看板に見る新幹線大図鑑
その他の看板の部
沿線にあふれる色々な新幹線の看板です。
世の中の人々が新幹線をいかにいい加減に捉えているかが分かります。
情景系
E2系を描くのは難しい
撮影:左党89号様(岩手県 2009)
E2系は色がないと分からない
撮影:埼玉県(2011)
新幹線を見たことがあっても
E2系の絵を描こうとすると、大体うまく描けないという実例です。
上左は仙北町駅近くにあったセメント工場の看板だそうです。この色に塗られていなければ、単なる未来の電車です。
上右は高崎線本庄駅に掲げられたイラスト地図に描かれた新幹線。色が塗られていない以上、
E2系であるとの確証すらありません。変な所にライトが見えるので、
E4系かもしれません。
尺取り0系
撮影:EF210-115様(山口県 2008)
ヤドカリ0系
撮影:EF210-115様(広島県 2008)
絵地図の中の山陽新幹線に残る
0系。
上左は新下関駅近くの秋根記念公園にある観光看板。黄色いお鼻の
0系ですが、ちょっと尺取虫風の動きで、しかも鼻の頭が虫の頭に見えてきます。
上右は新岩国駅構内の観光地図に描かれた
0系。新幹線が駅を背負ってヤドカリ状態になっています。

そんな中、徳山駅には
右のようなイラスト看板があり、「ひかりレールスター」が描かれています。ところがよく見てみると、絵の部分はシールになっており、左下にある厚狭駅を新設する前にはここに別の新幹線が描かれていたようです。恐らくそれは
0系であったものと確信します。
出っ歯風の200系
撮影:一関市民様(宮城県 2010)
出っ歯風の0系
撮影:東京都(2010)
絵地図の中でスマートさを出そうとスカート部分を強調したため、出っ歯になってしまった新幹線。似たようなイラストが遠く離れた場所に二つありました。
左は白石市の石材木岩公園の案内地図の
200系。
右は大井埠頭の案内地図の新幹線車両基地に描かれた
0系。
飛び出す200系
撮影:左党89号様(新潟駅 2007)
飛び出す0系
撮影:東京都(2010)
俯瞰地図の中に極端な遠近法を用いて飛び出す電車になってしまった新幹線。
左は新潟駅コンコース内の案内看板の地図に描かれた
200系。
右は大井埠頭の案内地図の新幹線車両基地に描かれた
0系。
描いた人はそれぞれ別人だと思いますが、動物っぽい新幹線はこういう角度から見ると、こんな感じに描いてみたくなるものなのかもしれません。
盛岡駅の200系
撮影:左党89号様(岩手県 2008)
盛岡駅近くのタクシーの観光看板です。盛岡駅から出発しようとしている新幹線のイラストは200系。撮影者によると1982年の大宮暫定開業時に作られた看板であろうとの話です。その根拠は木造の上盛岡駅舎にあります。その後、色々なものが追加されて現在に至っているようです。
黒磯駅の200系
撮影:栃木県(2008)
黒磯駅前のバスの路線図看板の中で見つけた200系。
黒磯駅から行けるバスの路線がイラストとともに描かれています。牧場の牛や露天風呂でくつろぐ人、赤いバスなどが沿線に点在しているのが分かります。その中で、左下の「那須塩原駅」のところには東北新幹線200系が描かれており、隣の駅から新幹線に乗れることがわかるようになっています。
200系トリックアート

防犯ポスターの東北新幹線
200系。東北新幹線と言うと、このポスターのように立派な高架線をひたすら直進していくと言うイメージがあります。実際この場所からこんな風景が見えるそうです。
ところでこの絵をよく見ると、奇妙なことに気付きます。中央のビルは高架線の手前にあるんでしょうか、向こう側にあるんでしょうか。
撮影:左党89号様(福島市 2008)
高崎における電車発達史
200系と165系
上越線と道路との立体交差化工事場所にあった看板です。
まず1番上の看板は、高架線を行く上越新幹線がグリーンラインの200系です。下を行く在来線電車も湘南色の165系風。
(これらの看板は、2009年現在で存在していませんでした)
E2系と165系
ところが、近くにあった同じような看板を見ていくと新幹線がE2系に変わってしまっていました。
