“その頃”別の角度から

岩手県交通6(元花巻電鉄)

ここでは、1980年代に撮影した岩手県交通の頂き物写真を掲載します。
元花巻電鉄バスの車両をまとめてみます。花巻電鉄は1971年に岩手中央バスに合併し、盛岡地区に移動した車両もあります。それらは、岩手中央バスカラーに塗り替えられています。

岩2く5053
岩2く5053

撮影:板橋不二男様(河南営業所 1982.12)

岩手県交通 いすゞBR20(1967年式)

岩手中央バスカラーのワンマンカーですが、花巻電鉄出身車。ワンマン仕様を買われてか、中央バスカラーに塗り替えられて、盛岡市内に転じて来ていました。
しかし、そもそもワンマンカーの運行がなかった花巻電鉄にこういう車両が新車で入ったこと自体が謎です。また、年式にも疑問があります。(注1)

岩2く5057
岩2く5057

撮影:板橋不二男様(河南営業所 1982.12)

岩手県交通 いすゞBA30(1967年式)

花巻電鉄からの引き継ぎ車で、岩手中央バス時代に中央バスカラーに塗り替えられ、盛岡市内に転じていました。
この車両よく見ると、青帯の所に社名の記載がありません。
方向幕は「北山経由県営野球場」。県営野球場線です。この時期まで車掌が乗務していたようです。

岩手県交通 いすゞBA30(1969年式)
岩2く5057

撮影:里の杜のメルファ7様(盛岡駅 1982.11.7)

岩2く5057

盛岡駅を発車するツーマン車の後姿です。元花巻電鉄の車両で,北村製作所製のボディ。岩手中央バスカラーに塗り替えられ,盛岡地区へ転じてからの姿です。やはり社名はありません。
なお,この車両は廃車後は都南車庫に置かれており、私も目にしています。

岩2く5065
岩2く5065

撮影:若松様(河南営業所 1982)

岩手県交通 いすゞBU10(1969年式)

元岩手中央バスのツーマン車。側面に方向幕がありますが、使われていません。この年式でのツーマン車は、花巻電鉄からの引継ぎ車のようです。
(注2)

(注1)
通常であれば1966年にこの型式はBA30に変わっており、ボディスタイルも角形に変わっている。撮影者提供の資料に車台番号の記載があり、それを見ると岩手中央バスの同形車(1966年式)に近い番号であることが分かった。何らかの事情で、1966年式の注文流れを花巻電鉄が1967年に購入した可能性がある。
(注2)
県交通家族会様(掲示板2002.8.20)によると,花巻電鉄が鉛温泉電車線廃止にともない購入した5台のツーマン車のうちの1台だとのこと。「岩2く5061〜5062」の2両は北村製作所,「岩2く5063〜5065」の3台が川崎重工の車体だったとのこと。
ページ上部へ戻る
メニュー

80s岩手県のバス“その頃”