◆◆◆いまどきのバンパイア◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | いまどきのバンパイア BLOODY BRIDE | ||
発売日 | 1996年12月27日 | メーカー | アトラス |
定価 | 6,800円 | ジャンル | 育成系恋愛SLG |
廉価版 | なし | ||
関連商品 | 攻略本x2あり、原作コミックあり | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | キャラデザ:高河ゆんだけあって、さすがに目を惹くパッケージです。 背景が黒色というのもいい感じ。 |
★ | |
超越世界観 | 魔界とかそういうのは慣れっこなので容認範囲。 でもこの世界観に、宇宙人が出てくるのは・・・。 |
★★ | |
声優度 | ここぞというムービーシーン以外はほとんどしゃべりません。 でもドラマCDが同梱されているので★3つ。 |
★★★ | |
演出度 | 吸血シーンは上半身裸です。いいの? |
★★★★★ | |
時間報奨 | クリアして無いので、本当の難易度は不明。 でもパラメータ全然足りないような感じ。 |
★★ | |
牽引力 | ストーリーは面白いし、キャラも立っていて、展開が気になります。 |
★★★★ | |
ゲーム性 | 戦闘シーンはっきり言っていらないです。 |
★★ | |
快楽性 | 戦闘シーンの出入りや場面切替えの度に、10秒ほどのCD読込み (画面真っ暗)が入るのは、どうにかならなかったんでしょうか。 |
★ | |
芸術点 | 5匹の使い魔がけなげで、いい反応します。 |
★★★ | |
所有価値 | 私の環境ですと、セーブ画面で100%フリーズします。 さらに、3年目の5月で突然フリーズしました。実行不可能。 |
★ | |
総合評価 | 素材と物語は悪くないです。パラメータを扱う全ての部分が失敗。 KIDかプリンセスソフトあたりがDCへ移植してくれないかな・・・。 |
48点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
主人公は、魔界の名門貴族の筆頭、バンパイア一族の三男。今年で15歳になった彼は、父親や兄達がこれまでやってきたように、3年の期間を人間の世界で過ごすことを義務付けられる。3年の高校生活の中で彼は、至高の生気と呼ばれるプラチナオーラを持つ女性を見つけ、花嫁として魔界に連れ帰らなければならない。 ところが今回の留学先には、プラチナオーラを持つ少女が3人もいた。果たして主人公が花嫁に選ぶ女性は誰なのか? そして更に、彼の人間界留学を聞きつけて、魔界から2人の少女もやってきた。彼女達の目的は? てなことがマニュアル読むとわかります。攻略可能(デートに誘える)女性キャラは、以下の5人。 ・川上聖良:純情で恥かしがり屋のクリスチャン。 ・後藤絵里香:発明マニアでオカルトマニア。 ・牧村杏奈:おっとり系で超感覚所持者。動物と会話できる。 ・リリカ:魔界貴族の一つ、夢魔族の末娘。一見冷たくて近づき難いが、性根は優しい娘。 ・カレン:リリカの母親の命令で主人公に近づくメデューサ族の娘。フェロモンむんむんだが老け顔で、とても高校生には見えない。 この他、サブキャラクターとして、モルガン(人間界でお世話してくれる執事)、長兄リーヴ、次兄バルス、父親ガレム、アイテム店長・魔宮、5人の使い魔が主人公の生活を陰に日向にサポートしてくれます。また、表の顔はキザなクラスメイト、裏の顔はバンパイアハンターというライバル、神宮寺玲緒もいい味出してるサブキャラです。 |
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レビュー | |||
プレイ期間は高校3年間。この間に月1ペースで何らかのイベントが発生します。イベントの内容は、運動会、文化祭、合宿(山や海)、スキー、女の子と一緒に試験勉強、正月、バレンタインデー、ホワイトデーといった定番ものもあれば、主人公がバンパイアという設定を活かしたハロウィンやクリスマス(主人公はパーティーに参加できないが、女の子が心配して来てくれる)、バンパイアハンターであるレオとの戦いまであり、これらの構成はセンスが良いです。 もちろん、主人公が人間界へ来た本当の目的であるプラチナオーラ収集関連と、それを知った魔界からの刺客?関連のイベントもうまいタイミングで挿入され、女の子攻略とは別に気になります。女の子と仲良くなる(結ばれる)ことが目的のギャルゲーにおいて、ゴミのようなバックグランドストーリーが多い中、これらへの興味を維持させる展開はそうそう見られません。 一方、システム面はいわゆる自己育成シミュレーションです。女の子が理想とする数値に近づけるよう、自分を磨く作業が延々続きます。ただしこのゲームの場合、勉強や体力作りといったコマンドの他に、夜の街へ出掛けてザコ敵と戦闘し、経験値を稼ぐことでも成長できます(経験値が低いと、女の子がデートの誘いを断ります)。ただこの戦闘シーンが単純な上にディスクアクセスが遅いので、プレイ時間の9割を劇的に退屈なものにしています。 この他、攻略やストーリーに絡まないキャラも意外と充実しています。まず、5人の使い魔が主人公の戦闘補佐や情報サポートをしてくれます。普段は主人公が呼び出したときに現れるだけですが、夏の合宿イベントでは勝手に休みをもらって飛び出していく等、健気で可愛いキャラです。 他に、街でナンパした通りすがりの女性と親しくなると(3択xnのイベント)、バンパイアらしく「吸血」することが可能で、成功すると経験値と半裸グラフィックを入手できます。 総評: 登場人物は個性が立っているし、個々のイベントや全体の話も面白いです。しかしザコ敵を狩るために夜の街を徘徊するところ、戦闘シーン、トレーニングといったパラメータ上げ部分がどれも面倒で、いたずらにプレイ時間を長くしています。この部分をばっさり切り捨てるか、ワンボタンアクションにすればかなり良作になったはず。惜しい作品です。 |
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攻略ガイド | |||
私が入手にしたCDは、セーブ不可、3年目の序盤で終了という、いわゆる「体験版」だったようです。なのでハッピーエンドまでの攻略はできませんが、戦闘シーンは終始楽勝でしたので、その手順を記します。 まず夜の街へ外出する魔物狩りですが、隔週日曜+全ての祝祭日くらいの頻度でやったほうがいいです。1〜2ヶ月して2000ソウル(お金の単位)ほど貯まったら、ニュータウンのお店を訪問して1ランク上の武器、力の指輪、ダイヤの首飾りを購入&装備します。これで装備品は最後までいけます。左耳はお好みのピアスでも。あとはレベルアップ時に半分は体力に割り振るようにすれば、戦闘は「攻撃」だけで押していけます。魔法は弱くて使えません。 |
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出演声優 | |||
小山裕香、萩森徇子、井上喜久子、山崎和歌奈、永島由子(多分)、緒方恵美 | |||
関連ソフト | |||
ときめきメモリアル(PCE、SS、PS/コナミ) |
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