◆負けるな!魔剣道2◆

 

 ● 製品データ
タイトル  負けるな!魔剣道2
発売日  1995年11月10日 メーカー  データム・ポリスター
定価  5,800円 ジャンル  2D対戦格闘
廉価版  なし
関連商品  SFC版の移植、シングルCDあり
   
 ● 評価
外見衝撃度  元気な主人公、剣野光ちゃん全身像のバックに、姉である剣野舞の
 アップが。隠しキャラの割に目立ってますお姉さん。
 ★★
超越世界観  妖怪総理大臣を決める格闘大会に出場する人間の主人公。
 何かが間違っています。
 ★★★
声優度  いい声優さん使っており、対戦前に掛け合いのセリフを二言三言
 しゃべるんですが、サンプリングレートが低すぎてボイス割れまくり。
 ★★
演出度  OPアニメが頑張ってます。頑張ってますが、涙を誘う出来。
 ★★
時間報奨  無限コンティニュー&対戦で経験を積んで強くなる格闘ゲームなので
 いつかはクリアできるかもしれませんが、CPUの鬼反応が凶悪。
 ★★
牽引力  途中とラストで一枚絵がそれぞれ出ます。
 ★
ゲーム性  雑すぎ。キャラが個性豊かなので、どんな技出してくるのか興味ある
 けど、一度見たらもういいです。中ボスのロボステージは面白かった。
 ★★
快楽性  斜め前ジャンプが異様に出にくく、キャラを自由に動かすことすら
 困難。キャラパターンも荒い。
 ★★
芸術点  正直、2は出さなかったほうが良かったのではないかと思う。
 ★
所有価値  これも「みさきアグレッシヴ!」同様キャラデザがANO清水センセ&
 只野和子なんだけど、女性キャラ少ないし、なんか可愛くない。
 ★★
総合評価  SFCのベタ移植だから、今見ると格闘ゲームとして物足りないです。

38点

   
 ● コメント
イントロ
優勝した者が妖怪総理大臣になれるという格闘大会。そこに10万年の眠りから覚めたファラオことマケンポーが出場するという。それを知った正義の妖怪刑事ドロさんは、魔剣道1号こと剣野舞(前作の主人公)に格闘大会の参加をお願いするが、彼女は自分のみに降りかかる火の粉しか払わない性格のため、断られてしまった。そこで興味津々なお年頃の妹、剣野光をそそのかして大会へ出場させることに・・・。今ここに、魔剣道2号が誕生したのであった。

ということでキャラ(対戦相手)の紹介です。このうち、ガレッキーはCPU専用キャラで、彼を使うことは出来ません(ボーナスステージという扱い)。また、魔剣道1号、マケンポー、マネンポーは隠しコマンドの入力が必要です(攻略ガイド参照)。彼らにも専用のストーリー(格闘大会参加の動機)があります。
・魔剣道2号(剣野光):中等部在籍の14歳。類いまれな格闘センスを持つ明るく元気な少女。でも何も考えてないっぽい。
・サッカー妖怪マサッカー:妖怪サッカーYリーグを設立する目的で参加。ラテン系。
・ゾンビ芸人マッキー:芸に未練を残して死んだ芸人がゾンビ化。ただしベタベタ過ぎて受けはイマイチ。
・バレー妖怪マドンナー:自分の舞踏を見てもらいたいスワン少女。光以上に何も考えてないっぽい。
・機械妖怪ガレッキー:前回、魔剣道1号に倒された恨みをバネとしてMKUとして復活。身体がでかくて画面に全身は入らない。パンチやキックで画面外から攻撃してくるので、その戻り際を叩けばダメージ与えられる。
・キモッタマリリン(ママリン):マサッカーやマケンローが連れているちび妖怪マリリン族の母。肝っ玉おかん系。布団はたき等を武器に戦う。
・人魚妖怪マーメイド:マッチョでオカマでオネェ言葉。
・改造人間マケンカー:悪のマッド博士に改造された悲劇のヒーロー。
テニス妖怪マケンロー:高飛車系。前作で魔剣道1号に負けて、生涯のライバルと勝手に決め付けている。前作は膝まで届くツインテールだったが、逆立ったショートヘアにイメチェン。ついでに声優も丹下桜→山崎和佳奈に。
・マケンポー:怪しげなエジプト拳法を使う復活のファラオ。怪しげというかインチキ。
・魔剣道1号(剣野舞):光の姉で普通の生活がしたい現実的な高校生。怒ると怖い。
・変身妖怪クリソツマネンボー:相手キャラに変身して戦う(色違い)。ヴァンパイアセイバーのマリオネットと言えばわかるかな。
レビュー
キャラ設定は面白いのですが、対戦はキー入力に癖があるわ、コンボ1セット決めても体力全然減らないのに超必一発で半分減るわで、かなり大味な印象。しかし考え方を転換して、超必決めることをメインに持ってきたらちょっと面白くなりました。
超必殺技こと魔奥義は、残り体力が1/3くらいになると使用可能になります。これは決まると体力半分持っていき、しかもキャラによってはガード不能な凶悪仕様。ですから、お互いの体力が半分を切ってからの読み合いが熱いです。先に1/3以下に減らして魔奥義発動が決まれば勝ちですが、ジャンプでかわされると一転ピンチに。魔奥義発動には最大値の半分のMPを消費しますが、これはR1押しっぱなしで溜めることが出来るので覚えておくといいかも。

総評:
時間かけていろいろなキャラ使ってみると、面白い要素も見えてきます。ですが、どうしてもSFC時代のソフト。今やると正直キツイです。このソフトと本体だけ持って無人島に一週間もいればもっと評価高くなるし、レビューもいろいろ書けると思いますが、それは他のソフトにも言えること。なので、現在の環境ではこのレビューが精一杯です。
攻略ガイド
負けてもそれなりの経験値がもらえるので、コンティニューしまくってでもレベル上げてください。私の場合、クリアしたときのレベルは魔剣道2号を使ったときは60、マケンローを使ったときは45でした。
高次面の攻略ですが、他のゲームとはかなり異なります。CPUは飛び込み大キックへの対応が弱いので、まずはそこから入りましょう。めくりだとなお良し。相手のジャンプ落下地点にしゃがみ大Kを置いておく(基本)と、何故かノータイムで投げを食らう不条理設定なので、これは厳禁。
キャラによっては連発してるだけでどうにかなる必殺技もあります。マケンローのサービスローズなど。これはコマンドも楽なのですごくオススメ。
魔奥義の駆け引きについては、レビューを参照して下さい。

最後に、隠しキャラの使用方法を。判定がシビアなので少し早めに入力してください。
・魔剣道1号:タイトル画面でR1、L1、○、△と押す。
・マケンポー:タイトル画面でR1、L1、○、×と押す。
・マネンポー:タイトル画面でR1、L1、○、□と押す。
なお、魔奥義はR1+R2同時押しで簡単に発動します。
出演声優
かないみか、三石琴乃、國府田マリ子、江森浩子、山崎和佳奈、西原久美子
関連ソフト
プリティーファイター(SFC等/イマジニア)、ヴァンパイアセイバー(AC等/カプコン)

 

   

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