◆◆◆爆裂商人◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | 宇宙豪商伝 爆裂商人 | ||
発売日 | 1996年3月22日 | メーカー | アステック21 |
定価 | 5,800円 | ジャンル | 通行料型ボードゲーム |
廉価版 | なし | ||
関連商品 | なし | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | パッケージの昭和30年的デザインは、あえてローポリではなく、 ローポリでできることを模索したらこうなった、という感じです。 |
★★★ | |
超越世界観 | 宇宙が舞台ということでやりたい放題。明らかに人外のモブキャラと 突然結婚したり。プレイヤーキャラの年齢も3桁4桁当たり前です。 |
★★★★ | |
声優度 | ボイスは一切ありません。でもヒロインがヘキラー星出身で、名前が ヘル・シーナという直球ストレートな設定に★ひとつ。 |
★ | |
演出度 | 無限に広がる真っ暗な大宇宙を延々と見ている時間が長いです。 |
★ | |
時間報奨 | 最初のミッションを達成するともらえる報奨金が1,000デンナ(=通貨 単位)なのに、いきなりランダムイベントで69万デンナもらえちゃうぞ。 |
★ | |
牽引力 | 山場となる展開もなく、ただ延々と続くだけでした。 エンディングも淋しくて泣けてきます。 |
★ | |
ゲーム性 | 自分でルートを開発したり、破産しても海賊として略奪できたり、 既存の鉄道系ボードゲームとは一味違う工夫がなされています。 |
★★★ | |
快楽性 | 操作性は悪くないけど、情報表示関係が使いにくい。 |
★★ | |
芸術点 | ノリは関西商人っぽいけど、それに徹しきれてないのが弱い。 |
★ | |
所有価値 | マニュアルの他に、宇宙全体の星のつながりを示したマップが 付いてきました。これはありがたい。 |
★★ | |
総合評価 | 非常に大味。バランス調整や操作性に時間かければもっと良い ゲームになっただけに、残念です。 |
38点 |
|
● コメント | |||
イントロ | |||
時代は不明、場所は宇宙のどこかになる一大星系。宇宙一の商人を目指して、一癖も二癖もある奴らが集まった。マメに連邦政府からの依頼を達成するも良し、仕事屋で見つけた依頼をこなすも良し、はたまた海賊になって略奪や闇仕事に手を出すも良し。10年後(初期設定)に一番の金持ちになっているプレイヤーは誰だ? 選べるキャラクターは以下の8人。人間が操作するぶんには性能に違いはありませんが、COMに操作させると性格の違いが出てきます。 ・ケン:18歳の熱血主人公。スタンダードキャラ。以上。 ・ヘル・シーナ:14歳。ヘキラー星出身のフリーアルバイター。頭から触覚が飛び出て、 見た目は「ピンキーパンチ大作戦」に出演中の松本伊代。語尾は「なのら〜」。 ・フリッパー:14歳。海賊にあこがれる粗暴少女。いるかがモチーフか? COMに やらせるとすぐ破産して海賊を目指す、オモロイキャラ。 ・あけみ:自称20歳、実年齢1000歳以上(マニュアルより)の、高級料亭のおかみ。 温泉芸者がクラスアップしたらしい。 ・ぎんぢ:38歳。べらんめぇトラック野郎。ナニワ星出身らしいがどう見ても江戸っ子。 ・バラクーダ:427歳。インドが入った宇宙人で、年季の入った悪徳商人系。 ・ハナ・ナルーガ:120歳。アガルダ星の国王様。外見はエジプトの壁画。王国復興の ため、マジメに商売する優しい王様。でもプレイはどことなくヘタ。 ・カイザー・W:68歳。機械化星で作られたパワー馬鹿のロボット商人。悪人顔。 |
|||
レビュー | |||
