交換が自由にできることによって、手詰まり状態になることが少なくなりました。レートの不利さに目をつぶれば、道なり”とりで”なり、何かしら建築を進めていくことはできるので、配置が苦手な人でも最初からつまらない思いをしなくてすみます。また、兵を作って侵略が可能になったことで砦の初期配置ミスもリカバーが可能となっています。というか兵を最強にパワーアップすると手が付けられないんですが・・・。最強にパワーアップした兵(鉄砲隊)は最強に増築したとりで(大城)よりも強いので、鉄砲隊で侵略していくと面白いように領地を拡大できたりします。ちなみにこれを防ぐにはとりでに守備兵を置いておくこと。それでも慌てて守備兵置いた場合で勝率はやっと5割なんですが。

突発イベントや追加されたカード効果は、ゲーム展開を派手にしますが、基本的に勝者と敗者の順位をひっくり返すわけではありません。誰でも等しくラッキーもアンラッキーも享受する仕組みになっています。劣勢のプレイヤーはイベントによって逆転できるかも?という期待を与えられますが、それは鼻先にぶら下げられたニンジンと言う気がしないでもないです。しかしそれ故ファミリーや接待プレイに適していると思います。

総評:
シナリオモードについて。初期配置・目標石高が決められた条件でのCPU対戦は、一人でもじっくり遊ぶことが可能で、詰め将棋やパズルのような趣があります。それ故とても期待していたのですが・・・その初期配置デザインがかなり大味で激しく失望しました。例えばあるステージでは6・7・8をプレイヤーが全て占領しているが、その他の目は逆にCPUが占領している状況。もし普通に対戦プレイをするなら、6・7・8の出目に集中せず、適当に4・5・9・10辺りに目を散らして「事故を減らす」のがセオリーですが、この初期配置ではサイの目の良し悪し(すなわち運)が勝負の行方を大きく決めています。これはあんまりだと思いました。
攻略ガイド
まずは、隠しマップと隠しキャラクターの出現条件について。
シナリオモードで最初から選択できる8つのマップを全てクリアすると、マップ9が出現します。以下、マップ9をクリアするとマップ10が、マップ10をクリアするとマップ11が、マップ11をクリアするとマップ12が、それぞれ出現します。
隠しキャラは以下の4人。
ロボ太夫<改>:お宝を5つ持ってゲームを終了する。
パピ星人:とりで10個でゲームを終了する。とりで以外の建造物は不可。
ヨシアキ:フリーモードで8連敗する。
ななこ:フリーモードで8連勝する。
条件達成はフリーモードでもシナリオモードでも構いません。全員を人間にしてやらせプレイを推奨です。

シナリオモードの攻略ですが・・・。ほんとサイの目が悪いとどうにも勝てないので、いい目が出てるところでこまめにセーブでつないでいく作戦を推奨。それだけではアレなので初心者向けに簡単にアドバイス。
シナリオ1:戦いがメインとあるけれど、南のほうへ領地を展開して国力アップ優先で。
シナリオ2:荒地に期待したらダメ。10→3→9と伸ばして全部大城に。
シナリオ3:条件は全く同じ。とにかく関わる出目を増やしていく方向で。
シナリオ4:最初に8が出るまでリセット。8出して道x2&とりでを作り、7を囲ってから。
シナリオ5:まずは6,7,8。3回に1回は出るはずなので確率下回ってたらリセット。
出演声優
不明
関連ソフト
カタン(ボードゲーム、PC/カプコン←日本代理店)

 

   

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