エイリアンチェイス |
ALIEN CHASE |
LSI2人ゲーム/トミー |
Written by T鈴木 |
異星人 |
「LSI 2人 GAME」
…これは正式なシリーズ名なのだろうか!?
若干(てかかなり)不自然な感じがするが、パッケージにそう書いてあるので仕方がない。
しかもタイトルの後に「異星人」と謎の文字。
この「異星人」というのもタイトルに含まれているの!?
(しかし「エイリアン」と「異星人」は重複してるような…)
それはともかく、シリーズ名の通り、向かい合わせの対面式スクリーンによって、2人対戦が可能となっています。
バンダイ「Uボート大作戦」「北斗VS南斗対決5」「燃えよガンダム」学研「ペイントローラー」などでお馴染みのシステムですね。
エイリアン争奪戦 |
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宇宙空間に異星人がプカプカと浮かんでいます。 あなたは宇宙飛行士となり、相手側の宇宙飛行士とこの異星人を奪い合い、自分の基地に連れ帰って閉じ込めるゲームです(シュールだ)。 フィールドには宇宙船や隕石などの障害物があり、これに当たるとスタート地点に戻されてしまうぞ(何度当たってもゲームオーバーにはならない)。 相手の宇宙飛行士は、1人用ではコンピューターが操作するのですが、2人用では当然人間同士の戦いになります。 障害物をうまく利用し、相手の裏をかけ! 先に6匹捕まえた方が勝利者となります。 |
登場キャラクター |
宇宙飛行士 プレイヤーが操作する自機。 赤いヘルメットの方が1プレイヤーだ。 |
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異星人 最初は宇宙船にくっついているが、追い出されて(?)宇宙空間に漂う。 こいつを捕まえて基地に連れ帰るのが目的。 |
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隕石 宇宙空間を漂う障害物。 異星人は中に入ることができるが、宇宙飛行士は当たるとスタート地点に戻されてしまう。 |
宇宙船 画面中央に陣取る邪魔な奴。 アームを動かし、宇宙飛行士たちの邪魔をする。 |
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基地 1プレイヤーの基地は画面最下部に、2プレイヤーの基地は最上部に設置されている。 基地は普段ハッチがされているので、これが開いたときでないと異星人を閉じ込められない。 またビーム砲が4門装備されており、これに敵宇宙飛行士が当たるとスタート地点に戻されてしまう。 |
モード選択 |
AMA-PROから難易度を選び、ゲームの電源を入れると、モード選択画面になります。 レバーを下に入れ ゲーム0(ゲーム1〜3が順に出てくる) ゲーム1(異星人の争奪戦) ゲーム2(ゲーム1と同じだがフィールドに隕石が出現) ゲーム3(さらに隕石が移動する) からモード選択し、レバー上でゲームスタート! ちなみにゲーム0を選んだ場合、どちらかが異星人を3匹捕まえるとゲーム2に移行。 またそれぞれの捕まえた異星人が合計6匹になるか、双方3匹ずつ捕まえるとゲーム3に移行するぞ。 どちらかが6匹捕まえればゲームエンド。 その間は何度死んでも大丈夫だ。 |
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死亡条件 |
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画面中央に浮かぶ宇宙船には注意! こいつは常にアームを振り回しているのですが、このアームが水平の位置に来たときに向こう側に通り抜けようとすると、たちまちアウト! スタート地点に戻されるとかなり時間のロスな上に、相手が異星人を捕獲したまま自軍の基地近くにいたら勝利はかなり絶望的なので、何としてもこの事態は避けたい。 |
基地に4門設置されているビーム砲。 常に動いているので(同時に4門出現することはなく、常に1門ずつしか出てこない)こいつの頭上に移動してしまわないよう注意だ。 ちなみにビーム砲の動きに合わせて反射神経で避けることなど不可能なので、なるべくならば近づかないで済むような状況を作ることです。 当然味方基地のビーム方に当たっても何ともありません(当たり判定のあるのは敵側基地のみ)。 これを利用し、相手をうまく自軍のビーム砲頭上に誘い込むのがこのゲームの上等手段なのだ。 |
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隕石出現! |
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ゲーム2ではフィールドに隕石が出現! 宇宙空間に停止しています。 当然当たるとスタート地点に戻されてしまいますので、わざわざぶつかりにいかないよう。 ちなみに中に異星人が隠れることもあるぞ。 |
流星の恐怖 |
ゲーム3はさらに隕石が動く! 最難関ステージです。 とにかく隕石に追いつめられないように先を読んで移動するしかない! |
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とっつきにくい内容 |
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というわけで、グラフィックは奇麗だし、フィールド内に展開するエイリアン争奪戦はなかなか熱ものがあるのですが、やはりゲーム的には地味だし、内容的にも取っつきにくい! これは子供には受けないでしょう。 説明書がないとルールも分かり辛いし(ハッキリ言って何で死んだかも分からない)、スコアがないのも盛り上がらない。 自機の移動もモッサリしているし(PROだとそれなりに機敏に動くが)異星人を奪ったときの効果も分かりにくいです。 あと相手陣地深くでミスってしまったときの、ほぼ逆転不可能さ加減もなんとも……。 例えば捕獲異星人の数が入れ替わってしまうフィーチャーとか、相手に分からないようなトラップを仕掛けるとか、戦略性・一発逆転の要素があればゲーム的にもっと面白くなったと思うのですが・・・どうでしょ?(さすがに当時の電子ゲームにそこまで求めるのは酷かな笑)。 あ、本体はシャープでカッコいいです。 これまでのトミーFLとは一線を画すデザインで、どちらかと言えば海外向けに作られた感じがしますね(実際どーなんでしょ?)。 |