その後の廃車体

1992年

farewell song様からいただいた写真です。
私(サイト作者)が岩手県を去ったのは1988年のことでした。その4年後の廃車体を写した写真です。

廃車体
BU06

撮影:farewell song様(滝沢村 1992.4)

滝沢村北部にあった廃車体の並んでいる場所の写真です。雲の下から覗いている岩手山の稜線が,私にもこの場所の記憶を呼び起こさせます。
この時は,盛岡市内からBU06が姿を消した頃だと思われ,この場所にもBU06が集まっているようです。2台目は元西武のBU04Dのように見えます。更に後ろのほうには,バス窓の車両もあるようです。
なお,一番前のBU06は正面窓の直上まで青く塗られていて,ちょっとしかめ面をしたように見えます。こういう塗り分けの車両は何台かあって,私は嫌って撮影しなかったのですが,こうして見るとなんだか懐かしい気もしてしまいます。

廃車体(岩2く324)
RB10

撮影:farewell song様(滝沢村 1992.4)

岩手県交通 日野RB10(1965年式)

岩手中央バスの初回のワンマンカーの中の1台です。
長く滝沢営業所の近くの資材置き場に置かれていましたが,1987年のある日その場所から引っ張り出され,間もなく滝沢村内のこの場所に運ばれて行きました。
私もこの場所には何回か足を運びましたが,この車両がその数年後まで残っていたとは思いませんでした。

廃車体(岩22か1491)
RC300P

撮影:farewell song様(滝沢村 1992.4)

岩手県交通 日野RC300P(1972年式)

日野RC300Pの廃車体で,本文の中距離バスの所にある「岩22か1491」だと思われます。1986年に廃車になりましたが,その後にこの場所に運ばれてきたのでしょう。上の写真のRB10の前に置いてあります。

廃車体
BU04D

撮影:farewell song様(滝沢村 1992.4)

岩手県交通 いすゞBU04D(1973年式)

岩手県交通が西武バスから譲受した車両。正面方向幕の左右に延びた枠が特徴です。
若年式で譲受したにもかかわらず、早めに廃車になりましたが、そのうちの1両が廃車体となって住宅地の脇に置かれていたようです。
正面窓の上の塗り分けラインが多少上寄りになっています。

廃車体
RE100

撮影:farewell song様(滝沢村 1992.4)

岩手県交通 日野RE100(1973年式)
RE100

撮影:farewell song様(滝沢村 1992.4)

車掌台窓と方向幕が一体となった元花巻バスのRE100の廃車体です。1986〜87年に県交通カラーに塗り替えられたと記憶していますが,そのカラーがまだ美しく保たれている廃車体です。
場所は,滝沢村北部から小岩井農場へ向かう途中とのことで,そう言えばこんな山道があった気がします。道端の綺麗な廃車体は,一瞬発車待ちのローカル路線バスに見えたのではないでしょうか。

廃車体
BU04

撮影:farewell song様(遠野営業所 1992.4)

岩手県交通 いすゞBU04(1973年式)ほか
BU04

撮影:farewell song様(遠野営業所 1992.4)

遠野営業所に置かれていたと言う廃車体です。
建物側に置かれた観光型は元国際興業のBU20KP。後ろ姿の右端は“オバQ”です。遠野営業所に配属されていた岩22か1734だと思われますが,そう言えば私は元国際興業のオバQの後ろ姿を撮影していませんでした。テールライトは丸型だったことを,この写真を見て思い出しました。
並んでいる路線タイプは,岩手県南バス引継ぎ車のBU04です。後ろ姿の車両は,エンジン通気孔の穴がある1973年式です。県南バス出身車ではこの年式まで県交通カラーに塗り替えられていたことを、この写真を見て気付きました。

廃車体(岩22か259)
RC100P

撮影:farewell song様(釜石市 1992.4)

岩手県交通 日野RC100P

富士重工ボディのRC100Pの廃車体です。本文の廃車体の所にもありますが,私が撮影した時は草が生い茂っていました。この写真だと周りがすっきりしていて,正面のグリルの形状などもよく見えます。

廃車体
BU15KP

撮影:farewell song様(1992.4)

岩手観光バス いすゞBU15KP

幹線道路沿いの和食の店の駐車場に置いてあったという,元岩手観光バスの廃車体です。
岩手観光バスの旧カラーの塗り分けをうまく生かして,朱色とクリームのツートンカラーに塗り分けられています。屋根の上の煙突のようなものが気にはなりますが,このカラーでどこかの自家用バスとして使用されたのではないかと思えるような綺麗な塗り分けです。

廃車体                  花巻電鉄 三菱R270
R270

撮影:farewell song様(川井村 1992.4)

花巻電鉄カラーの三菱車の廃車体です。サイト内に何ヵ所か同じ廃車体が登場しますが、最初に頂いたのがこの写真でした。当初は、書籍等でも目にした覚えのない傾斜窓スタイルで、側窓の窓柱の太さなどから呉羽車体と推察しましたが、結果的に正解で、1950年代の呉羽車体でした。
シャーシは53様から頂いた1990年撮影の写真などと見比べながら判断して、1955〜58年ごろのフレーム付きリアエンジンバスR270と推察します。

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本ページは、「廃車体は文化遺産である」と言う趣旨によって作成しております。当サイトを訪れる方は、この趣旨を御理解いただける方だと思いますが,万が一,本ページの悪用による廃車体への損傷等があった場合は,本ページ及び関連する事項は即刻削除いたします。
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