アクセル・ブレーキ用可変抵抗を動作させる機構を作る | |
■ アクセル・ブレーキ用可変抵抗 これが、ゼロテック2のアクセル・ブレーキに使用されている可変抵抗です。以前、アルプス電気で発見して電即納で購入していましたが、残念ながら2008年2月末日で取扱い中止製品となってしまいました。5個単位で購入できたのですが・・・。(税込単価147円) ゼロテック2の基板から取り外してもいいのですが、今回は在庫分の新品を使用します。
問題は、このスライド式可変抵抗をアクセル・ブレーキトリガーのシャフトの回転運動からどのように動作させるかです。 ■ 更なる改良として・・・ 今回は、こちらのサイトで公開されているアクセルトリガーのフルストローク化を試したいと思います。 骨の髄までゼロテック2! |
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■ 構想 ラジコン用のボールエンド&ピロボール(前作で使用)などを使えば一番楽なのですが、気になるのはピロボールとボールエンドのクリアランスです。クリアランスが多いか少ないか、こればっかりは購入してみないと解りません。クリアランスが少なく動きが渋い場合はボールエンドリーマーなどで解決できますが、逆にクリアランスが多い場合はトリガーの操作量と可変抵抗の操作部移動量がガタの分ずれてしまいます。ラック&ピニオンで回転運動を直線運動にする方法もありますが、これだとラックを可変抵抗に固定しなければならないし、ラック自体金属製のものしか見つからないので重量が増してしまいます。 シャフトから可変抵抗への動きがスムーズでガタが無いのが理想です ・・・・・ 散々悩んだあげく、思いついたのがこれです。実際作って動かしてみないと使い物になるか解らないのですが、他にいいアイディアが無かったので作り始めました。本当はスムーズでガタの無いボールエンド&ピロボールがあれば一番いいのですが・・・ 真鍮丸棒φ2.0と鉄丸棒φ1.5の曲げ加工したものを組み合わせて動きを試してみます。
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■ 動作とクリアランスの確認 曲げ加工した丸棒の幅を何度もラジオペンチで修正して、可変抵抗操作部とガタがないようにしました。スムーズに動くことも必要なので隙間が0という訳にはいきませんが・・・ 動作を確認してなんとかなりそうなので、作業を続けました。 |
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■ 半田付け 上の画像で曲げ加工した丸棒の長さの余っている所をセロテープでがっちり巻きつけて真鍮丸棒と固定し、半田付けする部分を半田がのり易いようヤスリで削って半田付けしました。表裏半田付けしましたが、今考えたら曲げ加工した丸棒の長さをもう少し残しておいて表裏2箇所ずつ計4箇所固定すればよかった〜〜。まあ、可変抵抗の作動力が0.5Nと軽いので剛性的には問題ありませんがまた一つ勉強になりました。 アクセル・ブレーキ用なので、2個製作しました。 |
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■ パーツ完成 上の画像で製作したパーツをシャフトに固定する為、ストッパーを購入しました。アルミストッパーがよかったのですが、ここで大変便利なものを発見!!!!! ストッパーをシャフトに固定する際にイモネジの先端でシャフトを傷付けてしまい、同じ場所から固定位置の微調整ができなくなることがありますが、それを解消できるセットピースなるものです。こんな便利なものがあるとは知りませんでした。即購入。このセットピース厚さが1mmあるのでその分イモネジがストッパーの外側に寄ります。内径:φ3.0のストッパーを探してみると アルミストッパーは外径:φ7.0 樹脂ストッパーは外径:φ10.0 です。外径が大きいほうがイモネジをしっかり固定できるので樹脂ストッパーを選択しました。 都合いいことに、内径:φ3.0のストッパーは止ネジが1本です。なのでストッパーをミニバイスに固定して、止ネジの反対側にφ1.9の穴をあけ上の画像で製作したパーツφ2.0を圧入しました。
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■ 仮組み 基板に可変抵抗を両面テープで仮止め。 左:ブレーキ 右:アクセル の可変抵抗です。 |
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■ 仮組み シャフトに製作したパーツを取り付けてみます。 アクセル・ブレーキトリガーがニュートラルの状態で可変抵抗操作部も最端になるようパーツを固定します。 |
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■ 上からの写真 |
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■ アクセル側 |
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■ ブレーキ側 |
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■ アクセル可変抵抗動作確認 GIFアニメーション 可変抵抗は操作部移動量:9mmです。この操作部が端から端まできっちり動作すれば問題ありません。もし移動量全域を使えていない場合は、可変抵抗を動かしているパーツは回転運動なので、可変抵抗をもっと上に設置すれば動作する範囲が増えます。製作過程で色々な事があるので、やはり基板を大きめに作っておいて良かったです。 ※追記:完成後の動作確認 アクセルのフルストローク化(骨の髄までゼロテック2!)を適用して動作確認しました。可変抵抗を使用しています。 抵抗値50kΩの状態
・・・ でした。可変抵抗を使用しているので無改造の状態まで段階的に調整できますが、固定抵抗を使用する場合は抵抗値の選択が重要です。 |
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■ ブレーキ可変抵抗動作確認 GIFアニメーション ブレーキ側は可変抵抗操作部移動量:9mmの半分程度しか動作させていません。ゼロテック2は、無改造ではこれでブレーキ全開となります。ブレーキトリガーのストロークを増やせば移動量:9mmの全域を使うことはできますが、ブレーキ自体はブレーキトリガーを1/3引いた時点でブレーキ全開となります。こちらのサイトで解説されています。 → 骨の髄までゼロテック2! ブレーキトリガーを1/3引いた時点でブレーキ全開になるということは、可変抵抗操作部の移動量もニュートラルの位置から1/3でいいということになるのですが、ゲームソフトによっては全開にならない場合もあるようです。 アクセルは上記サイトで公開されているトリガーのフルストローク化を試したいと思いますが、ブレーキは個人的にはトリガーのストロークを増やしたくないので可変抵抗操作部の移動量を減らすことを選択しました。 ※追記:完成後の動作確認 『グランツーリスモ5プロローグ』で動作確認したところ、可変抵抗操作部の移動量:1/3ではブレーキ全開になりませんでした。1/2まで動作させると全開になります。 (可変抵抗30kΩなので15kΩ程度まで動作させるようにしました) |
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