Uボート大作戦
U−BOAT
LSI PORTABLEGAME/バンダイ


written by T鈴木

Uボートとは!?

バンダイ「Uボート大作戦」です。
「Uボート」とはドイツの潜水艦のことですが、1982年に公開された映画「Uボート」によってその名を知った人も多いのではないでしょうか。
そんなUボートブームに思いっきり便乗して作られたかどうかは分かりませんが、とにかく意味は分からないけど、子供心に
なかなかソソるタイトルだと思いました(意味不明
さて、そのゲーム内容は・・・・!?

対戦型FLゲーム

上の画像を見れば何となく想像できたかと思いますが、このゲームは両面にスクリーンが付いており、2人向かい合って対戦出来るようになっています(アーケードの対戦格闘ゲーム筐体を思い浮かべてもらえば結構です)。
このようなタイプは、FLでは他に「燃えろガンダム」「北斗VS南斗対決5」(バンダイ)「ペイントローラー」(学研)「エイリアンチェイス」(トミー)などがありますが、共通して言えることは、とにかくデカい!
(そして高い!)
筆者は電子ゲームのコレクションを部屋に積み上げていますが、一番下でみんなを支えている
縁の下の役目を担うのが、こういう開封するのが億劫なデカいゲームたちだったりします(笑
しかし、兄弟友達で遊ぶということが大前提だった当時としては、この「対戦できる」という要素は、とても画期的だったのではないでしょうか?(そう考えれば、値段が少々高くても納得できるかも・・・)
問題なのは、大人になった今、コレを一緒に遊んでくれる友達など
まず見付からないことです(笑

本体を上から見た図

ゲーム

ゲームは、駆逐艦側、Uボート側に分かれて対戦します。
もちろん
1プレイのときはどちらかを選べるぞ。

駆逐艦側
駆逐艦を操作して、Uボートの真上につけて爆雷を投下しましょう。水平に飛んでくるUボートの魚雷攻撃は上下に動いてかわします。
また、
敵の真上にいる限り魚雷には当たることはないので、常にUボートを追いかけるような感じで動きましょう。
爆雷発射ボタンは2つあり、それぞれ深い位置(下2段)、浅い位置(上2段)で爆発します。Uボートの動きを先読みして、うまく命中させてください。

駆逐艦側

Uボート側
主役のはずのUボートが2プレイ側・・・・・。
Uボートを上下左右に動かし、海面にいる駆逐艦に魚雷を命中させましょう。
が、しかし、こちらからは
駆逐艦の姿は見えません。Uボートを一番上に移動させて、レーダーで駆逐艦の位置を把握し(このとき画面中央のインジケーターが短くなり、ソナー音が早くなるのがカッコイイ!)、魚雷を発射します。
魚雷は3方向に発射でき、レーダーに映る駆逐艦の位置に合わせて発射しましょう(
魚雷は常に画面中央から発射されます。Uボートの位置から発射されるわけではないので注意!)。また、真上に駆逐艦がいる場合は魚雷は当たりません。
魚雷の数は画面中央左のアイコンで確認することが出来ます。

Uボート側


命中!

大人の電ゲー!?

ここまでの説明を読んでお分かりのとおり、電子ゲームにしてはなかなか複雑な内容です。
ハッキリ言って説明書がないと少々辛いかもしれません。
が、ルールをきちんと把握し、尚且つ2人で対戦すればなかなか遊べると思います(1人プレイは・・・・辛)。
それでも動きは重いし、操作性もあまり良いとは言えないので、苦手なんだよなぁ・・・コレ(笑)。
しかしシルバーの本体はカッコいいし、
渋さと言う点ではFL随一なので、安値で売っていたら購入もいいかもしれませんね(定価は8980円!・・・・ぐはぁ!)。

バンダイFLの憂鬱

余談ですが、バンダイのFLゲームには、タイトルこそ違えど、モチーフにしたと思われるゲームがたいてい存在します。

「チェンジマン」=「フィッター」
「ドラキュラ城」=「ドンキーコング」
「ザックマン」=「ザ・ピット」
・・・・・・など

・・・・で、この「Uボート大作戦」ですが、画面構成、ゲーム内容から察するに「ディープスキャン」(セガ)が元ネタになっていると思われます。
もちろん「ディープスキャン」には2プレイ側がUボートを操る要素はないので、もしかしたら他にモチーフとなったゲームがあるのかもしれませんし、まったくのバンダイオリジナルかもしれません。
あなたはどう思いますか?



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