◆◆◆みさきアグレッシヴ!◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | みさきアグレッシヴ! | ||
発売日 | 1998年7月23日 | メーカー | 翔泳社 |
定価 | 5,800円 | ジャンル | 育成SLG(学園制覇系) |
廉価版 | なし | ||
関連商品 | なし | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | パッケージ見ただけではどんなゲームかわからないけど、 怪しい感じはしません。 |
★ | |
超越世界観 | キャラの立った女子高生が50人も出てくると、中にはすごいのも・・・。 |
★★★ | |
声優度 | シロウトさんも含めて、総勢32名の声優が出演しています。 もちろん、主役級のキャラは有名声優が声を当てているので安心。 |
★★★★ | |
演出度 | 一日の区切りに巨大文字のカットインが入ります。 単調な育成ものにメリハリが効いていい感じ。 |
★★★ | |
時間報奨 | どちらかというと、易しすぎるかもしれません。でも、イベント発生 待ちや仲間収集を考えると、この難易度はグッドです。 |
★★★★ | |
牽引力 | 仲間になってくれるキャラが多彩、かつイベントが豊富で、 いろいろ探してみたくなります。 |
★★★★ | |
ゲーム性 | ランダムイベントが頻繁に発生する育成SLGなのに、ゲームとして 崩壊してないシステムデザイン、実はこれ相当すごいです。 |
★★★★★ | |
快楽性 | ゲーム展開はテンポよく進むので、ストレス溜まりません。 あえて言えば、放課後の占い屋イベントがちょっとウザイかな。 |
★★★★★ | |
芸術点 | いくらでも難しくできたであろう難易度をあえて抑え、イベントを 楽しんでもらうことに徹したゲームデザインはなかなかできない。 |
★★★★ | |
所有価値 | キャラデザ・原画がANO清水センセと只野和子のタッグですよ! |
★★★★★★ | |
総合評価 | キャッチーなアニメ絵と有名声優、ぬるいゲームシステムの3つで 警戒するでしょうが、このシステムデザインは一見の価値ありです。 |
78点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
主人公・杠美咲(ゆずりは
みさき)は杠流闘術の後継者で女子校生。祖父である杠厳格に騙されて白百合学園へ転入することになるが、そこはチームを組んで格闘し、最強となることが校則で決められている学園であった。 というわけで美咲は150日間(これも校則)で全てのライバルを倒し、最強にならなくてはいけません。さすがに1匹狼では心もとないのですが、初日から道場のライバル(スト2でいうところのケン)が仲間になってくれます。そう、このゲームは1チーム4人(主人公含)内で仲間を組んでバトルするという、言わばチーマー同士の抗争なのです。 |
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レビュー | |||
ゲームのほうは、鍛錬でステータスを上げ、スカウト・説得で仲間を増やし、ライバルチームを調査して勝てそうならバトルを仕掛けて倒す。こうして6+1チームを倒せばハッピーエンドです。戦闘シーンは、携帯機SLG・RPGの低次面だと思ってください。ただし仲間キャラは必殺技や移動力に個人差があるので、仲間の能力に適した戦い方をする必要があります。というのも仲間がちょくちょく入れ替わるからです。 そう、このゲームはランダムイベントがかなり頻繁に発生するのです。スカウトで人材発掘はできるが、50人の誰かはわからないし、せっかく仲間にしても闇討ちで病院送りにされることもしばしばです。しかし主人公のチームに仲間志願してくるイベントもあって、これが主人公よりレベルがかなり上だったりすると、もう嬉しくて嬉しくて。 さすがに終盤ともなると仲間も固まってきますが、序盤の何度やっても同じ展開にならないところはやりがいもあり、また例えバッドイベントが続いてもハマリになることはありません。というのも主人公チームの状態として増減するのは、仲間の有無だけ。仲間はいなくなっても割と簡単に集められます。所持金もアイテムも存在しないから、リカバリが楽なんです。だからといって攻略が楽かというと・・・まぁクリア目指すだけなら楽なんですが、お気に入りのメンバー確保とか特定イベント狙いとか仲間リストコンプ(できるのか?)とか意識すると、やり応え十分。 仲間となるキャラも個性的な面々が揃っていて、格闘技系は一通り、メイドに守護霊にピエロに腹話術師に催眠術師に怪獣フェチに巫女に薬品調合師にバニーに野生児に電気体質に電波受信者に花火師に雑技団3姉妹に踊り子姉妹に・・・まだ私もあと10人くらい見てないのでもっと濃いキャラがいるかもしれません。しかも彼女たち全員、立ち絵を制服(通常時)と戦闘服で2つずつ持ってるんですよ。ここらへんのこだわりはすごいです。 総評。 このゲーム、チーム育成SLGにしてはパラメータもフラグも少ないので、ハッピーエンドを目的としたプレイではやり応えを感じられないと思います。でもランダムイベントを楽しみの軸にし、1度のプレイでは見きれないほどのキャラ数を用意し、そして各キャラに個性を持たせられうる最低のパラメータでストレスのないゲームにした。このチューニングは、そうそうできるもんじゃないです。天才か奇跡のどちらかが必要。 ベタほめしてますけどね、ルールを複雑にしたところで面白いゲームにならないことは皆さん誰もが知ってるわけで、そうじゃない(簡単で面白い)ゲームを実際作れるかというとそうでもない。でもこのゲームはその解答の一つなのであります。 ちなみにエンディングはマルチです。早解きした時と、仲間リストをたくさん埋めた時と、期限ギリギリまで粘ってライバルからの挑戦を受けてた時で、それぞれエンディングが異なりました。 |
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攻略ガイド | |||
何もわからずにプレイを始めても、たぶん100日くらいで学園最強を達成できると思います。ゲームクリアするだけならとても簡単です。ですから攻略も何もいらないんですが、個人的に仲間にしておきたいキャラを3人紹介します。 ・綾乃先生:53日めに発生する「謎の少女」イベント戦で勝つとそのうち説得候補リストに登場します。しかし説得がなかなか通じなかった。謎の”少女”がなぜ綾乃”先生”なのか、そこらへんはイベントで確認してください。萌え萌えです。しかし綾乃先生との帰り道イベントでタメ口きく主人公に萎え。能力のほうは、SP消費の少ない全体攻撃が重宝します。 ・春日 伊吹:一見足手まといに見えるキャラですが、なんと全体回復と全体攻撃を持ってます。攻撃のほうはSP消費激しいので、回復専門でも可。というか全体回復持ってる通常キャラって彼女だけ。登場自体は普通の仲間キャラなので、スカウトで掘り出すか、ライバルチームから引き抜くか、地道に。序盤に取れればラッキー。 ・μ(みゅー):70日め頃に発生する「宇宙人襲来」イベント戦で勝つと必ず仲間になってくれます。オイシイ。同じレベルの他のキャラに比べて、体力が2倍近くあるので、単純に倒されにくいです。能力は普通。 |
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出演声優 | |||
南央美、長沢美樹、平松晶子、浅野まゆみ、かないみか、豊嶋真千子、吉田古奈美、夏樹リオ、こおろぎさとみ、くればやしたくみ、満仲由紀子、友永朱音 | |||
関連ソフト | |||
あやかし忍伝くの一番!(SS、PS/翔泳社)、ときめきメモリアル(PCE、SS、PS/コナミ) |
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