車の量がかなり増えているほか、橋脚や背景のビルもリアルな造形になっています。
E2系とE231系
撮影:3枚とも群馬県(2007)
さらにもう1枚は在来線の電車がステンレス製に変わっていました。色が薄いのでちょと見難いですが、上の2枚で湘南カラーの電車の走っていた位置にシルバーの電車が見えます。
車の数はめっきり減ってしまいました。
青函トンネルの200系
撮影:牧場主様(青森県 2007)
青森県側の青函トンネル入口にある「青函トンネル広場」に立つ看板の中に200系が描かれています。青函トンネル開通時にはバリバリの現役だった200系ですが、北海道新幹線開業後にここを走ることはなさそうです。
ちなみにこの看板の中央に「現在地」としてこの看板自身の絵が描かれています。その看板の中には200系の姿はないようです。
新潟になじんだE1系
撮影:左党89号様(新潟県 2007)
新潟駅周辺連続立体化工事をPRする看板です。描かれている新幹線は、新幹線看板界では最もマイナーな電車であるE1系(初代MAX)。この電車、現在では上越新幹線のみの運用で、リニューアルに伴い朱鷺(とき)色のラインを入れるなど、新潟県ではご当地電車なんでしょう。
ちなみに在来線を走っているのは「きらきらうえつ」とE127系、バスは赤屋根の新潟交通。
販売系
店名が新幹線(臨渕羨魚編)
撮影:左党89号様(福島県 2008)
撮影:栃木県(2008)
撮影:牧場主様(2008)
絵こそありませんが店名がそのものずばり「新幹線」。さすが東北新幹線沿線だけあって、どれも申し合わせたように緑色です。しかし、共通点はそれだけではありません。
左は福島県飯野町にあるというスナックですが、この町には新幹線はおろか鉄道自体がありません。中央は黒磯駅前の居酒屋。黒磯駅には新幹線が並走しているものの、駅は隣の那須塩原に奪われてしまいました。そして右は東北新幹線新青森開業時には駅の設置が予定されている七戸町のパチンコ店。しかし、待ち望んだ新幹線が開業する前に、この店は閉店してしまいました。
せめてお店の名前だけでも新幹線を、という切実な気持ちがひしひしと伝わってきます。
パチンコ新幹線
撮影:カメやん様(宮城県 2011)
小牛田にあるパチンコ新幹線は、やはり緑色をベースにしており、200系を堂々とデザインした優れもの。
そういえば、小牛田の町も、東北本線から陸羽東線、石巻線が分岐する交通の要衝であったにもかかわらず、東北新幹線の駅はお隣の古川に取られてしまった不運の町です。
おもちゃ屋さんの0系
撮影:神奈川県(2008)
おもちゃ屋さんの看板と言えば子供がいかに食いつくかが勝負。最新型の新幹線ひかり号から動物たちが顔を出す楽しい看板が、私鉄の駅前に健在でした。広窓の0系が健在、というよりそれしかなかった時代からのものでしょう。
旅行会社の0系
撮影:愛知県(2007)
名古屋駅近くの旅行エージェントの窓ガラスに貼られているイラストです。こういうイラストにするとバスも飛行機も時代には影響されないのですが、新幹線だけはそうも行きません。
ちなみにバスのカラーリングはKM観光のように見えてしまいます。
金券ショップの0系
撮影:愛知県(2007)
豊橋駅前にあった金券ショップの看板です。新幹線、在来線、観光バス、飛行機がキャラクター化されて描かれています。こういう場合の新幹線はやっぱり0系が似合います。ボンネットの丸い蓋が赤い鼻になっています。
のぞみ風0系
撮影:EF210-115様(広島県 2007)
三原駅前のチケット販売店の看板です。新幹線は0系が描かれていますが、窓下に青ラインがあるあたりは、300系「のぞみ」の先取りをしたようです。側面窓がやたら高いのは、1980年代に流行ったハイデッカータイプでしょうか。
ちなみに周囲の路線図は主要駅を押さえているようですが「富士」駅だけちょっとひっかかります。
旅行会社の200系
撮影:長野県(2009)
JR東日本の提携旅行会社の看板に描かれた200系。
分割民営化後に自慢の新車だった200系2000番台をデザインして提携店に設置したものだと思われます。ぷるぷる新幹線のようにかわいく描かれています。
