1970年代奥の細道

秋北バス3(いすゞ・ワンマン新車)

板橋不二男様から頂いた1970年代撮影の秋北バスの写真を掲載します。
秋北バスは、1962年に東北地方で初めてのワンマンバスを運行したと公式Webサイトに記載がありますが、1962年式のワンマンバスは、1975年には廃車となってしまったようです。
ここでは、1965年式以降にワンマンバスとして新造された車両を掲載します。

秋2い610
秋2い610

撮影:板橋不二男様(大館営業所 1977.8.11)

秋北バス いすゞBA741(1965年式)

秋北バスの初期ワンマンカー。ツーマン時代は大きな車両だったのに、ワンマンでは短尺車になるというのは、各地で見られる傾向です。
前中折り戸で、中ドア前位の窓に方向幕があるという仕様です。もっとも、この時は側面方向幕は空でサボが使われており、前ドアに「ワンマン出入口」表示がありますので、前乗り前降りで使用されています。

秋2い613

秋北バスの初期ワンマンカーの後ろ姿。後面に方向幕がありますが、この時は自社広告を表示しています。
工場の埋め込みピットで点検中の一コマ。

秋北バス いすゞBA741(1965年式)
秋2い613

撮影:板橋不二男様(米内沢営業所 1975頃)

秋2い618
秋2い618

撮影:板橋不二男様(米内沢営業所 1975頃)

秋北バス いすゞBA741(1965年式)

同型車で、1975年には側面方向幕を使用していたという写真です。

秋2い620
秋2い620

撮影:板橋不二男様(能代営業所 1977.8.11)

秋北バス いすゞBA741(1965年式)

同型車。ナンバープレートの上に赤い枠が見えますが、ここにワンマン表示板を入れるのでしょうか。中乗りに変更する準備かも知れません。

秋2い621
秋2い621

撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1974)

秋北バス いすゞBA741(1965年式)

ワンマンバスの前で記念写真を撮ってもらう車掌さん。方向幕の「合川駅前」は国鉄阿仁合線の駅で、今は秋田内陸縦貫鉄道になっています。
右後ろに見えるのは秋2い716で、翌年製のワンマンカー。後面に方向幕がついているのが、この時期の秋北バスの特徴です。

秋2い701
秋2い701

撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1977.8)

秋北バス いすゞBA741(1966年式)

1966年のワンマンカーは、川崎ボディがモデルチェンジしたため、近代的な外観に変わりました。車掌台窓の下1/3に固定窓が、そして中ドア前位にサッシ組込みの方向幕があるのが特徴。

秋2い705
秋2い705

撮影:板橋不二男様(米内沢営業所 1975頃)

秋北バス いすゞBA741(1966年式)

同型車。
一気に20両がまとめて導入されています。登録番号でいうと696〜718になりますが、末尾4と9を忌番としているため、飛び番号があります。
方向幕には「鷹巣営業所」と出ています。

秋2い708
秋2い708

撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1977.8)

秋北バス いすゞBA741(1966年式)

同型車。
中乗り前提で、中ドア脇に方向幕を設置した初期ワンマンカーも、この時点では整理券装置が前に置かれ、前ドアが入口となっています。

秋2い885
秋2い885

撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1977.8)

秋北バス いすゞBA20(1966年式)

同年式のBA741とは同じ仕様ですが、シャーシメーカーのマイナーチェンジで型式が変わりました。一挙に30両が入っています。この時、ワンマン化の進展で、車両が必要だったことが分かります。
方向幕は「鬼神」。

秋2い1343
秋2い1343

撮影:板橋不二男様(二ツ井営業所 1977.8)

秋北バス いすゞBU05D(1969年式)

1969年にはワンマンカーとして初めてBUが導入され、それも直噴エンジンが採用されました。側面の方向幕が前ドア次位の屋根肩にあり、前ドアが逆ヒンジという仕様は、ツーマン車のワンマン化改造の際にも踏襲されています。

秋2い1625
秋2い1625

撮影:板橋不二男様(米内沢営業所 1975頃)

秋北バス いすゞBU05D(1970年式)

1970年にも同型車が20両(秋2い1610〜1629)が増備されています。
秋2い1500番代から、4と9を忌番とすることはやめたようで、続き番号がつけられるようになりました。

秋22あ383

1975年に5両が投入された短尺ワンマン車の後ろ姿。年季の入った三菱車とともに、車庫の中に佇んでいます。
この年代になると、中乗りへの変更を見越して、側面方向幕は中ドア上に設置されているほか、後面の方向幕もなくなりました。

秋北バス いすゞBA20(1975年式)
秋22あ383

撮影:板橋不二男様(米内沢業所 1975)

秋22あ384
秋22あ384

撮影:板橋不二男様(大館駅前営業所 1975)

秋北バス いすゞBA20(1975年式)

上の短尺車と同型車の前面。「中のりあと払い」の札が出ているので、この年には中乗り前降りに変っていたことが分かります。
運転手さん、車掌さんのポーズの取り方も素敵です。

秋22あ636
秋22あ636

撮影:板橋不二男様(大館営業所 1977.8.11)

秋北バス いすゞBU04D(1977年式)

この時点では納入間もない新車の路線バス。直噴エンジンの短尺車で、近距離路線仕様だと思われますが、方向幕には「急行能代」と出ています。
前中折り戸で、中ドア上に方向幕のある仕様が定着した頃で、正面の札にも「中乗り あと払い」と書かれています。

ページ上部へ戻る
メニュー

80s岩手県のバス“その頃”