埼玉県の犯罪発生件数が8年ぶりに減少しました

犯罪はどのくらいおきているのか?
 
 平成17年中の埼玉県の刑法犯認知件数は、15万7,047件でした。
 18万1,350件と過去最悪を記録した平成16年と比較すると、13.4パーセントも減少しています。
 とはいえ、単純に計算すると、平成17年1年間に、県民の約45人に1人がなんらかの犯罪に遭ったことになり、決して安心できる状況ではありません。
 犯罪の内訳をみると、窃盗が全体の8割近くを占めています。このほか、殺人・強盗などの凶悪犯が0.5パーセント、暴行・傷害などの粗暴犯が2.9パーセント、詐欺・横領などの知能犯が2.6パーセントなどとなっています。

刑法犯認知件数の内訳グラフ

刑法犯の8割を占める「窃盗」!その内訳は・・

 窃盗犯12万1,137件の半分近くは非侵入盗です。非侵入盗で最も多く発生しているのは、車上ねらい・部品ねらいで、ついで多い順に、万引き、自動販売機ねらい、ひったくりと続きます。
 非侵入盗に次いで多い窃盗は、乗物盗です。乗物盗の約73パーセントが自転車盗、約15パーセントがオートバイ盗、約12パーセントが自動車盗となっています。
 侵入盗の約65パーセントは住宅被害で、残る35パーセントが事務所や店舗の被害となっています。

窃盗犯の手口別内訳グラフ




最近の犯罪発生件数はどのように変化しているの?

 犯罪認知件数は、毎年増加傾向をたどり、平成16年に20年前の約3倍にまで増加しましたが、平成17年に8年ぶりに減少に転じました。
 個人や地域の防犯に関する取組が、犯罪の減少に大きな役割を果たしていると考えられています。

刑法犯認知件数の推移グラフ

住まい防犯アドバイザー
 住まいの防犯アドバイザーは、県民からの依頼に基づき、住宅防犯診断や防犯性向上の為の助言を行なう資格です。 
埼玉県内の方で住宅の防犯対策については、メールでお問い合わせ下さい。
侵入盗対策
焼き破り被害
埼玉県としては、急激な犯罪件数の増加による治安の悪化、特にピッキング等による住宅への侵入盗の増加は、県民の財産を脅かすもので、県内の住宅・まちづくりに対する安全性の向上が早急な課題となっています。
このような背景から、埼玉県では、防犯に配慮した住宅を普及させ、県民が安全で安心して暮らせることを目的として、住まいの防犯施策を進めています。
平成16年度に創設した「住まいの防犯アドバイザー」登録制度は、埼玉県の住宅防犯施策の一環として、埼玉県と埼玉県住まいづくり協議会の共催により、埼玉県警察本部の後援を得て、住宅防犯の専門家を養成するものです。
住まいの防犯性について不安を抱く全ての県民が、気軽に専門家からアドバイスを受けられるようにするしくみをつくり、「住まいの防犯アドバイザー」は、埼玉県を住宅防犯の先進県へと導く社会的な意義の高い重要な役割を担うことになります。
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