魔法の道を究める

 武器や防具には、どちらかというと魔法使い向けのプロパティも幾つか存在します。そうしたプロパティについて、魔法使い的にどんな意味があるのかを解説します。ここに無い場合は「共通の装備」か「戦士の装備」の方を探してみてください。プロパティ強度については こちらでも解説しています。
 公式の説明としては、eSearch アンサーID#1703が詳しいです。
 「書写」でスペルブックが作れるようになってから、メイジ用スペルブックには 魔法使い向けのプロパティが付くようになりました。そうしたスペルブックは武器と同じように手に持つことで、そのプロパティの効果を得られます。呪文が書き込まれたスペルブックが1冊あれば、手に持つスペルブックに呪文が何も入っていなくても魔法は問題なく使えます。

秘薬コスト低減

 「魔法を使う」という意味で 一番大事にされるのは、やはりこのプロパティと言えるでしょう。メイジ魔法やネクロマンシィ魔法を使う場合、それぞれの秘薬が必要になりますが、それを不要にする このプロパティには大きな意味がありますね。
 同時につけている複数の装備にこのプロパティがある場合は、全て合計され、その割合で秘薬無しでも魔法が使えます。合計が 100%なら確実に秘薬無しで魔法を使えます。ただし、低減できるのは通常の魔法使用時のみで、例えば「書写」で呪文スクロールを作る時は普通に秘薬が必要です。
 実は メイジ魔法やネクロマンシィ魔法だけでなく、騎士道アビリティを使う時に必要な 10分の1税ポイントも消費しなくてすむようになります。ただし、本来必要なポイント数は残っていないと駄目のようです。

ファストキャスト

 呪文詠唱に掛かる時間を短縮します。同時につけている複数の装備にこのプロパティがある場合は、全て合計され・・ていたのですが、システム上限が2になってしまったため、あまり沢山あっても意味は無くなっています。
 ただし Protectionを掛けている場合、上限は0になります。詠唱障害がなくなる代わりに、ファストキャストの効果も無くなってしまうという事になります。
 実は騎士道アビリティに限っては、システム上限が4になります。しかし「魔法」が70以上ある場合、そのシステム上限は2になってしまいます。

キャストリカバリ

 呪文を使用した後、再使用できるまでの時間を短縮できます。

マナコスト低減

 防具・アクセサリには、このプロパティが付いたものもあります。これは、そこに示された割合だけマナ消費を減らせることを表します。同時につけている複数の防具にこのプロパティがある場合は、全て合計されます。ただし、上限は40%と決まっています。
 魔法を使うにはマナが必要ですから、このプロパティもやはり大きな意味があるといえるでしょう。

呪文ダメージ+

 プロパティに示された割合で与える魔法のダメージを増加させます。複数の装備に このプロパティがある場合、その割合は合計されます。
 対人戦では 最大は+15%となっています。魔法のダメージは、INTの高さ・「書写」のスキル値によっても増強され、それも全て含めて +15%までとなるようです。

瞑想可

 防具に付くプロパティです。本来 金属製の防具は瞑想障害となり「瞑想」スキルの効果を阻害します(直接使用も不可能となります)。しかし、このプロパティがあれば「瞑想」が可能になります。
 このプロパティが付いている防具は「瞑想」だけでなく「隠密(ステルス)」障害にもならなくなります。

詠唱可

 武器や盾に、このプロパティがつくことがあります。
 「魔法」スキルも一緒に上げている場合、メイジ呪文を唱えると その瞬間に手に持っていた武器は装備を外れてバックパックに戻ります。ルーンブックのチャージを使って飛んだときも、魔法を使ったとみなされて武器装備が外れますよね。
 EquipLastWeaponのマクロで、武器の再装備は簡単になりましたが、装備しなおさなければなりません。武器が外れる=素手になるので「格闘」が無い場合(普通は無いでしょう)は、モンスターの攻撃をスキル無しで受ける=ほぼ命中するということになります。これはモンスターの多いエリアではありがたくありません。
 が、このプロパティが付いている場合、その武器はメイジ呪文を使っても 持ったままでいられます。その代わり、このプロパティは「ファストキャスト−1」とセットになっているため、要するに詠唱(呪文発動)が遅くなります。ファストキャストが付いたアクセサリを別に装備すれば、マイナスは消せる計算になります。もしこのマイナスが無い場合は、さらに「ファストキャスト1」のプロパティが付いていたために相殺されたからで、これはこれで貴重です。
 「魔法」以外の呪文やアビリティで、武器が外れることはありません。
 魔法戦士を目指す場合、マイナス無しの詠唱可武器を確保はしておきたいところです。

