うみねこライン −岩手県交通の特急バス−

トラディショナル・バージョン(写真版)


広大な岩手県の内陸都市と沿岸都市を結ぶ特急バス。岩手県交通ではこういった路線をいくつか運行しています。これが、東北新幹線の開業に伴い、新幹線リレー特急バスという意味合いも加わり、脚光を浴びることになりました。
岩手県交通では、これら5路線に「うみねこライン」という愛称をつけ、統一的な車両看板を作成しました。 “その頃”には、バス停看板にもうみねこの統一マークがつけられていました。
しかし、この大きな看板も、車両の交代が進むに連れて、残念ながら姿を消していってしまいました。

釜石−盛岡「特急はまなす」
特急はまなす

撮影:盛岡駅(1986.7.29)

県都盛岡市と沿岸釜石市を結ぶ特急バスには、「特急はまなす」の愛称がつけられていました。
サイド看板の左端に書かれているマークが、うみねこの統一マークです。
車両は国際興業から譲受したBU20KPで、当時の特急バスの主力でした。

釜石−北上「新幹線リレー特急」
釜石特急

撮影:釜石東前(1986.9.23)

新幹線北上駅から釜石を結ぶ特急バスは、新幹線開業後にスタートしたリレー特急バスです。
ただ、愛称はないようで、正面には「釜石特急」、側面には「新幹線リレー」と書かれています。また、ほかの「うみねこライン」ではうみねこの描いてあるマークが、この路線だけなぜかトビウオのマークになっています。
車両はこの路線でしか見られない三菱車。うみねこライン5路線の中では車両の代替が遅く、大型看板を最も後まで掲出していました。

大船渡−水沢「特急くろしお」
特急くろしお

撮影:水沢営業所(1985.8.22)

水沢市と大船渡市を結ぶ特急バスには「特急くろしお」の愛称がついていました。途中新幹線の水沢江刺駅を経由する新幹線リレー特急の一員です。
写真は国際興業から譲受したBU20KPですが、他の車種も使用されていたようです。

気仙沼−一関「新幹線リレー特急」
気仙沼特急

撮影:南気仙沼(1985.8.11)

新幹線の一関から気仙沼を結ぶ特急バスは、「新幹線リレー特急」として東北新幹線開業に伴いスタートしました。通称として「気仙沼特急」という呼び方もありましたが、愛称はありません。
車両は元はとバスのBU20KPで、隣にいるのは並行する普通便に使用される中型バスです。

大船渡−盛岡「急行南さんりく」
急行南さんりく

撮影:宮守村鱒沢(1985.8.10)

大船渡と盛岡を結ぶのが「急行南さんりく」です。特急ではなく急行なのは、一部区間重複する「特急はまなす」よりも停車駅が多いからでしょう。
大型看板をつけた車両写真を撮っていなかったため、遠景での写真になってしまいました。看板がついていることがようやく分かる程度で、看板の中身は到底読めません。

みちのく古都めぐり定期観光バス
みちのく古都めぐり

撮影:一関営業所(1986.8.24)

特急バスの愛称板と同じ枠を使用しているのが一関駅からの定期観光バス。ちょっと地味な色使いで、「みちのく古都めぐりコース」と書かれています。

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