“その頃”別の角度から

おかやま様(1977年撮影)

おかやま様が1977年に釜石で撮影した写真です。
1977年といえば、岩手県交通成立の1年後ですが、岩手県南バスエリアだった釜石は、まだ県南バスの雰囲気そのままだったようです。
なお、このページの写真は、おかやま様のブログ独り言(2008年11月11日)に掲載の写真を転載させていただいたほか、追加で提供をいただいた写真で構成しました。そのブログでも触れられていますが、親せきから借りた「人生初めての一眼レフ」撮影だったそうです。

岩22か144
岩22か144

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

岩手県交通 日野RB10P(1963年式)
岩22か144

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

帝国ボディの日野RB10P。後ろ面は丸型ですが、正面窓の大きくなっている1963年式。登録番号から岩手ナンバーでの登録は1971年と思われます。
正面窓の上に横長の明かり窓があることから、元貸切バスだということが分かります。今はそこに方向幕が入っています。前照灯が4灯なのも元貸切バスを表しています。ということは、県南バスによくある前ドア車から中ドア車への改造車。
正面のごついバンパーも気になります。

岩22か271
岩22か271

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

岩手県交通 日野RC100P(1966年式)

こちらも正面窓上に明かり窓を持つ車両ですが、明かり窓に「岩手県交通」の文字を入れており、正面窓内に歓迎用紙も見えるので、まだ貸切バス仕様のままのようです。ただし、歓迎用紙に行き先が書いてあれば、路線バスへ仮格下げ中ということになります。
正面2枚ガラスで、それなりにデラックス仕様なのだと思いますが、ライトは2灯で正面窓下はだいぶすっきりした印象です。バンパーもピカピカなので、この辺は何らかの整備後なのかもしれません。

岩2く1605
岩2く1605

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

岩手県交通 日野RB10P(1965年式)
岩2く1605

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

こちらは見るからに観光バスの格下げ車とわかる1台。
正面に明かり窓付で、斜めのメトロ窓ですが、中ドアツーマン車に改造されています。中ドアの前の窓だけ角張った窓で、別の車の車掌台窓の流用かと思われます。
側面には大きな広告が書かれていますが、北上市のものなので、車両ごと内陸部から移動してきたんでしょう。

岩手県交通 日野RB10(1965年式)
岩2く1444

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

岩2く1444

金産ボディのRB10の後ろ姿。ドア配置は見えませんが、中ドアツーマン車でしょうか。
登録番号から1965年登録と思われるため、新製時から岩手県南バスに入った車両と思われます。

岩22か318
岩22か318

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

岩手県交通 日野RB120(1965年式)
岩22か318

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

日野の長尺車。富士重工製ボディであることに加え、中ドア引き戸も特徴的。ツーマンでありながらラッシュバスとして作られたのでしょう。県南バスに来たのは1973年。
写真の車両は日野エンブレムの位置がちょっと下がっているように見えます。
なお、元写真には新日本製鉄や国鉄のトラス橋が写っており、現在と比べて興味深い光景が展開していますが、ここでは車両のみをトリミングさせていただきました。

岩22か1007
岩22か1007

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

岩手県交通 日野RC300(1968年式)
岩22か1007

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

1976年の岩手県交通成立に伴い登場した新カラーに塗られた綺麗なバスが通り過ぎます。新車で導入された日野RE100にしか見えませんが、ナンバープレートを見ると8年後に私も撮影しているバスで、この時すでに9年落ちの中古車です。前事業者である日立電鉄がサッシ窓仕様だったため、実際より新しく見えるのでした。
背景に橋上市場が見えます。

岩22か1155
岩22か1155

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

岩手県交通 日野RE120(1970年式)

撮影者によると初めての一眼レフ、それも借り物での撮影ということなので、狙った構図ではないと思われますが、「金魚鉢」とも呼ばれる大きな視野拡大窓が画面いっぱいに写ります。
おそらく当時の最新登録車両と思われます。やはりサッシ窓なので、綺麗な新カラーに塗られると一般の方には新車に見えたでしょう。8年後の同型車は色も褪せていました。

岩22か454
岩22か454

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

岩手県交通 いすゞBU04(1973年式)

岩手県南バスが1973年に入れた新車で、私も目にしているグループですが、この時期まだ側面には県南バスのマークと「IKB」の文字が書かれていたということが分かります。
系統幕には「郊外」の文字が。

岩22か737    岩手県北自動車 日産デRA50P(1976年式)
岩22か737

撮影:おかやま様(釜石駅 1977.10.16)

釜石駅前を行く岩手県北バスの貸切バスと、停車中の岩手県交通の路線バス。
県北バスのほうは、まだ新車と同等だった1976年式。この時代、一部の特別車にハイデッカーが出始めた時期で、普通の貸切バスはモノコックボディの平屋根が当たり前でした。時代が急速に変わるのはこの直後のことです。なお、この車両、私が1984年に出会った時には、ちょうど路線バスに格下げされた頃でした。
県交通は三菱のMR410ですが、おそらく神奈川中央交通からの譲受車。後面の方向幕は埋められているのか白く塗りつぶされています。

ページ上部へ戻る
メニュー

80s岩手県のバス“その頃”