ちょっと下の方が修復してありますが、長く使ってもらいたいと思います。
はんこ屋さんの100系
撮影:EF210-115様(山口県 2009)
下関駅構内のはんこ屋さんの立て看板に描かれていた新幹線100系。注文を受けてから特急で作成することから店名がつき、イメージイラストも新幹線になったようです。
100系はまだこの界隈では「こだま号」として現役ですが、色だけは変わってしまっています。その後この看板と同じような登場時のカラーにリバイバルされました。
ゴルフパックの0系
撮影:EF210-115様(山口県 2008)
新山口駅前にデカデカと掲げられたゴルフ場への送迎バスの看板には、これもちょっと大きすぎる0系電車。「駅長おすすめ駅プラン」の文字の横にJR西日本のロゴもあることから、0系登板は確信犯でしょうか。なお、この撮影はリバイバルカラー発表の前だそうです。
ちなみに新山口駅と聞いてぴんと来なかった私は、小郡駅がいつの間にか改名されていたことを知りませんでした。
国鉄系
東北新幹線の初代MAX
撮影:左党89号様(磐城棚倉駅 2011)
新白河駅からの東北新幹線のきっぷは磐城棚倉駅でお求めくださいと言う看板。
イメージとして使われているのは、初代MAXE1系。オール2階建てで登場したときはインパクトがありましたが、いつの間にか東北新幹線から完全撤退し、色も塗り替えられてしまいました。
恐らく東北新幹線の花形だった1990年代の作成でしょう。
看板の中に生きる400系つばさ
撮影:町田駅(2011)
新在直通のパイオニアとなった山形新幹線400系も2010年に引退しましたが、登場時のデザインが看板の中に生き残っています。
これは、横浜線町田駅の壁面に描かれた「びゅうプラザ」の広告看板。飛行機とミニ新幹線のコラボです。
壁面に残る昭和の香り
撮影:上野駅(2009)
上野駅の壁面に見つけた古めかしい看板。東海道新幹線の0系が描かれ、新幹線の特急券は当駅で買うよう求めています。背景の区切り線も0系の側面イラストになっています。
恐らく国鉄時代に作られた標準品と思われますが、どのくらいの駅に今でも残っているのでしょうか。
手の長〜い0系
撮影:東京駅(2008)
東京駅丸の内口に残っていた国鉄チックな電照看板。自動券売機の場所を示すための0系の長い手が奇妙な感じです。指差す先にあるのは踊り子号の絵入りヘッドマークで、185系による「踊り子号」登場とともに誕生したもの。「L特急」のシンボルマークもいつの間にか使われなくなってしまいました。
東北新幹線の0系
撮影:ちょご姉様(上野駅 2007)
恐らく国鉄時代からのものと思われますが、東北新幹線のキップは上野駅でお求め下さいと言う看板です。
緑色の東北新幹線カラーですが、スタイルはどう考えても東海道新幹線の0系。こういうテイストは当時は結構見られたものです。青梅鉄道公園では実際に保存車の0系を緑に塗り替えていたそうです。
「ハンサムトレインやまびこ」の壁画
撮影:左党89号様(岩手県 2008)
「楽しい旅は新幹線で」と在来線利用者に新幹線をPRする大型看板が矢幅駅に残っていました。虹の上を走る東北新幹線
200系や頭をかくジャイアントパンダちゃんなど楽しさいっぱいのイラストです。
真ん中辺の木の陰にも
200系と思われるものが見える気がします。
更に上部のタイトルの前に描かれているのが「ハンサムトレインやまびこ」のシンボルマーク。右隅に拡大しましたが、1982年の大宮暫定開業時の東北新幹線のキャッチフレーズです。
200系は東海道新幹線の
0系より角張っていてカッコいいので、こんなキャッチが考えられたのです。
「THEやまびこ」の200系
撮影:一関市民様(岩手県 2008)
新幹線と国道の立体交差部分に書かれた水沢江刺駅への誘導看板ですが、端のほうになにやらイラストが。彗星の軌跡から飛び出してきたような200系と「THE YAMABIKO」の文字。ハンサムトレインに負けずとも劣らない、国鉄時代のカッコイイ200系「やまびこ」です。
