TITILE


CONTENTS

 おらんくの海

 泡盛に誘われて

 海外珍道中

 NICE BUDDY ?

 こだわりの世界

 Water Works

 Fire Works

 Daruma Sun

 Perfect Kiss

 土佐路のしるべ

 柏島痛風日記

ちょっと寄り道、カパライへ

4日めはカパライへの移動のため1ボートのみ。器材はそのままカゴに入れてボートへ。20分ほど行くと左手に水上コテージが見えてきました。一緒に移動の人が「あれはマブール」と教えてくれました。こんなに近いんだったらちょっと寄ればよかったと、予備知識の無さに後悔しました。そうするうちに右手にカパライリゾートが見えてきました。<カパライは島といっても砂の浅瀬にある水上コテージのようなもので満潮時には完全に水没してしまいます。夜は結構涼しく快適でした。何よりシパダンで悩まされた蚊が一匹もいなかったのには助かりました。この水上コテージには軍隊が常駐していました。これなら多分襲撃はされないだろうと勝手に安心していました。

カパライ島の写真

カパライリゾートの水上コテージにて

カパライから各ポイントまではボートで5分もかかりません、アンカリングはせずにガイドが一定のコースを流し、浮上後ボートがピックアップにくるというパターンです。ドリフトのようなものですが、流れはほとんどありません。従って、ガイドからはぐれても予定潜水時間を過ぎて上がればOKです。外人のカップルは最初からガイド無視でいつもすごく遠くで浮上していました。透明度はシパダンより悪く、10m 以下でした。ボートは1日に3本。全日程カパライ滞在の場合は希望すればシパダンへも行けます。今回はラッキーなことにカパライ滞在中に2本マブールでも潜ることができました。

カパライ島

 ボートからみたカパライです

マクロづくしのカパライ

被写体はマクロばかり。当然100m マクロを持ってのタイブ。驚いたのはゴールドスペックジョーフィッシュの多さ。最初は喜んでいたけどそのうち気持ち悪くなりました。おまけにこのジョーフィッシュ人相じゃなく、魚相?が悪い。普通の奴は結構寄れましたが、口に卵を持った奴は神経質でした。1ダイブまるまるかけて粘ったけどもう一つ寄らせてくれませんでした。

 ジョー

 卵を持つジョー

ほかには初めてみた黄色のハナヒゲウツボ。よくみる青い奴の少し下の穴から顔を出していました。現地ガイドいわく、「黄色いのはメス」。
「え?黄色いのは老魚やったんやない?」と問い返しても、
「メス。先月産卵が終わったばかり。」と答えました。
柏島では単体でしか見られないのですが、ケラマの男岩では青いのが2−3匹出ていたような気がしました。<青いのがオスなら男岩で見たのはホモかもしれん、と思いながらもそれ以上追究するのはやめにしました。

 黄色のハナヒゲ

 初めてみる黄色のハナヒゲです

マレーシアの柏島

よく日本のダイビング雑誌で柏島が日本のマブールと紹介されていますが、マブールに潜ってまさにそのとおりだと感じました。次から次へと出るマクロネタの数々。2カットづつくらいしか撮ってないのに、あっという間にフィルムがなくなりました。はとバスツアーで歓喜するお上りさん状態でした。今回はカパライからのボートのため、パラダイスなどのメインのポイントでは潜れませんでしたが、今度はマブール滞在で潜ってみたいと思わせる海でした。

イザリウオ

マクロ王国マブール

テロに脅えながらの帰路

ちょうどカパライ滞在中に聞いたニューヨークでのテロ事件のニュース。
夕食の時にスタッフのおばちゃんが「ワールドトレードセンターが潰れたらしい」と言いました。
「何で?」と聞くと、
「飛行機が突っ込んだらしい。」とおばちゃんは答えました。
イスラム過激派の仕業だと直感的に思いました。ひょっとしてこちらでもテロがあるかもしれないと、一抹の不安を感じている私でしたが、社会情勢にうといバディはイスラムもアブ・サヤフも何のことか分からずのんきなものです。カパライからタワウまでは何事もなくひと安心。関西行きの便を待つクアラルンプールではCNNニュースにくぎ付けの私を尻目にバディはお土産の買い物に大忙しでした。
手荷物検査が相当きびしくなるだろうからと、早めに検査を済ませることにしました。しかし予想を上回るチェックの厳しさにはうんざり。バックパックの中にはカメラ2台、ハウジング2台、ストロボ2灯、その他のアクセサリーがいっぱい。これらをすべて取り出されたあげく、「これは何や?」としつこく聞かれました。
何とか搭乗できることになり、その際に手にした現地の新聞にテロ事件の詳細が書かれていました。倒壊するビルの連続写真のそばに、首謀者とおもわれるビンラディン氏の写真ではなくターバンを巻いた似顔絵が掲載されていました。関空までもう少しという頃、後方からトイレへ向かうひとりの客が・・・。頭にはターバン。おもわず新聞を見直す私。何人もの乗客の目はトイレに釘付けでした。その後は着陸まで息が抜けませんでした。以上、ドキドキもののシパダンでしたが、いつかはまた行きたいと思わせる場所でした。(帰国後、現像できたポジをみてさらにその思いは強くなりました)

さよなら

さよならカパライ
軍隊もお見送り?


Home     Home