東北各県の高速バスの時刻表

ここでは、東北各県から首都圏への高速バスの時刻表チラシを中心にご紹介します。

東北急行バス(1984)時刻表チラシ
東北急行バス 東京駅と仙台・山形を結ぶ東北急行バスのチラシです。1984年の発行で、表紙の車両は標準床の4列シート車。今考えると夜行便には不向きに見えますが、当時は国鉄バスのドリーム号などこのような仕様が標準でした。
時代的には、前年の1983年に大阪−福岡間に「ムーンライト」が運行を始めており、飲料やマルチステレオなどのサービスを始めていますが、それもまだ4列シート。夜行高速バスにとっては、黎明期でした。
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東北急行バス(1985)時刻表チラシ
東北急行バス 翌1985年発行のチラシは、車両写真がフルデッカーR1型に変わりました。タイヤハウスはまだ一部が車内に残っていましたが、大きなカーブドガラスの印象から、最上級の夜行バスに思えた記憶があります。
当時、首都圏と東北地方を結ぶ夜行バスはこれしかなく、盛岡に帰る際には仙台までこれに乗り、朝の東北本線で盛岡まで乗り継ぐパターンでした。
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東北急行バス(1986)時刻表チラシ
東北急行バス 1986年版は1色刷りの廉価版チラシになり、バス写真もなくなりました。それでもここに掲載したのは、このとき運賃値上げが行われているからです。1986年12月といえば、「ノクターン号」が開通の時期。この後、全国的な夜行高速バスブームとなり、運賃値上げは事実上凍結になります。東北急行バスにとっても、嵐に巻き込まれる前の最後の様子がこのチラシから伺えるわけです。
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京浜急行(1986)高速直行バス品川〜弘前「ノクターン号」
ノクターン号 1986年12月に運行を開始した品川−弘前間の高速バス「ノクターン号」の京浜急行側のチラシです。弘南バス側のチラシはなくしてしまいました。
チラシに車両写真が間に合わず、デザイン画で済ませているあたりが、開業までのあわただしさを物語っているようです。裏面には、座席配置のイメージ図も描かれています。「毎日運行」を強調しているのは、それまでの「帰省バス」などと混同されるのを防ぐためだと思われます。
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主な内容|裏面

京浜急行(1987)高速直行バス「ノクターン」号
ノクターン号 上記に引き続き京浜急行側の発行したチラシです。「ノクターン号」用のスーパーエアロ2をメインに裏面には1+2席の車内写真も掲載されています。夜行高速バスは、この後間もなく独立3列配置が標準となって行きます。
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主な内容|裏面

京浜急行(1988)品川〜弘前 高速直行バス「ノクターン」
ノクターン号 「ノクターン号」に禁煙車も運行開始というチラシ。続行便が日常的に運行され、禁煙車の設定も可能になりました。また、裏面の車内の写真から、完全独立3列シートになったことが分かります。
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主な内容|裏面

京浜急行(1989)高速直行バス「ノクターン」品川−弘前
ノクターン号 チラシのサイズがA4に変わり、上部に「1月15日より品川の発着場所は、新設の「品川バスターミナル」に変わります。」との文字があります。つまり、1989年の作成なのですが、この時代の広告物の例に漏れず、作成年の記載はなく、こういった細部の記載から想定するしかない状況です。
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秋田中央交通(1988)夜行高速バス(フローラ号)
フローラ号 新宿−秋田間の夜行高速バス「フローラ号」開業時に秋田中央交通が用意したチラシです。2色刷り片面です。
新車の日野グランデッカはボディデザインのうち愛称ロゴが済んでいない状態。「ノクターン号」同様に開業時のあわただしさが伺えます。
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小田急バス(1988)新宿−秋田NON-STOP
フローラ号 「フローラ号」の東京側のチラシ。「予約制」「毎日運行」「ノンストップ」などを強調しているのは、これまでの東北急行バスや帰省バスなどとの混同を防ぐためでしょう。
裏面には車内のイラストが描かれています。独立3列シート、お茶のセルフサービスなど各種の新しいサービスが、絵を見ただけで分かるようになっています。
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主な内容|裏面

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