保存車の世界

鉄道車両

おまけのおまけ(レプリカ)

偶然なのかどうなのかは分かりませんが、一見本物の電車に見える電車の形をした店舗が、同じエリアに2軒ありました。
まだまだ探せば見つかるかもしれないレプリカの電車店舗をとりあえず無計画に取り上げてみました。

レプリカ

新千歳空港の3階にある「市電通り食堂街」にある札幌市電。車内には運転機器や座席、つり革もついていて、本物にしか見えませんが、M100形のレプリカだそうです。これほど本物っぽいレプリカを作れるというのは、本職の工場でしょうか。
食堂街の床は石畳にレールらしきものが続いており、それらしき雰囲気を盛り上げています。
私も飛行機を待つ間、ここにあるスープカレーの店で夕食にしました。

市電通り食堂街
M100

撮影:新千歳空港(2018.11.10)

レプリカ

琉球酒場の店舗建物から飛び出した電車の先頭部。
切妻スタイルの正面には、幌枠を持つ貫通扉、運行灯窓、方向板入れがあり、窓の上下にあるウィンドシル・ウィンドヘッダーには2列にリベットを模した突起があります。車内は薄緑色に塗られています。どう考えても、旧型国電を意識したとしか考えられないスタイルです。
当初はもっと電車らしいカラーだったそうですが、今は南国の雲が描かれたトロピカルな感じに変わっています。

琉球酒場
レプリカ電車

撮影:武蔵村山市(2016.1.9)

レプリカ

こちらは焼肉屋の店舗から飛び出した電車。地元を走る西武線のかつてのカラーに塗られた姿は、よほどの好き者でなければ本物と思うでしょう。
武蔵村山市の物件よりも屋根のカーブや窓の大きさは実物に近く、屋根上のベンチレーター、運転席窓上のヨロイ通風器、正面貫通路脇の手すり、取り付け式尾灯、側面の戸閉車側灯など、本物感があふれています。また、側面の形式・定員・自重表示にはパロディ精神が見られます。

焼肉店
レプリカ電車

撮影:所沢市(2016.1.9)

駅売店

これはもっと意図的に作られたJRのホーム上の物件で、駅売店の「キヨスク」です。(その後「ニューデイズ」に店舗名を変えているようです)
かつてここを走っていた湘南電車80系を模した店舗で、クハ86023の形式番号や「東チタ」の配属名も記載され、「日本国有鉄道」の銘板付の本物志向です。
ちなみに、クハ86023は正面窓2枚で鼻筋の通った“湘南スタイル”を採り入れたトップナンバーです。各地の鉄道車両に大きな影響を与えたことで知られますが、残念ながら、実物の保存車はありません。

クハ86023
レプリカ電車

撮影:藤沢駅(2006.12.2)

駅構内ポスト

これは建物ではありませんが、上の湘南電車のついでにご紹介します。
品川駅構内にある郵便ポストが湘南カラーに塗られています。側面には、クモユニ74001と書かれ、「東トウ」の所属表記、ATS-S形の表記、エンド表記などもあります。
ちなみに正面窓は、実物では3枚の傾斜式なので、投入口が3つあれば本物っぽいのですが、そういうタイプのポストはなかったのでしょう。

クモユニ74001
レプリカ電車

撮影:品川駅(2008.12.31)

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80s岩手県のバス“その頃”