宇宙を舞台にした、いわゆる鉄道系シミュレーションです。依頼をこなして資金を稼ぎ、途中の星を買っておけば他のキャラが止まったときに停泊料がもらえ、また年末には所持する星の数とレベルに応じてボーナスがもらえます。これを繰り返して資産を大きくし、規定年数を終えたところで一番資産の多いプレイヤーが優勝となります。 プレイしてまず感じたのは、マップがあまりにも広いということ。買い取ることのできる星だけで200以上もあり、これにカードステーション(カードの売買ができる)・関所(必ず停まる。海賊だと逮捕される)・武器屋・仕事斡旋屋・お金星(単にお金がもらえる/取られるだけ)などを含めると、停まることのできるマスは300を軽く超えます。もちろんサイコロは1〜6。依頼をもらっても、それを達成するのに1年(12ターン)以上かかるのはザラです。そのためか一度に複数の依頼を請け負うこともできるのですが、他のキャラとすれ違うとそのキャラが持っている依頼を掠め取る(強制)ため、決められた4箇所を回ってくれという依頼を受けて最後に取られると、かなりムカツキます。それまで10ターン以上もかけて星を巡っていたところでこれをやられた場合を考えると、これをパーティーゲームの盛り上がり要素と捕らえるには、ヒド過ぎな気がします。 他に目新しい要素として、海賊があります。これは破産したプレイヤーが強制的にさせられるものですが、この状態になると、他のプレイヤーの所有する星に停まった時に略奪(資金をむしりとる)をするようになります。この時の金額も実はシャレにならないくらいでかい。しかし略奪の限りを尽くす海賊プレイヤーも、警察に捕まると全所持金ボッシュートで、海賊になっても勝利条件には何ら近づいていないのが致命的な欠点。単にプレイヤー間の仲を悪くするためのフィーチャーとしか思えない。 他に突発イベントや武器を買ってパワーアップという要素もありますが、ほとんど意味はありません。海賊になったり、依頼を受けずに風来坊したり、いろいろなことができるという点で自由度は高いのですが、勝利条件(資産アップ)をめざすにはやはり依頼をこなすしかなく、好き勝手プレイしたところで、だからなに?て終わってしまうのです。最も、資産を増やしたところで、それすらも勝利条件に近づくこと以外に意味はない(資産を貯めることで楽しくなる要素が皆無)のですが。 選択肢は多々あれど、勝つための選択肢は一つしかない。しかもどの選択肢もそれを選ぶことによって得られる楽しさがない。そんなゲームです。 総評: ゲーム中にキャラクターの情報を参照すると、「覚醒率」というパラメータがあります。マニュアルにも一切説明のないこの謎のパラメータ(初期値は0%)ですが、10年プレイしたところで、全く変化はありませんでした。もしかすると、プレイ年数を経ていくとこれに関連したイベントが発生して予想外の展開が起こるのかもしれません。しかし、それまでにそんなそぶりも見せてくれず、気にはなるのですがこのためだけにゲームを継続するのはかなりツライものがあります。プレイ継続のモチベーションとなりえる要素だけに、この見せ方も工夫して欲しいところです。 |
|||
攻略ガイド | |||
サイの目は、どうやら目押し(狙った目に止められる)ができるようです。通行料型のボードゲームでそれはどうなの?という気が激しくするのですが。 また、このゲームには隠しキャラ「ハニーちゃん」がいます。NOW LOADINGの画面でチョコチョコ動く、バニースタイルの女の子です。どうやら、正義の味方らしいです。 タイトル画面でセレクトを押しながらR1を9回、×、×、スタートの順番にコマンドを入力します(成功すると音が鳴る)。この状態でゲームを開始し、キャラ選択画面になったら一番右までカーソルを移動させていくと、ハニーちゃんをプレイヤーキャラとして使うことができます。ちなみに、ハニーちゃんを出してもプレイヤーが使用しないと、COMが使用することもあります。 |
|||
出演声優 | |||
なし | |||
関連ソフト | |||
桃太郎電鉄シリーズ(PCE等/ハドソン)、鉄道王シリーズ(PS/アトラス) |
御意見はこちら。