燃えよガンダム テキサスコロニーの戦い |
MOEYO GUNDAM TEXASCOLONY NO TATAKAI |
LSI GAME DOUBLE PLAY/バンダイ |
Written by T鈴木 |
若さゆえの過ち |
ガンダムのFLゲームとしては「FL機動戦士ガンダム」があまりにも有名ですが、1985年という電子ゲームブーム末期にも、ひっそりとガンダムのFLゲーが発売されていました。
それがこの「燃えよガンダム テキサスコロニーの戦い」。
え?知らない?
まぁ爆発的に売れた「FLガンダム」に比べ出荷もあまりされなかったようだし、初代ガンダムブームも一応は落ち着きを見せ始めた頃でしたしねぇ…・(てかすぐに「Zガンダム」の放送が始まってるんだが)。
そもそも電子ゲーム、中でもFL(蛍光表示管)ゲーム自体、終焉を迎えつつありましたし。
と、すべての負の条件を背負い、申し訳なさそうに玩具屋ショーケースの肥やしになっていたであろう(予想)この後期FLガンダム。
果たして内容はいかなるものだったのでしょうか!?
目標をセンターに入れてスイッチ(アニメが違う) |
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上の画像を見て想像がつくように、向かい合ってプレイできる対戦型のゲームとゲームとなっています。 同社「北斗の拳」「Uボート大作戦」。「エイリアンチェイス」(トミー)「ペイントローラー」(学研)などと同じシステムですね。 ゲームは「ガンダムVSザクの銃撃戦」「ガンダムVSゲルググのサーベル戦」の2パターンで成り立っています。 1プレイ(VSコンピューター)、または2プレイ(人間VS人間の対人戦)を選択し、ゲームスタート。 ガンダムを操作し、ビームで相手のザクを撃墜します。 しかしガンダムを前方に移動させないと、ビームを発射するどころか、相手の位置も分かりません。 ガンダムを前方に移動させ、照準にザクが映ったところでビームを発射し、撃墜しましょう。 (照準はガンダムのいる場所によって位置が決定されます) ちなみにザクが大きく写っているときはザクが前方に(当然相手も攻撃してくる)、小さく写っているときは後方にいます。 どちらかの残機(12機)がすべてなくなるとパターン2に移行するぞ。 |
ちなみに2プレイヤーから見た視点では、ザクを操作し、ガンダムを撃墜することになります。 それ以外の条件はすべて1プレイヤーと同じですが、VSコンピューター戦では、ジオン側を選んだ方が難易度が高くなります。 早い話が、アムロを敵に回すとやっかいということですね。 |
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ビーム輝やくフラッシュバックに奴の影 |
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パターン1の結果がどうだろうが、どちらかが全滅すれば強制的にパターン2に移行します。 ここではビームサーベルを使ったガンダムVSゲルググの格闘戦! シールドで相手の攻撃を防御しつつ、隙を突いてサーベルで斬りつけましょう。 ただし1回斬っただけでは駄目です。 相手を画面端まで追い込み(1回斬りつけると相手は後方に下がる)、その位置で攻撃がヒットすると、晴れて1機撃墜となります。 (ファミコンの「アーバンチャンピオン」を思い浮かべてもらえれば結構です) 相手に攻撃がヒットし後方に下がっても、何もせずにボッーとしていると、相手はまた前進してくるので注意だ(すぐにこちらも前進して追い込もう)。 パターン1同様、どちらかの残機(12機)がすべてなくなるとゲーム終了です。 |
こちらは2プレイヤー(ゲルググ)から見た視点。 1プレイヤー視点を反転させただけなのでまったく同じ。 サーベルやシールドを出した後の硬直時間を感覚的に把握し、タイミングよく攻撃・防御しよう(連打しても無駄なのだ)。 |
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簡易マニュアル(っぽいもの) |
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文章で説明してもちょっと分かりにくいルールなので、画像付きで説明してみました。 これで中古で本体だけを買った人も安心だ!(たぶん) |
夢それは夢 |
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と言うわけで、対戦に特化した作品だけあって、1人で遊ぶとちょっと寂しい内容になってしまいました。 そもそもスコアがないし、パターン2終了時に結果がどうであれ強制ゲームオーバーとなるので、勝ち続けてどんどんステージクリア…ということもありません。 対人戦はともかく、コンピュータ戦はもうちょっと深い戦略性、長く遊べる工夫のようなものがあればよかったと思いますね。 (こと1人プレイ時においては、前作「FL機動戦士ガンダム」の方がはるかに優れている) モビルスーツのグラフィックもちょっとイマイチ。 ハッキリ言って似てないので、熱心なガンダムファンあらずとも、かなりガッカリなのではないでしょうか(てかゲルググなんて言われなきゃ分からん)。 ってかそもそも………これのどこが「テキサスコロニーの戦い」なのか。 (思いっきりただの宇宙空間だし、ゲルググはいいにしても、せめてギャンを出すべきだよなぁ) |
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