オリジナル車
前ドア車
岩手県交通の新車は通常前中引き戸で導入されますが、一時期前ドア車が集中的に入ってきた時期がありました。これらの前ドア車は、主に中距離路線で使用されますが、路線バスによる貸切輸送やスクールバス、観光路線など広い用途で重宝されました。いすゞK-CCM410(1980年式)
岩22か1492
撮影:盛岡駅(1985.8.4)
1980年に岩山定期観光線用に2両を導入した前ドア中型車。貸切車並の内外装を持ち、冷房付です。定期観光線とはいうものの実態は一般路線で、“その頃”県交通の盛岡市内線で冷房付に乗れる数少ない路線でした。
いすゞK-CLA500(1980年式)
岩22か1529
撮影:盛岡バスセンター(1985.6.17)
岩22か1528
撮影:盛岡市内丸(1986.5.12)
1980年には、前ドア・エアサス仕様の大型車が14両導入され、全エリアに平均的に配置されました。
用途も近距離路線から長距離路線、さらには貸切にまで使用され、“その頃”の県交通では重宝された存在でした。
いすゞK-ECM430(1980年式)
岩22か1523
撮影:盛岡バスセンター(1987.11.15)
岩22か1526
撮影:千厩営業所(1985.8.11)
9m級の前ドア車。CLA500とともに4両が導入され、中距離路線を中心に運用されました。
写真は花巻営業所の車両で、盛岡と花巻を国道で結ぶ急行便に使用されているところです。
いすゞK-ECM430(1981〜82年式)
岩22か1672
撮影:大船渡営業所(1985.8.25)
岩22か1669
撮影:盛岡市内丸(1985.6.23)
1981年、82年の増備車は9m車だけになり、またメトロ窓になり座席のピッチも広がるなど改良型になりました。
全エリアに配属され、中長距離路線を中心に使用されました。盛岡市内には、湯本営業所から急行山伏線で乗り入れてきました。