◆国立民族学博物館◆

 

国立民族学博物館(通称:みんぱく)は、1970年に開催された大阪万博の跡地に建築された博物館です。以前公開したオルゴール編とは別に、博物館としての側面をここで紹介します。
そもそも万博(万国博覧会)とは、各国が産業の発展度合いを各国にアピールする手段でした。19世紀頃、ヨーロッパ諸国で行なわれた万博では、日本からも絹製品や陶器を出展し、海外貿易に一役どころか大きく貢献しています。20世紀の後半に日本で開催されたこの大阪万博でも、日本は主催者側という立場になりましたが、「(途上国の)文化・産業を紹介する」という本来のもくてきは失われていません。そのようにして集められた各国の郷土品・工芸品を元に、このような民族学博物館が建てられたと推測しているのですが、どうでしょう。

恒例の公園案内。

クリックで拡大図を・・・と思っていたのですが間違えて縮小サイズで上書き保存してしまいました。バカバカ、俺のバカ。

館内の様子。

保存第一ということで館内はかなり暗めです。フラッシュ焚いてもこれで精一杯。

「食べる」を題材としたコーナー。

主に南米の食材が展示されています。豆とかトウモロコシとか。日本ではお目にかかれないこれらの食材はなかなか面白い。

イヌイットの芸術品を紹介するコーナー。

イヌイットというのは、いわゆるエスキモーのことですね。エスキモーが蔑称に当たるので、正式にはイヌイットと呼びます。
一面氷の世界で、彼らは何を想像し、それを作品として形にしているのでしょうか。興味深いコーナーです。

ふと気になった煙草呑み具。

「煙草呑み具」という日本語が存在するかはわかりませんが、何が言いたいのかはわかってもらえるかと。
樽からパイプが伸びていて、それをつないでプカプカやるやつですね。ファンキーなその外見は、芸術的側面も多分にあると思います。

ロゼッタストーンのレプリカ。

実はロゼッタストーンのレプリカは日本のあちこちで見かけることができます。東京だと池袋のオリエント博物館とか。あとエジプト展が地方のデパートで開催(つーか巡業)されると、定番といっていいほど必ず展示されるアイテムだったりします。

インドの山車。

山車(だし)というのはお祭のときに路上をゴロゴロ練り歩く、神様の専用車両ですね。たいがい複数台登場して、バトルを繰り広げます。バトルといっても物理的にぶつけ合いするのではなく、装飾やからくりの動きを芸術的評価します。
現代のヤンキー改造車やデコトラはこの系譜に当たると思うのですが、そういう観点で見ている人って日本に入るのかしら。先に外国人(の写真家)に評価・紹介されて、国際的に日本って芸術への理解が足りないよねプッとか言われそう、浮世絵みたいに。

インドの神像群。

柱がジャマです。んでその中から気に入った一体をクローズアップしてみました↓

女神サラスヴァティーの神像。

きゃる〜ん♪

 
 ●利用案内
 アクセス  大阪モノレール万博記念公園駅から徒歩15分。
 開館時間  10:00〜17:00(入場は閉館時刻の30分前まで)。
 休館日  毎週水曜日(ただし祝祭日の場合は翌日)。
 年末年始(12/28〜1/5)。毎年2月第3週の月曜〜金曜日。
 入館料  一般420円、高校・大学生250円、小・中学生110円。
 ※ 団体(20名以上)は、順に350円、200円、90円。
 ※ 毎週土曜日は、高校生以下の無料観覧日。
 ※ 障害者手帳をお持ちの方は、介助者とともに入場無料。
 所在地  〒565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1
 TEL  06-6876-7523
 OHPアドレス  http://www.minpaku.ac.jp/museum/
 近隣の見所  太陽の塔(万博記念公園内)、エキスポランド(万博記念公園すぐ隣)

 

   

御意見はこちら