ちなみに新幹線は上から見ると釣り目になります。
ホームドアの0系
撮影:熱海駅(2007)
熱海駅のホームドアに掲げられた0系です。
熱海駅は通過線がないためかなり初期の段階でホームドアが設置されました。そのせいでホームドアを知らない人に対する注意喚起の意味で掲示されたのでしょう。
描かれた0系は右のほうに中途半端な遠近法が掛けられた不思議なイラストで、窓下にしかラインがないため300系の影響も感じられます。
高架の下の200系
撮影:高崎駅(2009)
上越新幹線の高架下に貼られ、在来線利用者に対して「列車の旅がおもしろい」と訴える看板。スマートな200系が描かれています。シンプルな中にもスノープロウのでっぱりが表現され、北へ向かう新幹線を強調しています。
JR東日本高崎建築技術センターの出した看板ですが、意図的に200系を描いたのか、それほど古い感じはしません。
(情報提供:ちょご姉様)
駅前駐車場の200系
撮影:旅男K様(福島県 2007)
郡山駅の駅前駐車場の看板です。パーク&新幹線ライド専用駐車場とのことで、「STEP3」のところに「JRで旅行に行こう!」という言葉とともに緑色の200系が描かれています。
200系までの新幹線は、この輪郭と屋根のアンテナを描くだけで簡単に新幹線だと分かったものです。私も幼稚園の頃、こんな感じで「ひかり号」を描いていました。
編成図の200系
撮影:左党89号様(二戸駅 2007)
東北新幹線二戸駅ホームにある乗車位置案内の看板です。定期列車は「はやて」10両なのですが、臨時列車を見越して「MAXやまびこ」と「やまびこ」の編成図も掲載されています。その「やまびこ」の12両と10両が旧塗装の200系、それも細帯付の2000番台になっています。
撮影者によると全車禁煙の部分に貼り直した形跡がないことから、2007年4月の全車禁煙時に製作した物だろうとのこと。皮肉にも本物の旧塗装200系はその直後に消滅しています。
ゴムダイヤのE2系
撮影:左党89号様(宮古駅 2010)
宮古駅の旅行センターの看板に使われた,strong>E2系ですが、車輪がまるでタイヤのようです。多分、元写真の台車が不鮮明だったので、浮かんだイメージで描いてしまったのだと思います。
両運転台の700系
撮影:熱海駅(2007)
熱海駅の安全柵の上にある700系です。
階段を上がったところにあり、どちらが1号車でどちらが16号車なのかを示すために作られたようです。その下にはもっと細かい普通の編成図も書かれています。
ちなみにこれはホーム側から見た写真ですが、列車側から見ると文字のない単なる700系が見えるため、一体何の意味があるのだろうと疑問に思っていました。
その他
幼稚園にウエストひかり
撮影:OKMR様(香川県 2008)
幼稚園の入口に掲げられた看板に新幹線のイラスト。子供は新幹線が大好きです。
この丸っこくて愛らしいスタイルは0系そのものですが、窓下に細いラインがありますので「ウエストひかり」だと思います。「ウエストひかり」は今の「ひかりレールスター」の原型となった2人掛けシートのハイレベルな0系でした。
未来の電車500系
撮影:旅男K様(福岡県 2010)
保育園の看板に「みらい21」という夢あふれるフレーズとともに描かれているのはスマートな新幹線。多分500系。
未来の電車として登場した500系が、子供たちが大きくなるまで現役であることを祈ります。
卒業記念の「こまち」
撮影:左党89号様(秋田県 2007)
大仙市の小学校の入口看板ですが、秋田新幹線のE3系をうまくデザインしています。平成8年度の卒業生一同からの寄贈だそうです。
秋田新幹線が開業したのは、ちょうどこの年度の卒業生が卒業した年。いい記念になったと思います。
こまちロールのE3系
撮影:左党89号様(秋田県 2007)
秋田新幹線の駅に出ていた「こまちロール」と言う洋菓子の看板。包装にE3系をデザインしたロールケーキだそうです。あきたこまち米粉100%使用で秋田りんごも入っていると言う優れもの。
撮影者によると窓から顔をのぞかせているのは、2007年の秋田わか杉国体のキャラクターだそうで、この看板も2007年限りかもしれません。
