ハンマーを求め、一路与那国へ!
もうかなりの本数を各地で潜り、まだ見ぬ大物も少なくなりました。
その一つがハンマーヘッド。
「どうしてもハンマーがみたい」との思いを秘め与那国へ出かけました。
3泊4日で6本、サービスは港から近いということでフロムウエストを利用しました。
そのうち半分くらいはハンマーが見れるだろうと安易に考えていました。
ところが、3日前からいるというお客さんに、「まだ見てないんですよ」と言われてびっくり。
いい写真が撮とりたいという意気込みを打ち砕くかのように、「ほんまに見れるんやろうか」という不安が頭に浮かびました。
ハゼみたいなアマダイ
初日は季節はずれの南風が吹き、西崎に入れるかどうかもわからない状況。
なんとか2本入ったけれど、案の定、空しいドリフトダイブ。
残りの1本は流れのないマクロポイント。狙いはオキナワサンゴアマダイでした。
沖縄でもここ以外では結構めずらしいそうです。
砂地をハゼのようにホバーリングし近寄ると巣穴へ引っ込みます。
ガイドが教えてくれた奴には何人も寄って集ってストロボの嵐。
撮影はあきらめてその場を離れたのですが、注意深く見るといくらでもいるじゃあないの。
とりあえず無神経そうなのを選んで寄っていきました。
頭を下げてのホバーリングは警戒している証拠?
念願のハンマーに遭遇!
2日目も午後から風が強くなるとのことで早朝から西崎へ。
あまり期待せずにエントリーすると、その直後にハンマーと初の遭遇!!
1匹だけでしたが、私たちに興味があるのか、かなり近くまで寄ってきました。
ストロボを慌ててセットしファインダーを覗いて見たところ、2mはあろうかと思われた
巨大なハンマー(水中では実際より1.3倍大きくみえます。大ものはさらに大きく感じます)が米粒くらいにしか見えません。
セットしたレンズは15m フィッシュアイでした。
しかたなく証拠写真だけ撮って、あとは撮影をあきらめました。
ファインダーから目を離して周りを見ると、バディがデジカメで激写中。
「やっぱりズームレンズがよかったかなあ」などと思っていると、下を4-5匹のハンマーが通過しました。
ほんの2-3分の出来事で写真もろくに撮れませんでしたがなぜが満足感に浸り、残りのダイブはリラックスできました。
バディが撮ったハンマー
恐るべし、デジカメの威力
遺跡観光
最後の1本はもう一つの名所、遺跡ポイントへ。
天候的にはかなり厳しかったのですが、無理やり行くことになりました。
ブリーフィングを聞きながら、各場所での撮影枚数も綿密に計画し準備万端です。
エントリーしてすぐは流れていませんでした。
しかし、メインテラスへ出る前ぐらいから川のような流れに。
必死でメインテラスの岩にしがみつきました。
この流れで 後方にいたバディのシュノーケルがはずれました。
矢のような勢いで流されるだろうと思い身構えていたのですが、シュノーケルはなかなか来ません。
中空で水の抵抗が少ないためか、スローモーションのようにゆっくりと流れてきました。
これをキャッチしたところでガイドが移動の合図。
あれー!、といいながら一瞬にして流されました。
結局メインテラスでは写真はとれずじまい。
フィルムをたくさん残してのエギジットとなりました。
遺跡に関しては自然なのか人工物なのか未だに結論は出ていないようです。
ただ、遺跡が与那国のダイビング産業に貢献しているのは事実でしょう。
全然写真もとれなかったけど、またいきたいと思わせる不思議な海でした。
遺跡にて
いつもガイドの後ろをついていくバディです
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