水稲栽培記録

 ○ ここからは5月上旬植えのキヌヒカリの様子になります。

  5月18日  田植え後2週間目


 活着し、しっかり立ち上がったところです。


 キヌヒカリの特性上分けつ性が極端に悪いのでやや多目の
 植え込み本数(坪45株・1株3本植え)にしています。


  6月2日  田植え後1ヵ月目


 ほとんど変化なし。

 分けつの兆しが見えます。


  6月10日  出穂55日前


 どんとこいやコシヒカリほどの分けつは期待できません。

 出穂55日前から出穂までは色を一定に上げるため早目の
 追肥をします。


  6月20日  出穂45日前


 このまま葉色を落とさず出穂まで一定の
 肥効を保ちます。


  7月14日  出穂20日前


 分けつを確保しつつ、活力を維持できるよう
 葉色を維持し続けます。


  7月30日 出穂


 他品種に比べて葉色が濃いので、穂と葉の
 コントラストがはっきりしています。

 直立した大きな止め葉の中に隠れて穂が
 垂れ下がる状態が狙いです。

 

  8月13日 出穂後15日目


 キヌヒカリはコシヒカリより一週間ほど遅れて色付いて
 きますが、コシヒカリより葉色が一段と濃い状態です。


  9月1日 明日から刈り取り。


 葉がやや青い状態ですが穂は熟しており、そろそろ
 刈り取り適期です。

 キヌヒカリは刈り遅れの状態で雨に当ると穂発芽が
 心配な品種です。やや早めの刈り取りが無難でしょう。

 砂地のキヌヒカリは、旱魃と台風7号の乾いた風のため
 白穂・不稔などの大きな影響を受けています。
 このような条件の圃場は、収量・品質共に良くありません。
 反当収量7〜8俵・2等でしょうか。
 


  9月7日 台風14号の影響


 肥沃な粘土地の稲は刈り取りが少し遅れます。
 このキヌヒカリは、一晩続いた雨と風で少しなびき
 ました。
 この姿勢で悪天が3〜4日続けば、キヌヒカリは間違い
 なく穂発芽します。

 しかし、このくらいなびくキヌヒカリは収量が多く、12表
 はありそうです。
 


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