表紙の1枚

岩手県の古いバスの食玩・コンビニ玩具

食玩というのはお菓子などの食品についたおまけの玩具のことですが、21世紀に入って子供よりむしろ大人をターゲットにした食玩がコンビニで売られるようになりました。また、お菓子のおまけでなく、玩具そのものを商品としたコンビニ玩具も棚の一角を占める重要なアイテムになってきています。
この分野で最初にバスを乗り込ませたのは別項にまとめたトミーテックのバスコレだと思いますが、引き続きいくつかの商品がコンビニに顔を見せています。ここではそんな食玩・コンビニ玩具の中から岩手県にまつわる古いバスを並べてみます。

ちびっこチョロQ岩手県交通
岩手県交通
ブラインド方式でセブンイレブンなどで販売された「ちびっこチョロQ」。8種類+シークレットというバリエーションの中に岩手県交通がラインナップされています。
1976年の岩手県交通成立以来の青銀カラーのミニチュアです。通常のチョロQの3分の2くらいの大きさ。スタイルは普通のチョロQで見慣れた路線バスタイプですが、セイフティウィンドウはありません。
セブンイレブンの少ない岩手県のバス会社がどうして選ばれたのかはよく分かりませんが、このカラーが全国の子供たちの手に渡るというのは嬉しい限りです。
(2004年発売)

>>“その頃”の実物の写真

ローソンバスコレクション 岩手県北バス
岩手県北バス
コンビニエンスストアのローソンが、缶コーヒー2本におまけとしてセットしたいわゆる食玩です。
「全国観光地めぐり」という8種類(うち5種類がボンネットバス)のうちの1つに岩手県北バスが選ばれたもので、箱の中には八幡平を紹介する小マップが入っています。
トミーテックのバスコレより若干大きいサイズですが、デフォルメの度合いは大きく、模型ではなく玩具であることが分かります。ただ、他の7種類に比べて、この岩手県北バスは実物の特徴をよく捉えており、Nゲージ模型と並べても通用する気がします。
正面方向幕には「松川温泉」の文字が入ります。
(2007年発売)

>>“その頃”の実物の写真

京商 岩手県交通いすゞBU04
岩手県交通
サークルK・サンクス限定の150分の1スケールの「ダイキャストバスシリーズ」第1弾に含まれていた岩手県交通のBU04です。
登録番号は岩手22き770で、方向幕には「新幹線水沢江刺駅」と書かれています。実際は使われていなかった後面方向幕まで入っているのは、希望的いたずらでしょうか。
サイズ、プロトタイプともトミーテックのバスコレと全く同じなのですが、ダイキャストの宿命として大味な作りになっています。その分ガラス部分に窓柱を印刷したり、屋根の継ぎ目まで表現するなど工夫の跡は見られます。
(2007年発売)

>>実物の写真

週刊鉄道模型少年時代の「里山交通」
里山交通
講談社から発売されている「週刊鉄道模型少年時代」に各号1つずつついてくるレイアウトのパーツのうち、6号に付属していたのがこのバスとバス停。「里山交通」という設定ですが、塗り分けが岩手県南バスに酷似しています。
金型はトミーテックのバスコレクションの日野BD34で、岩手県南バスにも存在した可能性のあるモデル。塗り分けの一部は簡略化されていますが、1960年代の田舎っぽい感じを簡単に再現できることから、岩手県南バスが取り上げられたと言うことでしょうか。
(2009年発売)

>>同型車の写真

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80s岩手県のバス“その頃”