その後の廃車体

岩手県交通1(オリジナル車1)

ここでは、2000年代に残る岩手県交通の廃車体のうち、オリジナル車のBU04BU10を並べてみます。現役時代も両数が多かっただけに、廃車体もかなりの数に上ります。
なお、その他のオリジナル車は「オリジナル車2」にまとめます。

いすゞBU04
廃車体
BU04

撮影:終点横川目様(花巻市 2003.6.8)

岩手県交通 いすゞBU04
BU04

撮影:終点横川目様(花巻市 2003.6.8)

後部方向幕のない大きな窓が証しの県交通オリジナルのBU04。1976〜77年式と思われます。
系統幕に白幕が入っていることや広告枠の形跡がないことなどから,現役時代の所属営業所がわかるような気がします。
(2004年現在撤去済みです)

廃車体
BU04

撮影:一関市民様(藤沢町 2006.8.27)

岩手県交通 いすゞBU04
BU04

撮影:一関市民様(藤沢町 2006.8.27)

りんご農園の休憩所のようになっているBU04。後面の窓が大きいのでオリジナル車です。国際興業からの譲受車とは、運転席窓の形状も異なります。
折り戸の窓が小さい1976〜77年式。

廃車体(岩22か904)
岩22か904

撮影:終点横川目様(奥州市 2007.11.11)

岩手県交通 いすゞBU04(1977年式)
岩22か904

撮影:終点横川目様(奥州市 2007.11.11)

オリジナルの短尺車で、現役時代の登録番号は岩22か904とのことです。北上営業所の配置車両で、かつて撮影者もよく乗車していたそうです。
この前後のナンバーの車両は遠野など県南部に新製配置されたものの、路線の分社化等により盛岡市内に転じています。この車両だけは動きが違っていたようで、私は1985年に大東営業所に配置されているのを見たことがあります。

廃車体
BU04

撮影:終点横川目様(遠野市 2010.5.23)

岩手県交通 いすゞBU04

民家の物置に使われている廃車体。後面窓の大きいオリジナル車です。
県南バスの仕様を引き継いでおり、県南部には相当数が配置されていました。遠野営業所にもありましたが、それらは早池峰バス設立に伴い他営業所に転出しています。

いすゞBU10
廃車体      岩手県交通 いすゞBU10(1979年式、1978年式)
BU10

撮影:岩手県(2020.10.3)

オリジナルのBU10が2台並んで置いてありました。県交通カラーの上から青と白の塗料が塗られています。一部、元のカラーも見えています。
都南村民様によると、車内の広告などからの車両は滝沢営業所所属車とのこと。1978年式で、前面に「ワンマン」表示がないのは、私がいた頃のままであれば岩22か1236だと思われます。
の車両は1979年式で、やはり盛岡市内線の車両と思われます。

廃車体
BU10

撮影:岩手人様(遠野市 2002.10)

岩手県交通 いすゞBU10

岩手県交通の廃車体で,1978〜79年式です。撮影者によると、高田バスターミナルに配置されていた車両だそうです。
廃車になってそう時間がたっていないせいもあり、車体の状態はよいほうですが、置いてある場所の感じからして、邪魔になって撤去される可能性もありそうな気がします。
(撮影者によると、2005年12月現在撤去済み)

廃車体
BU10

撮影:岩手人様(遠野市 2002.10)

岩手県交通 いすゞBU10

岩手県交通の廃車体で,上の車両と同じく県交通オリジナル車両です。前にも1台ありますが、こちらは元国際興業のBU04のようです。
(撮影者によると、2005年3月現在2両とも撤去済み)

廃車体
BU10

撮影:岩手県交通ファン様(沢内村 2003.7.27)

岩手県交通 いすゞBU10

岩手県交通オリジナルのBU10の廃車体です。この車両を見るといつも言ってしまうのですが、県交通のエリア内ならどこへ行っても見られた車両でした。
1978〜79年式で、現在地の沢内村に程近い湯本営業所にも配置がありました。そういえば、初代の宅配バスもこのタイプでした。
車内はご多分に漏れず物置状態ですが、外形に損傷は少なく、このまま姿を変えずにいてほしい廃車体です。

