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出発の決意、いざシパダンへ

1999年の入島制限や2000年の拉致事件の影響でメディアから姿を消していたシパダン。しかしいつかは行きたいと考えていた私たちはそのタイミングを探していました。
あれから1年が経ちそろそろ大丈夫だろう、
最近行った知り合いが無事に帰ってきている、
ネット情報によるとフィリピン人スタッフ以外は解放されたらしい、
うわさではマレーシア軍がシパダンに駐在している、
柏島で恐ろしいくらいの減圧出すよりは安全かもしれない、
などいろいろ考えたあげく、何の根拠もなくシパダン行きは決定しました。

シパダン島の写真

 ボートからみたシパダンです。

禁断の地、シパダンにて

2日がかりで何とかたどり着いたシパダン。利用したサービスはPulau Sipadan Resort(PSR)。ドロップオフから最も近く、ビーチエントリーが楽だからという単純な理由で選びました。

チェックダイブが終わって初めてのボートダイブはハンギングガーデン。リーフ沿いを流していくだけでしたが、ガイドのスピードが異常に速い。写真を撮りながらでは到底ついていけず、案の定はぐれてしまいました。しかたなく浮上しあたりを見回していると、すごいスピードでボートがピックアップにきました。ボートの上には既に何組かのピックアップ済みのダイバーたちがいました。同じ組で潜ったリピーターの礼子さんによると、45−50分で適当に浮上すればボートが見つけてくれるとのこと。これはいいことを聞いた

入島制限は事実上行われず、PSRには常時30名前後のダイバーが入れ替わり滞在していました。2−3チームに分かれるのですが、多いときには10名以上になることもありました。1日3本のボートダイブとドロップオフからの無制限ビーチダイブを堪能しました。しかし減圧は一度も出していません(自慢できることではないのですが)。1日6−7本のペースで潜ったので、ゆっくりする暇はありませんでした。エキジット後はフィルム交換、電池のチャージ、バディのデジカメのデータの整理などで休む暇もありませんでした。したがって陸上ではPSRから一歩も出ていません。

シパダン島の写真

 ドリップオフからみたPSR

さあ撮影開始

撮影にはワイド用として15mmフィッシュアイ、マクロ用に100mm macro USMと2台のハウジングを持参しましたが、ボートダイブにはワイドのみ使用しました。今回の主目的はシパダンの代名詞であるファローフィッシュの写真を撮ることでした。毎日6時からエントリーしましたがバッファローの出勤はもっと早いらしく、遅刻組みの2−3匹しか見られませんでした。6時過ぎでも相当暗いのにこれ以上早いと写真は撮れないと思いあきらめました。幸いバラクーダポイントの浅場で日中にバッファローの群れに遭遇でき、何とかフィルムに残すことができました。

今回バラクーダポイント以外のボートはほとんど外れでした。バラクーダポイントもギンガメは群れているけど、バラクーダは不発に終わりました。数年前ならギンガメとバラクーダの群れが入り乱れ、いわゆるギンバラが当たり前だったのが、最近ではめっきり減ったそうです。

ギンガメの群れ

バラクーダポイントのギンガメの群れです。

ドロップオフの浅場にいるギンガメ、ツバメウオはワイドの格好の被写体です。ギンガメは時間によって多少移動するけどエントリーポイント付近に必ずいます。ボートダイブがはずれた場合などは残りのフィルムをギンガメで撮りきりました。最初はタンクを毎回換えていましたが、PSRのタンクは大きく(たぶん14 L)、250以上入っているので残圧が100を切ることはありません。フィルムが残った場合はタンクを換えず、そのままドロップの浅場へ直行でした。

ツバメウオ

ボルネオダイバーズの桟橋下に いつもいるツバメウオの幼魚たち。

シパダン、マクロの世界
シパダンでマクロを使用したのはすべてドロップオフでした。ドロップオフからは右へ流してタートルカバーンから引き返すのが通常のコースですが、タートルカバーンまでたどり着けたのはチャックダイブのみでした。マクロでの狙いはオドリハゼ。結構探したけど自分で見つけることはできませんでした。アケボノはいくらでもいるのですが撮る気になりませんでした。結局リピーターの礼子さんにオドリハゼのいる場所を教えてもらいました。エントリーしたポイントから少し右へ行った16-17m の砂地にコロニーを作っていました。いざ撮影とにじり寄りピントを合わせてシャッターを切った瞬間、カシャという音はせずにファインダー内のオドリハゼがぼけていきました。
ガーン、AFになっている。セッティングの際に知らずにスイッチに触ったのでしょう。セッティング後のフォーカスリングの作動は確認するのですが、USMレンズの場合AFでも動くんです。無理矢理ピントを合わせて(裏技があるけど、伊藤家の食卓じゃあ取り上げてくれませんよね)3カットほど撮ったら暗くなってきたので浅場へ上がりました。

オドリハゼ

  ドロップオフのオドリハゼ


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