呪文使用

 通常の武器ではなく wand(ワンド)というアイテムにチャージ数と共に示されるプロパティを、ここでは取り上げます。これを手に装備してダブルクリックすると、ターゲットカーソルが出ますから、その呪文効果を与える相手をターゲットして使用します。
 チャージが続く限り、ダブルクリックだけでその魔法を使えるので、いざと言う時に助かります。昔はターゲット共に効果が発動していましたが、あまりに強すぎると言うことで、発動までに多少時間が掛かるようになってしまいました。
 Heal、Greater Heal、Magic Arrow、Harm、Fireball、Lightning が、ワンドに付加される可能性のある呪文です。使用者の「評価」が高いと、ダメージも上がるようです。

魔道武器

 武器の中には、このマジックプロパティをもつものもあります。これは、その武器本来のスキルか、そこに示された数値分差し引かれた「魔法」のスキルか、どちらか高い方を 武器スキルとして使えることを意味します。これにより「魔法」しか上げていない者でも、ある程度 その武器を使えるようになります。「魔法」の方が用いられた場合、「魔法」のスキルの上昇判定も行われます。
 Doom AFの「Staff Of The Magi(白棒、マギ棒)」とか、徳之諸島AFの「Sword of Prosperity(幸運大小)」のプロパティは「魔道武器−0」で、これはすなわち「魔法」スキルそのままで武器を扱えるということを意味します。ただし、その武器本来のスキルが足りない場合、SpMは使えません。

特効武器

 武器だけでなくスペルブックにも「特効:〜」というマジックプロパティが付くようになりました。こうしたスペルブックを装備して攻撃魔法を使った場合、Harm・Mind Blast以外の魔法ダメージが2倍になります。同時に「反特効」というのも働き、対応するタイプのモンスターの攻撃を受けると1.5倍のダメージを受けてしまいます。
 特効には特定のモンスターを指定した下位特効と、属する全てに効く上位特攻があります。下位特効では効くものが無くても上位特攻なら効くというモンスターもいます。
 特効武器には、必ず 反特効 が付いて回ります。下位特効であっても、反特効は全てのタイプのもの(対応する上位特効に含まれるもの全て)が対象となるので、特効武器を装備している時は注意しておきましょう。
上位特効下位特効反特効
エレメンタル族

下位特効も含めた全エレメンタル、sand vortex、efreet、kaze kemono、rai-ju
エアーエレメンタルブラッドエレメンタルアースエレメンタルファイヤーエレメンタルポイズンエレメンタルスノーエレメンタル(アイスエレメンタルにも効く)、ウォーターエレメンタル 悪魔族
悪魔族

ガーゴイル系、daemon系、saccubus、imp、fan dancer、tsuki wolf、oni、moloch、Semidar、Abyssmal Horror、Dark Father、Impaler
ガーゴイル エレメンタル族
爬虫類

全ての下位特効、ジュカ系
ドラゴン(dragon系・hiryu・lesser hiryu)、リザードマンオフィディアンスネーク(snake系・serpent系・yamandon) 鋏角類
鋏角類

全ての下位特効
スコーピオン(scorpion系)、スパイダー(spider系・giant black widow・Mephitis)、テラサン 爬虫類
亜人種

全ての下位特効、ratman系、savage系、evil mage系、meer系、cyclopean warrior、titan、ettin
オーガ(ogre系)、オーク(orc系)、トロル(troll系) アンデッド族
アンデッド族

zombie系、skeleton系、wraith系、lich系、revenant系、Lady of The Snow、Darknight Creeper、Shadow Knight
- 亜人種
妖精族

wisp系、centaur、pixie、unicorn、ki-rin、tree fellow、ethereal warrior、Lord Oaks、Silvani the sprite queen
- 悪魔族