古バス考古学

岩手サファリパークのバス(2014年)

岩手サファリパークが開園したのは2008年で、その開園前に一関市民様から最新のサファリバスの画像をいただいてこちらのページに掲載しました。
その後6年がたち、サファリパークの人気のせいかサファリバスは増車されていました。車両は、同じ会社が経営する東北サファリパークからの移籍車両や、新たに福島交通から移籍したと思われる車両などが主体です。外装の特徴や車両そのものの仕様が東北サファリパーク、那須サファリパークと共通性が高く、それらとの比較にも興味が湧きます。
なお、所在地の藤沢町は、2011年に一関市に合併されています。そんな岩手サファリパークの2014年のリポートです。

岩手サファリパーク

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.9.27)

サファリパーク内の回遊を終えてゲートから姿を現した「トラ1号」。
勇ましいトラの顔は、大きなゲートの威圧感にも負けません。

トラ1号・トラ2号
MP218K

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.9.27)

元福島交通 三菱P-MP218K(1985年式)
MP218K

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.7.13)

岩手サファリパーク開業時に用意された2両は、「トラ1号」「トラ2号」の名前を付けられて、最前線で活躍中です。この勇ましいデコレーションを付けられているのは、未だにこの2両だけです。
岩手サファリパークのバスは、開閉可能なサッシの上段には網がつけられています。

キリン号
MP218K

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.9.27)

元福島交通 三菱P-MP218K

開園後に増備されたと思われる車両。上の車両と同じタネ車で、元福島交通ですが、デコレーションがないので非常におとなしく、別の車両に見えます。
同形車の「キリン号」は東北サファリパークにもいましたが、細かいデザインが異なるので別の車両であることが分かります。

ホワイトタイガー1号
MP218K

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.9.27)

元福島交通 三菱P-MP218K

こちらも開園後に増備されたと思われる車両。地色が白の「ホワイトタイガー1号」で、愛称名はナンバープレート位置ではなく、前面窓の中に書いてあります。方向幕部分もデザインに塗りつぶされているので、路線バス的なイメージが多少払拭されています。

ホワイトタイガー2号
MP218K

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.9.27)

元福島交通 三菱P-MP218K

同じデザインの「ホワイトタイガー2号」で、正面窓のゴムやセイフティウィンドウも白く塗られているので、白っぽいイメージが倍増されています。
それにしても、この元福島交通のエアロスターMは、岩手、東北、那須の3サファリパークに多数存在し、それぞれ色や味付けが異なっており、興味は尽きません。

(トラ?)
MK117J

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.9.27)

元福島交通 三菱P-MK117J

開園後に増備された車両の中で、中型バスもある程度の台数を占めます。やはり元福島交通の前後ドア車。
これは、トラにデザインされていますが、どこにも愛称名が書かれていません。

ヒョウ号
MK117J

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.9.27)

元福島交通 三菱P-MK117J(1989年式)

やはり元福島交通の前後ドア車で、こちらはヒョウの柄に塗られています。「ヒョウ1号」が存在しますが「ヒョウ2号」にはならず「ヒョウ号」になりました。

(キリン?)
MK117J

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.7.13)

元福島交通 三菱P-MK117J

中型車MKの3台目はキリンのデザイン。ただし、「キリン号」にはならず、愛称がついていません。中型車はまた、方向幕の「野生の王国」の文字もなく、あっさりした仕上がりです。

(トラ号)
HT233BA

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.7.13)

元JRバス東北 日野P-HT233BA(1987年式)

同じ会社が経営する福島県の東北サファリパークから転入してきた1台。東北サファリパークでは「トラ2号」と名乗っていた車両ですが、こちらにはオリジナルの「トラ2号」がいるので、名前がついていません。
車両は元JRバス東北ですが、遡れば東京都交通局の車両。

キリン2号
HT233BA

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.7.13)

元JRバス東北 日野P-HT233BA(1987年式)

これも東北サファリパークから転入してきた車両で、前職場で名乗っていた「キリン2号」をそのまま名乗ります。
上のトラとは同じ経歴で、東京都交通局からJRバス東北を経てサファリバスになりました。

ヒョウ1号
LR312J

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.9.27)

元JRバス東北 いすゞP-LR312J(1990年式)

やはり東北サファリパークから転入してきた車両で、やはり前職場で名乗っていた「ヒョウ1号」をそのまま名乗ります。
こちらはJRバス東北のオリジナルで、JRになってからの購入車なので冷房付です。これは恐らく元角田営業所の車両だと思われますが、岩手県内にも久慈営業所に同形車がいました。

チーター号
コースター

撮影:長谷川竜様(一関市 2014.9.27)

トヨタ コースター

マイクロバスも1両いました。標準ルーフで折り戸のトヨタコースターで、チーターのデザインになっています。
そういえば、チーターのデザインのサファリバスは初めてです。

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80s岩手県のバス“その頃”