古バス民族学

那須サファリパークのバス

那須サファリパークの構内で使用されているバスです。所在地は栃木県ですが、経営者が福島県の東北サファリパークと同じであるため、車両的にも東北サファリパークと共通性が高くなっています。距離的にも、5kmほど北に行けば福島県という位置にあります。
ただ、サファリバスの活用法は、那須のほうが積極的なようです。ホワイトタイガーの派手な装飾のバスが活躍していたり、ナイトサファリもあるようで、側面にサーチライトの付いたバスがあります。また、窓の外には金網がついており、乗客を猛獣から守れるようになっています。

5台並び

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

サファリパークの駐車場に待機中のサファリバスの面々。
左端は牛のようなカラーのいすゞ小型バスP-MR112Fの後ろ姿。その隣はライオンの姿をした日野RJ、1台置いてホワイトタイガーの三菱エアロバス、トラのいすゞLV、トラの三菱エアロスター。

ナイト1号
LV314M

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

元JRバス関東 いすゞP-LV314M

富士重工5Eボディの前中折り戸車。JRバス関東からの譲受車です。
「ナイト1号」と言う名前ですが、屋根にライトがついていて「ナイトサファリ」に使えると言うことで、昼間もちゃんと使われています。
トラのデザインは、白い毛の色も表現されて下のバスよりリアルです。

ナイト2号
LV318N

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

いすゞP-LV318N(1988年式)

西日本車体の前ドア車。正面の方向幕は小型で、側面はシルバーのメトロ窓。車内は青色の2人掛け座席です。元は自家用バスでしょうか。
1988年式と言えば、まだ西日本車体が関東では珍しかった時代の製造です。

ナイト3号
MP218K

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

元福島交通 三菱P-MP218K

前後ドアのエアロスターが、トラの色に塗られています。
福島交通でも大量に存在したタイプのバスですが、このグループのサファリパークにも相当数が転じているようです。

ナイト4号
MP218K

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

元福島交通 三菱P-MP218K

「ナイト4号」は3号と同形のエアロスター。ホイールの青色が福島交通時代を思い起こさせます。

サファリバス
UA440NSN

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

日産デU-UA440NSN(1992年式)

富士重工7Eボディにホワイトタイガーの装飾を施したインパクトの強いサファリバス。
前中折り戸なので一瞬JRバスかと思いましたが、JRにこういう仕様はなかったようです。特徴としては、正面1枚ガラス、テール灯3連、エンジ色の2人掛けハイバックシート、と言うような仕様です。

サファリバス
UA521NAN

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

日産デKC-UA521NAN(1996年式)

正面窓を口に見立て、屋根に大きなホワイトタイガーの頭をあしらった最新スタイルのサファリバス。富士重工7Eボディの前ドア車。同型式の車両がJRバス関東の宇都宮にいたので「もしや」と思いましたが、窓配置などの仕様が異なりました。車内は薄茶色のハイバックシートです。元は自家用かもしれません。
写真は、ドアを開けたところ。中の折り戸の外に開き戸がついて二重にガードしています。

サファリバス
MS725SA

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

元JRバス関東 三菱P-MS725SA(1988年式)

こうしてホワイトタイガーの装飾が付けられてしまうと、エアロバスなのかどうなのかよく分からなくなります。
正面2枚ガラス、折り戸、後部トイレ付というのは、JRバス関東が1988年にまとめて導入した高速バス車両の仕様に合致。
東北サファリパークに過去にいた「ゼブラ号」が同じタネ車です。

サファリバス
MS725SA

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

元福島交通 三菱P-MS725SA

こちらもエアロバスですが、耳にライトが仕込まれ、広いオデコを持つトラのデザイン。
バスそのものも、正面1枚ガラス、スイングドアという仕様なので、元福島交通と思われます。これら貸切タイプは、側面にライトを持たないので、「ナイトサファリ」には使わないようです。

サファリバス
RJ172B

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

日野P-RJ172BA

中型の前ドア車。ライオンのたてがみが強調された装飾で、車体が短い分、口の部分も長くせり出しています。
同形車のライオンバスは2台ありました。

サファリバス
RJ172B

撮影:那須サファリパーク(2013.8.25)

日野P-RJ172BA

上記と同形車と思われる中型バスで、装飾はなく、ヒョウの柄になった車両です。

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80s岩手県のバス“その頃”