その後の廃車体

廃車体の棲む家2(滝沢村)

盛岡市に隣接する滝沢村。岩手山の一角を担うこの村は、西に小岩井農場、北に啄木のふるさと渋民と接し、その一方で滝沢ニュータウンなど盛岡市のベッドタウンの役割も果たす2面性を持った村です。
そんな滝沢村のある場所に、バス廃車体が集められていました。私有地内だそうですが、80年代の車両を中心とした自家用バスの写真です。

廃車体
RL320

撮影:岩手県交通ファン様(滝沢村 2005.3.19)

自家用 日野RL320
RL320

撮影:岩手県交通ファン様(滝沢村 2005.3.19)

安比グランドヴィラシャトルの文字がある中型車。正面に系統幕があり、後面にも方向幕のあるこの形には見覚えがあります。恐らくドア側は前中折戸だと思うのですが、そうであれば“その頃”に送迎バスとして滝沢村周辺を走っていた車両の仲間です。自家用カラーのほか、スイミングスクールの契約カラーの車両もありました。

廃車体
RV730P

撮影:岩手県交通ファン様(滝沢村 2005.3.19)

自家用 日野RV730P(1976年式)
RV730P

撮影:岩手県交通ファン様(滝沢村 2005.3.19)

日野RVが2両、並んでいます。この車両は色に見覚えがあります。“その頃”に撮影した車両ではないでしょうか。
当時銘板を確認したのは1両だけですが、一応同じ型式、年式と推察しておきます。

廃車体
MS613N

撮影:岩手県交通ファン様(滝沢村 2005.3.19)

自家用 三菱MS613N

これも県内の企業の送迎バスの名称の残る廃車体。三菱のパノラマデッカーです。
70年代末から流行したパノラマデッカーは当時の上級車種。恐らくこの車両も観光バスとして活躍した過去をもつものと想像されます。

廃車体
MS615S

撮影:岩手県交通ファン様(滝沢村 2005.3.19)

自家用 三菱MS615S

小岩井農場の自家用バスだった三菱フルデッカ2。ただ、このカラーはまるでジェイアール北海道の高速バスのカラー。年式で言えば1981〜83年式ですが、国鉄バスではちょっと記憶にないタイプです。カラーデザインを真似ただけでしょうか。
(注1)

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(注1) 北福岡気動車館左党89号様にも聞いてみたが、国鉄バスにこの年代の三菱車の導入はなく、またJR北海道としても観光タイプの中古導入の実績もないとのこと。
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80s岩手県のバス“その頃”