モノクラス特急「たざわ」

東北地方を東西に走る数ある支線の中で、田沢湖線ほど東北新幹線開業の恩恵を大きく受けた路線はなかったでしょう。東北新幹線と秋田とを結ぶ短絡線として、電車特急の走る路線に立身出世を遂げました。
もっとも、主役の特急「たざわ」は、グリーン車を持たない6両編成のモノクラス編成。更に1986年10月改正から編成の短縮が図られ、5両編成や3両編成と言うおよそ特急らしからぬ姿になってしまったのです。
この時代、国鉄列車は、無意味な長大編成から輸送力に応じた短編成へと合理的な変化を遂げているさなかでした。都市間を早く結ぶことが特急列車の使命であって、豪華さや大きさは必ずしも必要がない。そういう時代の始まりでした。

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