交通に便利ならN700系
撮影:左党89号様(岩手県 2009)
盛岡駅前のビルに取り付けられたLEDサインに出てくるカプセルホテルのPRに使われたN700系。 交通に便利と言うことを表したいようですが、東北新幹線ではなく、東海道新幹線の最新型が使われました。広告制作会社といえども、この程度の認識です。
カントリーサインの新幹線
撮影:北斗七星様(北海道 2007)
国道沿いなどで自治体の境界にあるこのような看板をカントリーサインと言うそうです。名所や名物など自慢のイラストを展開するこれらカントリーサインですが、北海道北斗市にはなぜかかっこいい新幹線が。
現在建設が進められている北海道新幹線の新函館駅(仮称)が北斗市に設けられる予定であることから、カントリーサインを新幹線にしてしまったと言う気の早い話のようです。
(参考)カントリーサインの485系
撮影:北斗七星様(北海道 2007)
青函トンネルの北海道側出口のある知内町のカントリーサインは、トンネルから出てくる国鉄色の485系。ヘッドマークのデザインから「はつかり」であることが分かります。
北斗市は先を読みすぎたカントリーサインですが、こちらはちょっと時代遅れになってしまったカントリーサインです。
コラム
新幹線の野立て看板
本編では新幹線のイラストを描いた看板を扱ってきましたが、サーチエンジンで「新幹線 看板」と検索すると、ほとんど違うものが引っかかってきます。それが新幹線の窓から見える野立て看板です。逆にこの野立て看板のことを知りたくて「新幹線の看板」で検索した人が、このコーナーにたどり着いてしまうこともあるわけです。そういう方々がガッカリしないように、ここでも野立て看板について触れておくことにします。
東海道山陽新幹線のみならず東北新幹線、上越・長野新幹線のいずれの沿線にも立っている野立て看板があります。その一つがこの「727」という看板です。この看板を見て「727って何だろう」と思う人も思わない人も、新幹線の窓側に座ったことがあれば、必ずと言うほど目にしています。しかし、新幹線の窓から見ただけでは、この看板が何を意味しているかは分かりません。
もしかするとそれが狙いなのかもしれません。何気なく見ているものの中に意味の分からないものがあると、それが人間の興味を引くのです。そして「727」が何であるか調べてみたり、誰かに聞いてみたりしたくなるのです。
更にそれが一つや二つでなく、いくつも現れてくるのですから、興味を持たない人の頭の中にも、いつの間にか潜在記憶としてインプットされているのです。これはテレビで禁止されている広告手法の「サブリミナル効果」というのに似ていると思います。
近くにいる友達に聞いてみてください。「新幹線の沿線に727って看板あるよね」と。恐らく多くの人が「そういえばある」と答えると思います。見ていない人も実は見ている。これがサブリミナル効果です。
各新幹線の沿線で見られるもう一つの野立て看板がこれ、「穴吹工務店」です。これは「727」ほどは不思議さをかもし出していないのですが、商品名に多く使われている「サーパス」ではなくて社名のほうを大きくしているところがミソです。「どこの工務店?」と疑問に思っていてもブランド名のほうを聞いて「ああそういう社名だったんだ」と思わせることで、より記憶に残りやすくします。記憶の反復効果を利用したものです。
ほかにも東海道山陽新幹線に多い「ローズテクニー」など野立て看板は多数ありますが、記憶に残るのは意味不明でシンプルなものに限られるようです。細かい字で読みにくいものや誰もに理解しやすいものはすぐに忘れてしまいます。
また看板の契約期間などの影響かその勢力地図は年々変化しているようです。こういった部分については、きちんと調べているサイトがたくさんあるので、そちらにお任せします。また、ここで触れた野立て看板がどんな商品を宣伝しているのかも、ここではあえて触れませんので、皆さんで調べてみてください。
(注)穴吹工務店は2009年に会社更生法を適用し、これらの看板も撤去されたようです。