右半身調査委員会右半身調査委員会

縦書きを基本とする日本語は、かつては横書きにする際にも右から書くのが基本でした。しかし、横書き文章の増加と英語の普及などに伴い、第二次世界大戦前後の1940年代より左書きに変わりました。今では、右横書きの日本語を見かけることはほとんどなくなりました。
ところが、現代社会の日本において、いまだ右横書きを推奨する勢力があることを知りました。その一つがトラック業界の右半身であり、またバス業界の右半身であり、また商用車業界の右半身です。ここでは、そんな秘かな勢力に陽を当ててみるため、右半身調査委員会を設立しました。

トラック部会

便ールガンカ
カンガルー便

にもかかわらず社名ロゴの「SEINO」は左書きです。
東洋の神秘です。

便急特ーバルシ
シルバー特急便

右書き業界では、カンガルー便に対して西の横綱といわれるのがシルバー特急便。
いつまでも右書きを維持したままで全国を駆け巡ってほしいものです。

エモトのスガ
ガスのトモエ

スガはエモトのいいなりです。

社会式株クッテ越中
中越テック

「食って越中」。おいしそうな旅になりそうです。

庫倉蔵冷イクカ
カクイ冷蔵倉庫

「イクカ」と問われれば、イクしかないだろう。

山富きいきい
荒木運輸

「やまとみ・きいきい」 口に出して言ってみると、クセになります。
「湊新風のいあで風のゆあ」だそうです。宮沢賢治の童話の題名かと思いました。「風のいあで」も「風のゆあ」も、いつでも「きいきい」言っています。

茸きのえ
えのき茸

真打登場です。茸きのえ。どちらにしろ「きのこ」なのだから、意味が通じる気がします。
「州信」のマークにも右書き用が用意されているんですね。尊敬に値します。

キーケクルミ
ミルクケーキ

「品産名の県形山」からやってきたキーケクルミ。クルミの産地なのかと思いました。

花の原高比安
安比高原の花

ああ岩手県だ・・・。「花の原」辺りまでは意味が通じるようです。
右上にちっちゃく書いてあるのは(右下に拡大)、「うどんり代安市平幡八手岩」です。「うどんり」ってちょっとおいしそう。「代安市」に「八手岩」という奇岩があるようです。・・・元々難読地名なのに、ますます分からなくなってる。

ごまた
ごまた

廃物コンテナですが、「のてたみ産」の「ごまた」です。
眠そうなニワトリが持ち上げている白いものが「ごまた」だと思います。

トマト騨飛
飛騨トマト

運んでいたのがトマトでよかった!

うそんれうほ騨飛
飛騨ほうれんそう

ほうれん草はダメだった!

るえ考を来未の流商
商流の未来を考える

思う存分未来を考えてほしいと思います。

トーポスンラトベナタワ
ワタナベトランスポート

読めん・・・もうどうでもよくなってきた。

スビーサトーポサァフルア
アルファサポートサービス

スピードを出すサトーがサファリに行く感じかな。
大体自分の会社の名前を呼んでほしくないんかいな。

K.K.輸運井日春
春日井運輸K.K.

右書き推奨団体の中で、株式会社を「K.K.」と表現する例が発見されました。右書きなので本当は「.K.K」とならなければいけないような気がしますが、英語は左書きという基本ルールは守られたということでしょう。
ところで、「K.K.」で英語じゃないですよね。

(有)運陸萩高
高萩陸運(有)

斜体字の角度を付けすぎていることに気をとられて最初は気づきませんでした。やってしまいましたね。英語の右書き。SSERPXE U R Tだそうです。読めません。

(有)輸運ンレチス
スチレン運輸(有)

ある委員から有力な情報をいただきました。会社の車に文字を入れようとしたら、整備工場の人が「普通、車体の右側は右書きにするんですが、これもそうしますか?」と言ってきたそうです。
右半身の布教活動に、どうやら自動車整備工場が絡んでいるようです。

営業車部会

クッサア(株)
アサック

近寄ると臭そうなので、フェンスの外から撮りました。

所業工口山(株)
山口工業所

なすことすべてがエロの山。

イラド一第
第一ドライ

「イラドー」って何だろうと思った人、普通の人。「イラドーネ」ってエチオピアのマラソンランナーか何かだと思った人、崇高な人。「イラドー神」っていう西洋の神様だと思った人、カルトな人。

店本ツマト
トマツ本店

右書きでないほうの写真を載せてしまったが、リア面の方が面白い。
「ヨイタ ネトマツ」 どうしてそこで空けるんだ。 それはトヨタのエンブレムがあるから。 なんだけど、自社のマークを後ろにすればバランスいいのに。それに全部カタカナにする必要もないのに。
これをそのまま右半身に書けば「妻と寝たいよ」だったのに、右半身には「店本ツマト」とあまり面白くないことしか書いてなかった。

んてろこと
ところてん

「ルラネミ」はよく分からないが「んてろこと」はひらがなだと読めてしまうんだな。これが。

くらいめ京東 ターャジス
スジャータ

暗い目をしたターャジス。
この会社は、右半身調査委員会の同業者の間では非常に著名な物件だそうです。

コンマ製作所
コンマ製作所

何が面白いのかって?
この会社、以前は右書きだったそうです。
なぜやめた? 何に気づいた? 何がまずかった?
社長さん、有能な営業マンさん、地元のPTAの皆さん、どうして見て見ぬふりができなかったのですか。

船舶・タクシー・看板部会

ばからし ーリェフ
フェリーしらかば

毎日毎日、こんなことを書いた船が日本海を行ったり来たりしているなんて、なんて馬鹿らしいことでしょう。
綱を引っ張るおじさんたちも、そんなことを呟いていました。
それよりも何よりも、この写真1枚を撮るためだけに、猛暑の新潟へ行った私の馬鹿らしさも半端ではありません。

まだこ
こだまタクシー

海が近いので、「まだこ」のほかにも、「うつぼ」「さわら」「うぐい」などがあるそうです。
ちなみに今日の運転手さんは「たにし」のような人でした。

ウトイ社会式株
ウトイ社会式株

ぐるぐる回ってどっちが前だかわからなくなるんだから、右書きにする必要がないと思います。でも、そういうことにもウトイ社会の人なのだから仕方ありません。

にくの星そこうよ
ようこそ星のくに

21世紀のある日、宇宙人が地球に降り立ちました。彼らの星では環境悪化で食糧危機が深刻でしたが、地球に大量に生息している人間という生き物の肉がおいしいということを知り、地球を「にくの星」と名付け、大量に移住を開始しました。
しかし、彼らの日本語学習能力はまだ未熟で、「そこうよ」というのが何をしようよと言っているのか、理解できない地球人は、彼らの今後の行動に戦々恐々としています。

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