廃車体
BU10

撮影:53様(岩手町 2003.8.23)

岩手県交通 いすゞBU10
1978〜79年式のオリジナル車の廃車体です。
エンジンを取り外すために後部が大きく切り取られています。この車両のエンジンは,車体から離れてどこかで第2の活躍をしたのかもしれません。
(長谷川竜様によると、2013年5月現在撤去済み)
廃車体
BU10

撮影:一関市民様(一関市 2003.8.24)

岩手県交通 いすゞBU10

岩手県交通オリジナルのBU10で,1978〜79年式です。まるで保存車のように屋根をつけてくれています。そのせいか錆なども抑えられて,状態はいいようです。

廃車体
BU10

撮影:岩手県交通ファン様(滝沢村 2004.3.22)

岩手県交通 いすゞBU10

前側は数多かった1978〜79年式のBU10です。
後ろにいるのはBU04ですが、撮影者によると屋根に赤い色が見えているとのこと。よく見れば正面窓上の塗分け線がオリジナル車とは微妙にずれており、その特徴から元県南バスの岩22か731であることが容易に想像できました。
オリジナル車にまぎれて何食わぬ顔で活躍していましたが、こうして廃車体になってもオリジナル車と連なっているのを見ると、なんだか頼もしい思いがします。
(撮影者によると、2008年3月現在撤去済み)

廃車体
BU10

撮影:岩手県交通ファン様(北上営業所 2004.12.11)

岩手県交通 いすゞBU10(1979年式)

北上営業所構内に残るBU10の廃車体。「水沢」のシールがあります。水沢営業所に最終的に配属されていたこのタイプは限られてくるようです。
部品取りに使われたせいか、ライトなどほとんどの部品がなくなっています。部品に共通性のあるCLM系が全廃されると、この廃車体の存在意義もなくなってしまうのでしょうか。

廃車体
BU10

撮影:左党89号様(玉山村 2005.5.29)

岩手県交通 いすゞBU10

1978〜79年式のBU10です。数多く在籍したオリジナル車のうちの1台。敷地内には国鉄バスの廃車体もあるようです。
(撮影者によると、撮影後まもなく、国鉄バスともども撤去)

廃車体
BU10

撮影:一関市民様(花巻市 2006.8.20)

岩手県交通 いすゞBU10

物置として使用されているBU10です。ドア側は建物とつながっているようです。
運転席横の外側に広告板入れがあります。

廃車体
BU10

撮影:終点横川目様(矢巾町 2007.5.23)

岩手県交通 いすゞBU10

オリジナルのBU10ですが、窓ガラスが青く塗りつぶされて、ボディの下半分は違う色に塗られているため、印象がかなり異なります。
どうやら物置として使用されているようです。

廃車体(岩22か1224)
岩22か1224

撮影:終点横川目様(奥州市 2007.11.3)

岩手県交通 いすゞBU10(1978年式)
岩22か1224

撮影:終点横川目様(奥州市 2007.11.3)

民家の物置として使用されている廃車体で、現役時代の登録番号は岩22か1224とのことです。北上営業所の配置車両で、かつて撮影者もよく乗車していたそうです。
しかしながら、残念なことに数日後に処分が予定されていたとのことで、恐らく現在では影も形もなくなっていることでしょう。
車内の写真は所有者の許可の下で撮影したもの。座席は撤去されていますが、吊革や荷棚、木張りの床などは現役時代のままです。座席に張られていたのと同じ緑色のレザーも窓下や運転席に残っています。

廃車体(岩22か1340)
岩22か1340

撮影:終点横川目様(金ヶ崎町 2007.5.2)

岩手県交通 いすゞBU10(1979年式)
岩22か1340

撮影:終点横川目様(金ヶ崎町 2007.5.2)

比較的状態のいいBU10。撮影者によると現役時代の登録番号は岩22か1340とのことです。また車体の広告から最終配置は水沢営業所。後面窓がルーフラインまであるのがオリジナル車の証しです。

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